『speakeasy podcast』×SPICE連動企
画、第七回ゲストはRiE MORRiS(Rac
hel Fukushima)ーー湘南の仲間と作
り上げたEP「Inside Out」

海外音楽情報専門Podcast『speakeasy podcast』とSPICEの連動インタビュー企画。第七回のゲストは、10月27日(水)にEP「Inside Out」でデビューした、湘南を拠点に活動するバイリンガルシンガーのRiE MORRiS(読み:リエ モリス)。これまでRachel Fukushima名義で弾き語りを中心に活動してきたが、2021年にトラックメイカーとのコラボレーションし、ビーチに似合うチルミュージックを発信するプロジェクトを本名のRiE MORRiS名義で立ち上げた。8月からは楽曲を連続リリースし、11月17日(水)にはEPにも収録されている「Still」のリミックス版を配信するなど積極的に活動している。SPICEでは活動のキッカケとなった、トラックメイカーでプロデューサーのRyoma Takamuraとの出会いや活動の経緯などについてのインタビューを抜粋して掲載する。より詳しく内容を知りたい人は11月24日(水)と12月1日(水)の18時に配信される『speakeasy podcast』をチェックして欲しい。
●プロジェクト始動のキッカケは1人のトラックメイカーとの出会い●
竹内琢也(MC):今年から新たに本名のRiE MORRiSとして活動を始められましたよね。
RiE:Rachel FukushimaのFukushimaは旧姓なのですが、Rachelは何の関係もないアーティスト名で、RiE MORRiSが本名なんですよ(笑)。ややこしいよね(笑)。でもギターで弾き語りしているソロの活動としてのRachel Fukushimaと、トラックメイカーさんとコラボレーションして一人で完結しないプロジェクトのRiE MORRiSとで全然違う世界が広がっているので、名前は分けておきたかったんです。
竹内:トラックメイカーとコラボするということも一つ大きなポイントですね。違う名義でリリースする上で、どういう心境の変化があったのか教えていただきたいです。
RiE:昨年でRachel Fukushimaとしてアルバムを出してから10年になったので、これを区切りに新しいことをしたいなと思って。そんなタイミングに、葉山のカフェでたまたまトラックメイカーのRyoma Takamuraさんと出会いました。そこでたまたま音楽の話が出たんですよね。
竹内:音楽の話を店員さんとしていたようなイメージですか?
RiE:そうそう、「僕もやってるんですよ」みたいなところから、EPを作ってみようかみたいな話になって。レーベルも入っていない状態でRachel Fukushimaとして作りましたね。
竹内:それが2020年の「Home」ですね。今回RiE MORRiSとしてリリースされたEP「Inside Out」でもRyoma Takamuraさんが参加されているんですよね?
RiE:ほとんどはそうで、残りの2曲は茅ヶ崎で知り合ったDJのHiroyuki Hiroseさんとコラボしています。
竹内:湘南エリアの方達と組んでやってらっしゃるのですね。僕とSPICEが連動してこの番組のほかに、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』を深掘りするポッドキャストもやっているんですよ。なのでSpotifyのエディトリアルチームと話すことが多いのですが、「RiE MORRiSよかったよー」という話もありました。リスナーさんからの反応はいかがですか?
RiE:今までと違う音楽性のものをやっているので、一緒にやっているプロデューサーと同じ20代前後の人に聴いてもらえていますね。
竹内:今回はラッパーとのコラボも多いですし、今の音楽シーンにぴたりと合う曲調も多いから、若いリスナーは多そうな感じがしますよね。
RiE:私もこれをキッカケに、「Still」でコラボしたWez AtlasくんをはじめとしたZ世代の音楽を聴き始めて、素晴らしいなと思って。いっぱいコラボしたいなと、ますます思っています。
●RiE MORRiSの名義での活動は「衣替え」●
竹内:今回のEPはFRIENDSHIP.のサポートを受けてデジタルリリースされています。FRIENDSHIP.というと、HIP LAND MUSICの中で2019年の5月にローンチされたデジタルのディストリビューションかつプロモーションも備わった面白いサービスですが、アーティストをサポートするデジタルのレーベルみたいな感じなのですか?
