SKE48荒井優希 アジャコングとのシン
グルマッチで悔し涙

東京女子プロレス初の“格闘技の聖地”有明コロシアムでの大会で、荒井は女子プロレス界のレジェンド アジャコングとの初のシングルマッチに挑んだ。2021年5月にプロレスデビューした荒井は、同年10月にタッグマッチ(渡辺未詩&荒井優希組VSアジャコング&宮本もか組)でアジャコングと初対戦し完敗。その悔しさで、プロレスを続けていくことを決意。先月18日に名古屋で行われた前哨戦となるタッグマッチでは山下実優とタッグを組み、アジャコング&宮本もか組に勝利しましたが、アジャとの力の差は明らか。

荒井はこの日のために気合を入れて用意した新コスチュームで登場。会場から「荒井!」の声援が響く中、大きな体格差のあるアジャに立て続けにドロップキックを浴びせていきます。さらに続けてパンチを連発するも、アジャからの強烈な一撃で吹っ飛ばされてしまう。なんとか立ち上がり、平手打ちで飛ばされても食らいつき、アジャからの攻撃をすり抜け、顔面キックで反撃。コーナーポストから初のミサイルキックを決めた。さそり固めを狙いますが阻まれ、コーナーポストの上からFinally(かかと落とし)を決めると、続けて3発、さらに場外のアジャへエプロンからFinallyを直撃させ、得意技を出し惜しみせず攻撃。ダメージを受けたアジャが場外カウント19ギリギリでリングに戻ると、さらにFinallyを狙いますがかわされ、アジャからの容赦ない反撃が始まり。一斗缶攻撃を脚に2発、さらに頭に1発受けて倒れると、パイルドライバー、バックロドップと重量感ある攻撃でカウントを取られます。なんとか起き上がりましたが、最後は倒れ込み式ラリアットから垂直落下式ブレーンバスターで3カウント。

試合後、リング下で倒れ込んだ荒井にアジャが歩み寄り、「またやろうぜ」と声をかけると、荒井は悔し涙を流しながら応えた。アジャは「あんなにいろんな角度でいろんな感じでFinally受けた人は今までいないですよね。キツイですよね、やっぱり。特にコーナーからのとエプロンからのやつはちょっとまずかったね、ドンピシャすぎて」と苦笑い。まさかそこまで追い込まれるとは思ってなかったので、「またやろうな」と声をかけたと話し、「彼女がこれを経てどんな変化をするのか、どんなふうになっていくのか、今後の彼女がより恐ろしくなりました」と評した。荒井は、「すごく差があるっていうのはわかってたし、でもその中でも自分が勝つことを信じてくれる人もいたので、どんな形でも勝ちたかった」と悔しさをにじませ、「でも最後にアジャさんが“またやろう”って言ってくれたので、次はもうホントに勝ちたいし、いつになるかわからないけど絶対もっと成長してアジャさんを驚かせたいし、観てる人を驚かせたい」と意欲を見せた。

荒井優希 コメント

全部の試合でもちろん勝ちたいと思ってるし、ずっとそういう気持ちでリングに立ち続けてるんですが、今日はめちゃめちゃ悔しかったです。すごく差があるっていうのはわかってたし、でもその中でも自分が勝つことを信じてくれる人もいたので、どんな形でも勝ちたかったんですけど、やっぱり今の自分にはまだ届かないなっていうのを改めて感じて。でも最後にアジャさんが「またやろう」って言ってくれたので、次はもうホントに勝ちたいし、いつになるかわからないけど絶対もっと成長してアジャさんを驚かせたいし、観てる人を驚かせたいなと思いました。
(今日の試合をして)
すごく不思議なんですが、まだ今はなにが変わったとかは厳密にはわからないんですが、確実になにかすごく心が動かされた試合ではあったので、いつかそれがなんだったかというのがわかるかもしれないです。でも振り返った時に、この試合があったからと言えるような試合になったんじゃないかなと思います。
(Finallyをたくさん出したことについて)
今までずっと最初からやらせてもらっている技ですが、今日は初めてコーナーからのFinallyだったり、エプロンからのFinallyをやりました。考えて考えて、自分にはアジャさんを持ち上げることが難しいというのは過去2回(の対戦)ですごくわかってたし、大事にしてきたFinallyで勝ちたいなというのが強かったので、いろいろ出してみました。
(アジャコングのビンタを受けて)
最初に受けた時よりも痛くて。それは記憶が薄れているからなのか、アジャさんが前よりもっと認めてくれているからなのかわからないですけど。私はポジティブなので、認めてくれたということにしたいと思います。

