ズバリ!! 男子の青春“もしも”ス
トーリー、西城秀樹のあの名曲も!~
「ちびまる子ちゃん THE STAGE 『は
いすくーるでいず』」開幕

2021年に「りぼん」(集英社刊)での連載開始から35年を迎えた「ちびまる子ちゃん」。静岡県清水市(現 静岡県静岡市清水区)を舞台に、作者のさくらももこが自身を投影した小学3年生の「まる子」をはじめ、家族や友だちとのほのぼのとした日常を、楽しく、面白く、時に切なく描いた心温まる作品だ。
今回の舞台化は、国民的人気を誇る本作品の35周年記念企画の一環で、「まる子のクラスメイトである3年4組の男子たちが、高校生になったとしたら!?」を描く、パラレルワールドとなっている。
「ベイビー」、「ズバリ!」成長したキャラクターたち
物語の進行は花輪クン(佐奈宏紀)が担い、成長したキャラクターたちをひとりひとり紹介し、沢田研二の「TOKIO」の歌唱から幕が開く。
花輪クン(佐奈宏紀)
お金持ちのおぼっちゃまの花輪クン。
学級委員で、ズバリが口癖の丸尾君(佐川大樹)。
お調子者のはまじ(松島勇之介)。
少し卑怯な男子、藤木君(矢田悠祐)。
少しいじわるな男子、永沢君(佐藤永典)。
ブーブー言うのが口ぐせのブー太郎(原嶋元久)。
大食いな男子の小杉君(川﨑優作)。
すぐに腹痛になり、まじめな性格の山根君(石川凌雅)。
親友で硬派なふたり、杉山君(GAKU)と大野君(橋本祥平)。
原作「ちびまる子ちゃん」の世界から8年後。背丈や外見はもちろん変化しているが、小学生の頃から頭の中は変わっていなかったりもする。高校生ならではの将来の夢や進路に悩みながら、友情を大切にしつつ賑やかな毎日を送っていた。
藤木君(矢田悠祐)
写真左:永沢君(佐藤永典)、写真右:丸尾君(佐川大樹)
写真左:ブー太郎(原嶋元久)、写真右:杉山君(GAKU)
ちびまる子ちゃん THE STAGE 『はいすくーるでいず』ゲネプロ写真
ある時、東京に引っ越した大野君が、見た目もヤンキー風で心を閉ざした状態で静岡に戻ってきた。かつての親友、杉山君は変わってしまった大野君に対して何かを伝えようと機会をうかがっているがたびたびすれ違ってしまい……。
ちびまる子ちゃん THE STAGE 『はいすくーるでいず』ゲネプロ写真
ちびまる子ちゃん THE STAGE 『はいすくーるでいず』ゲネプロ写真
2.5次元舞台では、そのキャラクターの声色を似せるということも役作りの一環でとても大事だと言われる。「ちびまる子ちゃん」の登場人物たちは外見だけでなく声も独特なキャラクターが多いが、この「まるステ」ではそんな声の使い方が非常に上手いキャストばかりだ。演じるのは2.5次元舞台のみならず数々の作品に出演をしている、経験豊富な実力ある若手、ベテラン俳優ばかり。原作はあれど、アニメや漫画に描かれていない“もしも”の世界を演じるという難しい役をしっかりと作り上げた。
ちびまる子ちゃん THE STAGE 『はいすくーるでいず』ゲネプロ写真
写真左:藤木君(矢田悠祐)、写真中央:小杉君(川﨑優作)、写真右:はまじ(松島勇之介)
山本リンダから西城秀樹山口百恵山下達郎まで「ザ・歌謡ショー」!
ほろ苦青春ストーリーを味わったあとは、懐かしのメロディ満載の「まるステ ザ・歌謡ショー」!
学生服だったキャラクターたちはがらりと衣裳を変えて登場する。歌謡ショーの衣裳はとても華やか。一人ひとり形や色が異なるショーの衣裳は見ごたえ抜群で、見ているだけでテンションが上がること間違いなし。昭和アイドルたちを思わせる曲ごとの衣裳も、首元からセクシーな足の先まで余すところなく見てほしい。
ちびまる子ちゃん THE STAGE 『はいすくーるでいず』ゲネプロ写真
ちびまる子ちゃん THE STAGE 『はいすくーるでいず』ゲネプロ写真
曲は山本リンダの「どうにもとまらない」を始め、聞いたことがある名曲ばかり(セットリストは公式サイトで公開中)。ショーの最中は公式フラッグペンライトを点灯させて小さく手振りをしながら楽しむことができる。さらに公演期間はクリスマスも近いことから、山下達郎の「クリスマス・イヴ」を含むメドレーで季節感も感じられる斬新な選曲だ。

歌あり。ダンスあり。笑顔あり。友情あり。夢あり。青春の悩みあり。ちょっと懐かしい昭和の名曲あり。クリスマス曲あり。ペンライトの光あり。「まるステ」からのクリスマスプレゼントあり(公式HP参照)。「ズバリ!!」気負わず気軽に観劇できる、楽しいことばかりの舞台に仕上がった。
大野君(橋本祥平)
杉山君(GAKU)
山根君(石川凌雅)

キャストコメント
■花輪和彦(花輪クン)役:佐奈宏紀
いよいよ開幕です!宴の始まりです!
稽古場から爆笑の嵐。「ちびまる子ちゃん」にぴったりの雰囲気が仕上がったと思います。まるでおもちゃ箱をひっくり返したようなワックワクの詰まった作品です。ぜひ童心にかえった気持ちでご観劇ください!
肌寒い季節ですが、今年のクリスマスシーズンは銀河劇場で! まるステで! 一緒にほっこり温まりましょう。
■浜崎のりたか(はまじ)役:松島勇之介
皆さんこんにちは!はまじ役の松島勇之介です!!
さあ、ついにまるステの幕が上がります。僕自身この作品と出会って夢とは何か、友達とは何かというのを改めて考えさせられました。
歳を重ねる毎にどこか恥ずかしく思える熱すぎる青春を、今一度身体全体で感じてください!!
■大野けんいち(大野君)役:橋本祥平
物心がついた時から目に触れていた「ちびまる子ちゃん」。この作品を見たら不思議と次の日を明るく迎えられる、また明日が楽しみになる。きっとそう感じたのは自分だけでは無いと思います。
今回この舞台を通して「ちびまる子ちゃん」の世界に飛び込んでみて、改めて原作35周年の歴史の深さを実感しました。作品が持つ力と言うのは物凄く、稽古場は賑やかで楽しみながら演劇と向き合っていました。
見ている人を自然と笑顔にするそれがちびまる子ちゃんの魅力。この舞台もそうでありたいと思いながら向き合ってきました。青春というのは真っ直ぐで、大人になれば恥ずかしかったなと思う事でもその瞬間はそれが正義。どうか僕らの真っ直ぐな想いを受け止めてください。
僕らの『はいすくーるでいず』がいよいよ開幕!
■大野君のお爺ちゃん役:酒井敏也
若者たちのキレキレで軸のブレない素晴らしいダンス! ハイトーンで美しい声! 心地よく進むシーンの数々! 笑いを取る間!
共演者のわたしはウキウキ楽しくお芝居しています!
この楽しいお芝居を早く皆さまにお届けしたい…!
毎日元気に楽しんで、この作品を皆さまへお届けしまーす!!

取材・文・撮影=松本裕美

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着