【ENVii GABRIELLA インタビュー】
“エンガブは
こういう音楽をやっている”
というベーシックとなる作品
溜まっていた鬱憤を
「PAY ME」で晴らした
1曲目「APHRODITE」はK-POPっぽいダンスチューンでエキゾチックさもあるど派手なEDMといった感じだし、サウンド面ではいろんな展開があってどんどん表情を変えていくので、エンガブが持っている多彩な魅力が一曲の中に詰まっていると思いました。
Takassy
“生まれ変わる”がテーマだから楽曲自体もどんどん場面展開をしていくようなイメージで、この一曲の中で3人それぞれの魅力が出せる構成にしました。
“生まれ変わる”をテーマにした想いというのは?
Takassy
“毎日生きていることが祝福だ”“今を楽しまないでいつ楽しむんだ!”みたいなマインドで1秒1秒を生きていたら、それって秒単位で生まれ変わっているということになるなんじゃないかと思って。
なるほど。唐突ですが、生まれ変わったら何になりたいですか?
Kamus
私はまた同じ自分に生まれ変わりたいです。西武新宿駅の2階にあるスターバックスから改札を通る人を見下ろせるんですけど、楽しそうな人もいれば死んだような目をした人もいて、改札を出入りする人の数だけ人生があるとかいろいろ考えていたら“人間って逞しいし強いな”って。そういうところから生きるパワーを感じたりします。そう思えるのはきっと今が充実した日々だし、満足しているからなのかなと。
HIDEKiSM
私は生まれ変わりたくないです。もうね、人生は一度で十分! まぁ、強いて言うならL.A.のブロンド美女かな?(笑)
Takassy
私は藻とかがいいです(笑)。生死を意識しないでいられるものになりたい。死ぬとか考えると超怖いし、何かもう疲れちゃったので!
ありがとうございます(笑)。そして、「PAY ME」はラップのフロウも独自性があって、カッコ良いヒップホップナンバーですね。
Takassy
《Paypaypaypaypay》というサビがまず思い浮かんで、これを曲にしたら絶対笑えるだろうと思って作りました。だって、“金払え!”ってずっと言っているだけの曲ですから(笑)。
何かあったのですか?(笑)
Takassy
呑み屋で“歌手だったら1曲歌って”とか“曲が書けるなら1曲書いてよ”って言われたりして、そう言う軽く言ってくる人に限ってギャランティのことを言うと“えっ! お金取るの?”って。人気シェフの料理には文句も言わず何万円も出すのに、私たちには無料でやらせようとする。私たちは下積みが長いから本当にいろいろ経験していて、無料で歌わされたこともあったし。そう言う喉元まで溜まりに溜まっていた鬱憤を歌詞にしたためました。“あの時のことは忘れていないからな!”って(笑)。
HIDEKiSM
「PAY ME」は歌詞はもちろんですけど、パフォーマンスの部分にも注目してほしいです。ラップで新しいフロウに挑戦しているので、アルバムの中でもフックとなる曲なんじゃないかと思います。Takassyが最後の最後までアレンジにこだわった曲で、ちゃんとラッパーやヒップホップアーティストのみなさんへの敬意も大事にしながらやっていて、“ザ・ヒップホップ”というところに挑戦した曲なんです。
Kamus
「PAY ME」は珍しくラップだけの曲なので、初めてエンガブを聴く人はカッコ良いと思ってくれるだろうし、今まで応援してきてくれた方は“新しいことを始めたな”と思ってくれると思いますね。聴こえ方はそれぞれだけど、どちらにしてもカッコ良いし、歌詞もいろんなとらえ方ができるから、とても入りやすい曲になっていると思います。ライヴではみんな《Paypaypaypay》って歌ってもらえたら嬉しいです。
ライヴの話で言えば、6大都市ツアー『ENVii GABRIELLA TOUR 2023 ENGABASIC』が控えていますね。
Kamus
進化しながら初心に返った気持ちで作った今回のアルバムを引っ提げてのツアーで、初めて来た人には“これがエンガブなんだ”と楽しんでいただき、今まで応援してきてくださった方には“エンガブが進化してる!?”と、ここからさらに高いところを目指す我々をもっと応援したくなってもらえると思います。声出しがOKになったので、コロナ前のライヴのようにみんなで作り上げるような、全員がご満足いただけるライヴにしたいと思っています。
そんなエンガブのライヴの魅力を端的に言うと?
Takassy
ギャップですかね。私たちのYouTubeチャンネルを観て、初めてライヴに足を運んでくださった方は“わりとガチじゃん!”みたいな(笑)。MCはYouTubeのようにガヤガヤしゃべって、パフォーマンスでカッコ良いものをしっかり観せる。そういうギャップはエンガブのライヴの醍醐味になっているので、このツアーでもそれを楽しんでいただけると思います。よく“エモい!”と言われるので、お客さんの熱気に全力でぶつかっていく汗だくのステージなので、迫力はバンドのライヴにも負けないです。最前列のお客さんに汗がかかる時もあるので、“ごめんねぇ〜”って思いながらやっています(笑)。
HIDEKiSM
ダンスパフォーマンスもそうですけど、衣装替えもありますし、音でも目でも楽しんでいただける、そんなライヴになっていると思いますね。
“五感”で楽しむみたいな?
HIDEKiSM
味覚と触覚はどうでしょう?
Kamus
味覚は飛んでくる私たちの汗で(笑)。
Takassy
触覚は触られた方が“悪寒”を感じるでしょうけど(笑)。
Kamus
そういうのも含めて“圧巻”だったと言ってもらえるように頑張ります!
HIDEKiSM
あら、お上手~(笑)。
取材:榑林史章
「Symphony」
(Live at Perfection
Satisfaction tour)
「オワッテンネ」MV
「APHRODITE」MV
「Symphony」
(Official Lyric Video)
「BL」(Official Lyric Video)
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