Bamboo、YAJICO GIRL、THE BOYS&GIR
LS、リュックと添い寝ごはん、ケプラ
、Organic Call出演『TOKYO CALLING
2022』2日目レポ

『TOKYO CALLING 2022』Day2

2022.9.18 下北沢
“3 DAYS of PEACE, LOVE and MUSIC!!!!!!!!”のメッセージを掲げ、9月17日(土)、18日(日)、19日(月・祝)の3日間にわたって新宿、下北沢、渋谷それぞれ13会場で行なわれた日本最大級のサーキットフェス『TOKYO CALLING 2022』。
過去最強クラスの台風14号が九州地方に接近し、西日本各地のイベントの多くは荒天中止に。その影響をじわじわと受けながらも、雨にも負けず熱く開催された2日目・下北沢エリアの模様を厳選してレポートする。

Bamboo/at 近松
ライブハウスの外は大粒の雨が降りしきるどんよりとした空模様だったけれど、下北沢 近松のトップバッターを飾るBambooがその抜けるようなボーカルと朗らかなアンサンブルで爽快な青空を感じさせてくれた。集まったたくさんの観客も、2日目のスタートからだいぶ気持ちが救われたのではないだろうか。「ハートに火をつけて」では、“破天荒ポップロック”を掲げるバンドのポジティブな面が爆発。ちなみ(Vo&Gt)の歌声がより明るくパワフルになり、大吉(Gt)のキレのある高速カッティング、匠(Ba)の動きまくるフレーズとゴキゲンなコーラスも映え、3人をサポートのひろや(Dr)がガッチリ支える。
Bamboo
Bamboo
「こんなに来てくれて嬉しい、ありがとうー!」(ちなみ)、「台風をブッ飛ばす勢いでいいライブします」(匠)と話したあとは、夏の終わりを歌った「デネブ」を演奏。そして、8月に配信されたばかりの新曲「灰色の世界に色を塗れ!」で、自分の色を貫こうとする強さと大人になる過程で迷い苦しむ弱さを叫ぶ。一方を包み隠すのではなく、どちらの人間味もオープンに描くのがBambooらしい。
Bamboo
Bamboo
ラストは音楽愛がテーマの「ウタウタイ」。軽快なモータウンビートとオーディエンスからあふれるハンドクラップの中、匠がステージを駆け回ったり、大吉が激しいギターソロを弾き倒したりと、とびきりハッピーな雰囲気のまま、充実のライブを終えた。
【セットリスト】
01.サクタメの花
02.ハートに火をつけて
03.デネブ
04.灰色の世界に色を塗れ!
05.ウタウタイ
■YAJICO GIRL/at BASEMENT BAR
下北沢BASEMENTBARに登場したYAJICO GIRLは、極上のトリップ感を誘う最新曲「寝たいんだ」からゆったりとスタート。オーディエンスが気持ちよく体を揺らす中、今度はダンサブルで爽やかなサウンドの「Better」へと快調に繋ぐなど、“Indoor Newtown Collective”を標榜し、ここ3年ほど精力的に楽曲をリリースしては自分たちなりのニュースタンダードを作ってきた彼らが、その真価を存分に発揮してみせる。
YAJICO GIRL
特に、四方颯人(Vo)のドラスティックな変貌にはワクワクさせられた。以前はもっとプレーンでおとなしい印象だった彼が、身振り手振りを豊かに、すごく楽しそうにライブをしている。笑顔で観客と向き合い、コミュニケーションを取ろうとする姿勢がいい。フィジカリティに富んだ躍動感たっぷりのパフォーマンスに加え、歌も一段とソウルフルになり、深夜の甘美さを湛えた「街の中で」がグッと優雅に聴こえる。その熱に引っぱられて化けたのだろう。バンドの演奏もクールとエモーショナルを併せ持つ新たな輝きを放っていて胸がすく。