RiE:まさに仰る通りです。ミュージシャン寄りで音楽を広めるためにいますという会社で。
竹内:なぜ応募されたのですか?
RiE:Ryoma Takamuraさんがオススメしてくれて。彼には素晴らしい妹さんがいて、別のレーベルにはなるのですが、SIRUPと同じレーベルに所属されている関係でFRIENDSHIP.を知っていて、担当者さんも彼自身が知っている方なのでオススメされたという。
竹内:レーベルに入ったタイミングに、レーベル主導でRiE MORRiSを作り上げていったのかなと勝手に想像していたのですが、自分たちの仲間側から広がって生まれた新たなRachel Fukushimaだったんですね。
RiE:イチからまたやり始めるのかー、インスタもゼロから始まるし……というも考えましたが、とにかく名義を変えたかったんですよ。衣替えしたい時期だったんですね。
竹内:名義を変えられて、8月からシングルの連続リリースと今回EPがリリースになりました。EPには先行配信されたものも含め6曲入っていて、最後の「hakushu」はRyoma Takamuraさんがラップでも参加されていますよね。今までもラッパーとのコラボもなくはなかったと思いますが、いかがでしたか?
RiE:ラッパーも人によってそれぞれカラーが違うし、今回Wez Atlastくんとのコラボ曲「Still」のリミックスを出したのですが「同じラッパーさんでもこんなに変わるんだ!」とすごく新鮮でしたね。
竹内:「hakushu」以外は基本的に英語詞じゃないですか。英語で詞を書くほうが自然なんですか?
RiE:英語のほうが楽ですね。日本語で書くこともあるんですけど、照れますね。
竹内:表現するにあたってということですね。YouTubeでは日本語訳の歌詞も載っていますが、照れると言うのもわかる気がします(笑)
RiE:そのまま日本語にしちゃうとほんとに照れますよね。高校を卒業して4年間ロサンゼルスに留学していた時に洋楽にハマって、洋楽のカバーをするところから音楽を始めたので、その影響もあるんでしょうね。
竹内:今後はどのような活動をされていく予定ですか?
RiE:とにかくコラボレーションをたくさんしたいですね。時期はまだ決まっていませんが、アルバムが出たらレコ発のライブもしていきたいですね。色々企んでいることがあるので早くお伝えしたいですね。
RiE MORRiS
→これまでに観た海外アーティストのベストライブを教えてください。
これは間違いなく、2002年のアメリカの『コーチェラ・フェスティバル』で観たビョークですね。オアシスやプロディジー、ケミカル・ブラザーズなどのビッグネームがたくさん出ていたんですが、中でも素晴らしくて、こんな表現があるんだという。歌い始めた瞬間に、サウンドも全部合わせてビョークの世界に包まれた感じがして、音楽はこんなに空間を変えることができるんだと思って。それまでたまたまルームメイトたちがギタリストを目指していたり、ベースやっていたりして、みんなで音楽をやるような環境で、私だけ楽器がない歌うという流れもありましたが、これが音楽をやる大きな決め手な一つだった気がします。
→影響を受けている海外のカルチャーがあれば教えてください。(ファッション、国、シーンなど)
初めて長期間住んでいたL.A.ですね。憧れの場所に行って、みんな自由に好きなファッションで、何でもいいんだと思いました。あと自分の意見をしっかり言えることは大切なんだなと、日本の「みんな仲良く」というのとはまた違うカルチャーにすごく刺激を受けました。音楽もそう。みんなと同じではなくて、自分らしい音楽をするということが常にありすね。
→現在、よく聴いている海外アーティストの曲を教えてください。
ジェネヴィーヴ「Baby Powder」
取材=竹内琢也 文=川井美波

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