恋汐
しおはバンもん!に入る前から“自分がなりたい女の子になりたい”とずっと思っていたんです。自分の理想があって、そこに憧れて、追い求め続けてて。だけど、なかなか辿り着かないし、たぶん一生辿り着くことはないことも知っているんです。それでも頑張ってやってきたものに名前がついたのが“恋汐りんご”で、最初はしおだけの恋汐りんごだったのが、そうじゃなくなったのが変わったことだと思います。前は鏡の前で踊ってみたりしても、それを見ているのは自分だけで、ただ可愛い動きをしている自分、そうなりたい自分がいるだけだったんですね。でも、バンもん!に入ってからは、しおのことを好きと言ってくれたり、応援してくれる人たちと出会って、しおだけの恋汐りんごではなくなった。しおのことが好きと言ってくれる人たちを“恋汐ふぁみり〜”と呼んでいるんですけど、それは私が決めたわけじゃなくて、ファンの方が自発的に名乗ってくれたんです。それを伝えてくれた時は、初めて両想いになったような気持ちになりました。ずっとなりたい女の子になれるように頑なに努力してきて、恋汐りんごが自分だけのものではなくなった瞬間でした。しおは許容が少なくて、“こうする”って決めたら一直線になるタイプだけど、そんな時に恋汐ふぁみり〜のみなさんが甘やかしてくれたり、全肯定してくれるから存在できると感じています。しおがこうして健やかに生きていられるのは恋汐ふぁみり〜のみなさんのおかげです。でも、まだ理想の恋汐りんごにはなれていないので、これからも誰かの特別になれるように頑張りまる!