VELDE

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VELDE、
5/15に渋谷THE GAMEで
ツアー最終公演を開催
&オフィシャルインタビューが到着

1月15日に新曲「Lycoris Radiata」「Rain Man」をリリースしたインディーズロックバンド・VELDEが、同2曲を携えた『DETERMINATION TOUR 2022』のファイナル公演を、5月15日(日)に渋谷THE GAMEで開催する。本公演は当初2月にZirco Tokyoで開催予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期。今回のインタビューでは、リベンジとなるファイナル公演にどのような心構えで臨むのか、また同公演の起爆剤ともなる新曲についてヴォーカル・YUTAROに語ってもらった。

バンドにとっては
“曖昧な逃げ道を断つ”ツアー

――まずは、VELDE結成の経緯を教えてください。

「同じ音楽大学に通っていた自分と、後輩だったやましぃ(Ba)が当時やっていたバンドを同じ時期に辞めて。その後、最寄り駅が同じだったこともあり、よく話すようになって、好きな音楽や音楽に対する向き合い方に共感してVELDEを結成しました」

――バンド名の由来は?

「バンドのコンセプトの単語の頭文字をとって付けています。そのコンセプトは今のところ公表していないのに加えて、自分以外のメンバーも何の単語がつけられてるのか知らないんですよね(笑)」

――え、そうだったんですか!?

「というのも、リリース毎に自分の中でその頭文字が変わっていて、その年々でVELDEという名前に違った意味や想いをのせているんです。時々グッズにその時の単語を入れ込んだりしていて、それもひとつの楽しみとして見てくれる人が感じてくれてればいいなと思っています」

――そんなVELDEは2017年に「Answers」をリリースし、そこから本格的な活動をスタートされましたが、当時どのような活動をされていたかも教えてください。

「2014年の結成から2年くらいはメンバーが固まらず、2016年にやっと正規メンバーが揃って、満を辞してリリースしたのが「Answers」でした。タイトル通り、今までバンドとしてうまく活動できなかった時期も含めた自分たちなりの“答え”が詰め込まれた楽曲です。この時期にもう1人ギターを担当していたメンバーがいたのですが、違う道を歩むことになって、この楽曲がライブでできない時期があって。それでも、残りの4人で続けようと決心し、今では自信を持ってパフォーマンスできています」

――続けることって、難しいことですよね。コロナ禍の影響で2月に予定していたツアーのファイナル公演が延期となってしまいました。率直な感想は?

「主催してるものもそうですが、その他のイベントの延期や中止のダメージもかなり大きかったです。なるべく中止を避けて、イベント自体は無観客や配信などに形を変えてなんとか開催していました。もうほとんど我武者羅でやっていましたね。“みんなが苦しいから頑張らなきゃいけない”みたいな想いももちろんありましたが、単純にここで全てを止めてしまったら、自分の中で何かが事切れてしまうような気持ちがあったかもしれません」

――コロナ禍はまだ続いていますが、歩みを止めない姿勢から貫く意志の強さを感じます。

「結果歩みを止めてしまった仲間も数多くいて、何が正解だったかは今でもわかりません。けれど、少なくとも自分が進み続けたことは“間違ってなかったんだ”と証明するために、今もライブや楽曲制作を続けています。今回の件で一番感じたのは、やはり観てくれている人のエネルギーがあってこそライブが成り立っていたんだなということです」

――見ている人のエネルギーですか。

「音楽は目に見えないものだけど、それが目に見える形で体感できるのがライブというのが今までの価値観でした。でも、今はそれが同じ空間で体感できない。見知らぬ人と共有できなくなった。だからこそ、その価値が見直される時期だったなと、自分は感じましたね。配信ライブなど、レスポンスがなかなか目に見えづらい状況でも、しっかりと“伝える”ことのできるバンドにならなければいけないという意識はメンバーの中にも生まれたと思います」

――コロナ禍で声が出せずとも、不思議と会場の熱量って伝わるんですよね。延期されたツアーファイナルが5月15日(日)に渋谷THE GAMEで行われますね。配信で培われた意識や、これまで溜めていたものが爆発しそうな予感がします。

「公演タイトルに“DETERMINATION=決定”と名付けた通り、これからの決意表明の1日です。開催までに日程や会場の変更などで紆余曲折したので、バンド自体もかなり熱が溜まった状態で当日を迎えられると思いますし、予定していた日から時間が空いた分、見に来てくれる人にもどんな想いでこの日を迎えたのかを、しっかりと伝えらるようなライブにしたいです」

――それは非常に楽しみですね。

「これまでのVELDEの足跡も感じつつ、未来への想いみたいなものを体感できるライブになるんじゃないかなと思います。対バンでもワンマンでも、VELDEのライブでいつも心がけているのは、“与えられた時間の中でどれだけしっかりとストーリーが伝えられるか”という点です。最初から最後までしっかりとライブの世界に没入できるような時間にしているので、楽しみにしていてほしいです」

――ファイナルではどんな景色をお客さんと共有したいですか?

「まずはやっぱり“ライブハウスって楽しよね”という想いを共有したいですね。真剣に向き合えば向き合うほど、ライブハウスで嫌になることも味わうのですが、それも含めて自分に素直になれる場所、向き合える場所であることを見てくれる人に伝えられたらなと思っています。バンドにとっては“曖昧な逃げ道を断つ”ツアーだと思っているんです。バンド活動において正解はないけど、正直、長くやっていると、なんとなく音を出して、なんとなくライブをして、目的もなく続けることが居心地良く感じるようになる部分もあるんですよね。でもVELDEはそういうバンドではない。しっかりと表現したいこと、伝えたいことを音楽に詰め込めるためにやっているんだと自分たちに言い聞かせるツアーになっていると思っています」

OKMusic編集部

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