YAJICO GIRL
YAJICO GIRL
「いやー、めちゃくちゃ楽しいです。雨で若干心配だったんですけど、こんなにたくさん来てくださるなんて。ありがとうございます!」と感謝を伝える四方。そして、5人が徹底してメロウかつホットなグルーヴを生み出した「Airride」で、恍惚のライブを“これでさよならさ”と華麗に締め括った。
【セットリスト】
01.寝たいんだ
02.Better
03.街の中で
04.VIDEO BOY
05.どことなく君は誰かに似ている
06.雑談
07.Airride
THE BOYS&GIRLS/at CLUB251
THE BOYS&GIRLS
午後イチの時点でどしゃ降りだった雨もだいぶ収まり、過ごしやすくなってきた夕方。下北沢CLUB251のステージに立ったのは、THE BOYS&GIRLSだ。演奏前、実はサーキットイベントというものがどこに気持ちを向けていいのかわからず苦手だったけれど、主催者たちの想いさえ汲めればやれるとわかったと打ち明けるワタナベシンゴ(Vo&Gt)。そこから再びさまざまな感情が錯綜する「東京」で、ライブの口火が切られる。
THE BOYS&GIRLS
THE BOYS&GIRLS
「陽炎」になれば、オーディエンスの拳が一斉に突き上がる。さらに「ライク・ア・ローリング・ソング」へと疾走感あふれるロックンロールが続くにつれ、ワタナベもハンドマイクで前のめりに躍動。爆音にまみれながら、汗だくの笑顔をきらめかせながら、251の天井を掴みながら、当日同じステージに出演していたレーベルメイトでもあるメメタァの工藤快斗(Gt)らとともに、泥臭くも熱い歌を届けていく。
THE BOYS&GIRLS
THE BOYS&GIRLS
ワタナベがハーモニカを吹き鳴らした「フェイバリットカラー」など、後半は最新アルバム『ユアキャンバス』のナンバーを連発。また『TOKYO CALLING』が生まれた経緯として、『COMING KOBE』の実行委員長だった松原裕氏の存在がとても大きかったこと、彼に刺激を受けた主催者たちが泥水をすすってこの6年があることを話してくれた。ラストはすべての想いを乗せた「その羅針盤」。“ヘイホー、レッツゴー”の叫びを含め、ボイガルが残した興奮が今も脳裏に焼きついて離れない。
【セットリスト】
01.東京
02.陽炎
03.ライク・ア・ローリング・ソング
04.最初で最後のアデュー
05.フェイバリットカラー
06.その羅針盤
リュックと添い寝ごはん/at シャングリラ
リュックと添い寝ごはん
テレビ東京の音楽番組『ミュージックブレイク~TOKYO CALLING TV~』とのコラボステージの下北沢シャングリラをパンパンに埋め尽くしたリュックと添い寝ごはんは、冒頭から爽やかに疾走する「サマーブルーム」で圧倒。同じくひたすらに今を感じさせる「青春日記」と続け、平均年齢20歳の彼らと近い世代であろうライブキッズたちをあっという間に魅了していく。
リュックと添い寝ごはん
「今日は僕らの場所にこうやって雨宿りをしに来てくれてありがとうございます(笑)」と松本ユウ(Vo&Gt)が控えめに挨拶したあとは、「東京少女」「あたらしい朝」と、どこか懐かしさの薫るメロディや愛らしい視点を持つ歌がより印象的に届けられ、フロアからも自然とハンドクラップが沸く。満員のシャングリラであろうと窮屈なムードにはならず、ほんわかするような温かい空気感が漂っているのがリュクソのライブならでは。
リュックと添い寝ごはん
リュックと添い寝ごはん
「ユウは今日、チャリで来てたよね」(堂免英敬/Ba)
「やめて、恥ずかしいから! iPhoneの天気予報に身を任せてるんだけど、けっこう外れるんだよ」(松本)
「ていうか、なんで台風が来てるって気づかないの!?」(宮澤あかり/Dr)
リュックと添い寝ごはん
アットホームな雰囲気のMCも、本当にこのバンドらしくて和む。彼らが厚い支持を得ている理由のひとつは、そんな癒される感じ、平和な感じなのかも。その後「ノーマル」「グッバイトレイン」を颯爽と力強く聴かせ、リュクソは大盛況のうちにステージを降りた。
【セットリスト】
01.サマーブルーム
02.青春日記
03.東京少女
04.あたらしい朝
05.ノーマル
06.グッバイトレイン
■ケプラ/at シャングリラ
ケプラ
リュックと添い寝ごはんに続いて下北沢シャングリラに現れたのは、『TOKYO CALLING』初出演となるケプラ。リュクソよりもさらに若く、メンバー全員が10代というフレッシュさで、もちろんキャパシティの大きいシャングリラでのライブも初めてながら、果敢に新曲から披露し、柳澤律希(Vo&Gt)が「みんな、飛べるか!?」とアジテートするなど、堂々としたパフォーマンスを繰り広げていてすごい。
ケプラ
ケプラ
“きっとなんとなく過ごしていたら なんとなく人生は終わってしまう”と柔らかな曲調の中に決意を滲ませた「うわごと」、“充実しすぎてる毎日が 時々不安になります”と綴った「これからのこと」など、無邪気な恋心と不意によぎる感情の機微をリアルに示すケプラの個性が、フロアをじんわりと温めていく。リュクソと同じくティーンの間で支持が広がっているのが見て取れ、音源よりもライブのほうがエモーショナルで好印象だ。
ケプラ
ケプラ
1分強のショートチューン「グランピー」、“悪いところはお互いに 美味しいものは半分こ”と歌う微笑ましいラブソング「おねだり」を経て、「僕たち高校2年生のときに4人でバンドを組んで、この9月で2周年を迎えました。来週から初の全国ツアーに出るんですけど、ファイナルは渋谷CLUB QUATTROで初ワンマンを行ないます!」と話す柳澤のMCは、初々しく実直で応援したくなる。締めはけんた(Gt)、かず(Ba)、ハヤト(Dr)のコーラスも歌を後押しする「春が過ぎたら」。青いパワーを存分に解き放ち、シャングリラを大いに揺らしてみせた。