アジャコング コメント

シングルは初なんですけど、過去2回やっていて最近では1ヶ月前にやったので、ある程度手の内はわかってたなと思いますし、彼女はあと1ヶ月で成長を見せますと言ってましたけど、下手な小細工を使わずに、真向勝負で来たんだなと。自分の持てるスペシャルなものFinallyをどれだけアジャコングに叩き込むかというのが彼女が選んだ道で。ある意味そこは正解だったのかなと思いますけど、その彼女の作戦が見えた時に食らおうがなにしようがどうやって逃げて回復するかということを瞬時に自分の中で考えられたので、あれだけ食らってても勝機は見えるなと思ってました。とはいえ、あんなにいろんな角度でいろんな感じでFinally受けた人は今までいないですよね。キツイですよね、やっぱり。特にコーナーからのとエプロンからのやつはちょっとまずかったね、ドンピシャすぎて。まさかあそこで来るとは思わなかったので、ちょっと油断しましたね。

場外で反撃したので、さぁここからお仕置きタイムと思ったら。あそこが一番まずかったところかな。でもあそこで息は整えられたので。そこからあの状況だったらFinally狙ってくるだろうとリングに上がった時点でわかったので、そこを追撃できたのはよかったなと。そこからはもうこっちのペースだなと思ったので。でももっといろんな小細工してくるかと思ったんですけど、対等に自分の持てるもので来るというのが彼女の今回の選択だった。次「もう1回やろうな」って、私もまさかこんなに正直追い込まれるとは思ってなかったので、これでは終わりたくないなと思って「またやろうな」とは声をかけたんですが、次どんな作戦で来るのかがかえって読めなくなったんで、ちょっとより一層怖くなりましたね。今後彼女がこれを経てどんな変化をするのか、どんなふうになっていくのか、それによってだと思いますけど、今後の彼女がより恐ろしくなりました。

もうちょっと圧勝できてたら「(プロレスの)顔じゃねえよ」くらい言ってこようかと思ってたんですけど、あれだけ追い込まれたので。私も勝つには勝ちましたけど、納得いかないので叩き潰すまでやりたいなと。なのでもし次あたることがあれば、お互いまた、違った感情の持ち方でやれるんじゃないかなと。長年やってきてるんである程度やる相手とは自分の中でいくつかの戦略が立てられるんですけど、彼女との次を考えたときにその戦略が今まだ思い浮かばないですね。何で来るかがわからないから。読めない。
(荒井の成長について)
前回の名古屋から1ヶ月じゃまだそんなにないかもしれないですけど、最初のタッグの時に比べれば、そりゃ当然、成長しない方がおかしいし、成長しない人がタッグのベルトのチャンピオンにもなれないだろうし、プロレス大賞の新人賞も獲れないだろうし。成長速度はものすごいなと思いますし、多分これからももっともっとすごいスピードで成長していくんだろうと思いますし。その成長に引き離されないように頑張っていかなきゃいけないなと思いました。
©東京女子プロレス

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アーティスト

佐藤仁

日本だけでなく欧米やアジアのポップカルチャーやエンターテイメント、メディアの動向を幅広く取材。放送作家・番組制作協力も多数。

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