ミュージカル『東京ラブストーリー』
W三上トークイベントレポート【登壇
者:廣瀬友祐、増子敦貴】

ミュージカル『東京ラブストーリー』にて三上健一を演じる、 廣瀬友祐(空キャスト)と増子敦貴(GENIC)(海キャスト)による「W三上トークイベント」が、 フジテレビのマルチシアターにて行われた。 Tシャツ付きチケットを購入した方の中から抽選で当選した観客が参加、 なごやかな雰囲気のなか楽しいトークが繰り広げられた。 サプライズでじゃんけん大会も開催。 両名のサイン入りポスターがプレゼントされた。
進行役のプロデューサーの呼び込みで、 お揃いのカンパニーTシャツで登場した廣瀬と増子。 稽古開始から二週間強経ち、 現在は空キャスト海キャスト分かれて稽古をすることが多いそうだ。 セリフや動きが違うところも出てきていて、 今作の見どころとなっている。 廣瀬は「それぞれの経験値で演じるからこそのカラーの違いが自然と出ている」と話した。 数多くのミュージカルに出演してきた廣瀬と、 本格的なミュージカルへの出演はほぼ初めての増子。 増子は「GENICというグループでアーティスト活動をしていますが、 別枠というか、 声が震えて勝手にビブラートが鳴るくらい(笑)」と稽古場での緊張の心境を語ると、 廣瀬は「リラックスしていると思っていた!」驚いた様子。
廣瀬友祐 撮影:岩村美佳

増子敦貴 撮影:岩村美佳
「三上はとにかくモテますよね?」と質問には、 「モテますね!!!」と強く声を揃えた二人。 増子は「原作は女々しい印象がありましたが、 ミュージカルでは男らしさが溢れ出ている」とその印象を語った。 廣瀬は「これまで演じた中では群を抜いてモテ男。 僕は不倫や愛人など、 危険な恋愛ポジションをやらせていただくことが多かったですが、 こんなにモテ男はないと思います」と新境地のようだ。 初登場シーンで、 これまで何人の女性と付き合ってきたのかと聞かれて歌う、 『56人の女たち』というナンバーがあるとのことで、 プロデューサーに促され、 歌に入る前のセリフを増子が実演。 「そんなに多くないさ。 ざっと56人。 」と甘いヴォイスでささやいた。 廣瀬は「思い切りやらないと歌えない曲。 とんでもないヤツだけど、 ちゃんと人数を覚えているところが、 それぞれを愛してきたカッコいいところ。 その曲を歌える三上でなければ」と三上像を分析。 このナンバーではダンスもあり、 増子は「はじめてのダンスのジャンル。 どうしたら三上らしく踊れるか研究し続けている」と明かした。
廣瀬友祐 撮影:岩村美佳
三上は永尾完治の親友役。 完治役は、 空キャストでは柿澤勇人が、 海キャストでは濱田龍臣が演じる。 廣瀬は「カッキーとは10年程前に『メリリー・ウィー・ロール・アロング』で初共演したときから好きな俳優。 同じサッカーをやっていた体育会系でもあり、 感覚的に共鳴できる部分が多くて尊敬している。 いい刺激をもらいながら一緒にものづくりできることを楽しみながらやっています」と共演を喜んだ。 二人の場面の稽古は、 アドリブが効いて日々変化し、 経験がすべてを成立させてしまう、 仲の良さも出ていると、 プロデューサーも太鼓判を押していた。 対する海キャストの濱田と増子は初共演。 増子は「龍臣君は『あの時画面越しで観ていた人』でしたが、 コミュニケーションをいっぱい取ってくれるので、 数年前からの友達のように仲がいい」という。 海キャストは4人が固まって座っていて本当に仲睦まじいそうだ。
増子敦貴 撮影:岩村美佳
ここで、 事前に寄せられた質問に答えるコーナーへ。 「三上の役作りで気をつけていることは?」との質問には、 三上の見かけと裏側をどう表現するかがポイントと同意見。 廣瀬は「削ぎ落とされた台本だからこそ難しい。 どう深みをだすか」、 増子は「ずっと寂しい人間。 どう舞台で表現したらいいのか」と模索中のよう。 「リカとさとみどちらを選びますか?」という究極の質問には、 廣瀬は「リカ」、 増子は「さとみ」と即答した。 増子は「本当にこれはタイプの問題なんですが」と前置きしつつ、 「まず幼稚園の先生ですよ!」と前のめりになると、 廣瀬も「わかるよ!」と同調する。 「寂しがりな部分や、 本音を言えない部分も含めて愛したい」と熱弁し、 地元の同級生であることを「ポイント超高いです!」と力を込めた。 一方の廣瀬は、 「刺激的なのはリカ。 意志の強さや自由奔放さは苦労する部分かもしれないが、 共鳴し合えたとき、 お互いが支えになれたときの絆の強さはリカのほうが強いのでは」と話した。
左より)廣瀬友祐、 増子敦貴 撮影:岩村美佳
『東京ラブストーリー』には、 「赤名リカ」という象徴的なキャラクターがいる。 空キャストでは笹本玲奈が、 海キャストの唯月ふうかが演じる。 増子は「海キャスト全体を明るくしてくれる存在でリカそのもの」、 廣瀬は「彼女自身が持っている強さがリカとすごくリンクしている」と印象を語った。 リカの名セリフも見どころだ。
最後に、 廣瀬は「ミュージカル版『東京ラブストーリー』の恋愛模様、 人間の成長物語が描かれている。 経験したであろうことや気持ちが出てくるので、 そこに接した上で、 心が豊かになってくれたら」と、 増子は「友人、 親戚、 兄弟、 誰に観ていただいても自慢になるような作品。 観るか迷っている方の、 あと押しをしてください!」とメッセージを贈った。
廣瀬友祐 撮影:岩村美佳
増子敦貴 撮影:岩村美佳
東京公演は今冬11月27日(日)~12月18日(日) 池袋・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、 大阪公演は12月23日(金)~25日(日)大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、 愛知公演は2023年1月14日(土)愛知・刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール、 広島公演は1月21日(土)~22日(日)広島・JMSアステールプラザ大ホールにて上演。東京公演は好評一般発売中。

(撮影・文:岩村美佳)

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