【セットリスト】
01.新曲
02.うわごと
03.これからのこと
04.グランピー
05.おねだり
06.剣
07.春が過ぎたら

Organic Call/at CLUB251
Organic Call
下北沢CLUB251のトリを務めたのは、Organic Call。リハーサルから多くのオーディエンスが集まる中、本番に挑むときには平田真也(Vo&Gt)とカワカミトモキ(Gt)をはじめ、サポートメンバーのタカハシシモン(Ba)とAtsuyuK!(Dr)を含む4人がいつものように拳を突き合わせ、「茜色、空に灯す」でライブの幕が開けた。8月に自身初のワンマンを渋谷WWWで大成功させ、11月に初の主催サーキットフェス『東京日輪音楽祭』を下北沢4会場で行なうバンドだけあって、そのパフォーマンスはいっそう磨きがかかり、揺るぎない頼もしさが感じられる。
Organic Call
Organic Call
青色の照明をバックに爽快な空気で辺りを満たした「海が見える街」以降は、歌とギターサウンドと楽曲の情景とがエモーショナルに溶け合う、オガコ特有の美しい世界観が極まっていった。この日誕生日を迎えたタカハシを不意打ちでお祝いしたりと平田も嬉しそうで、「ここにいる人はきっと、『TOKYO CALLING』下北沢編のトリにOrganic Callを選んでくれたんだと思います。たくさんバンド観ましたか? たくさん濡れましたか? 雨で靴とかグチョグチョ? 家に帰ったら臭くなっちゃうんで、最後に乾かしましょう。全部を出し切って帰ってください!」と促す。
Organic Call
クライマックスでは、赤いライティングとともに燃えたぎる演奏を繰り広げた「朝焼けに染まった街へ」、ありったけの爆音でぶちかました「愛おしき日々たちへ」を畳みかけ、フロアのボルテージをMAXまで高めた4人。ロックバンドらしく「またライブハウスで会いましょう!」と去り際に伝え、見事に大役を果たしたのだった。

【セットリスト】
01.茜色、空に灯す
02.海が見える街
03.3秒前の憂鬱
04.朝焼けに染まった街へ
05.愛おしき日々たちへ

取材・文=田山雄士
撮影=シムラリョウヘイ(Bamboo、Organic Call)
   中山優瞳(YAJICO GIRL、THE BOYS&GIRLS)
   清水舞(リュックと添い寝ごはん)
   Ryohey(ケプラ)

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