乃木坂46生駒里奈がAKB48兼任の苦悩
明かす「一人って怖いよ。みんなが居
なきゃ嫌だよ」

(参考:乃木坂46、プリンシパル公演初日レポ 最も演技力を発揮したメンバーは?)

 2月24日に行われた「大組閣祭り」で、両グループの兼任を務めることになった生駒。冒頭、MCのバナナマン設楽統から「(総選挙に)出るからには上を目指さないとね?」と質問されると、生駒は「私の立場では何も言えないんですよね…」と弱気な解答を見せた。これに対し、設楽が「謙虚な気持ちも大事だけど、やるからには上を目指さなきゃ!」と励まし、場面はVTRへと移った。

 まず最初に、4月12日に行われたAKB48のコンサートで、同グループのメンバーとして初めてファンの前に登場した際の映像が放送された。渡辺麻友から「やっとお披露目だね、初日大丈夫?」と背中をさすられるなど、AKB48のメンバーから声をかけられていた生駒。その後、この日の出来事についてのインタビュー映像が流れ、生駒は「AKBのメンバーが居るところにポッと入ってすぐ帰ってきた感じ。(フリを)覚えるのは早い方なんですけど、曲調が違いすぎて覚えられなかった」と語った。

 また、同番組から兼任を了承した理由について尋ねられた生駒は、「代々木ライブやZeppツアーを東名阪でやって、『このままじゃダメ』『もっと上手くなりたい』と思ってた時に話が来た。メンバーの中には『応援してるよ』って子もいれば、『なんで?』って不安がたくさん出てきたと思う」と語った。

 その後、生駒の兼任発表に対し、複雑な心境になったメンバーとして、西野七瀬・松村沙友理のコメントが放送された。西野は「始めは喜びはしなかったです。兼任の話を聞いた時は泣いた。『これからどうなっていくんやろうな』と…」、松村は「ちょっと悲しい気持ちはありましたね。ずっと乃木坂46の顔としてやってきた子やったから、AKB48に行くのは悲しかった」と、当時の心境を語った。

 また、「選抜総選挙」への参加に関しては、生駒が「(桜井)玲香キャップに聞いたら、『出るべきだよ 出ても私は支えるから大丈夫だよ』って」と後押しされたことを明かすと、桜井は「『最後は応援してくれると思うから、今は気にしなくてもいいんじゃない?』という話をしました」と、アドバイスを授けたことを明かした。

 立候補後は生駒に対し様々な声が寄せられたが、このことについて生駒は「案の定、『すごいね!』と『何してるんだよ!』という意見が半々だった。でも自分で決めた結果を一生懸命やって、見てもらうしかない」と、総選挙への意気込みを語った。

 その後、番組から生駒に対し、生駒の顔写真ティッシュ4600個が授けられた。これはデビューシングル『ぐるぐるカーテン』のリリースの際に行ったティッシュ配りを再現したもので、今回は生駒の選挙活動に活かすため、渋谷、新宿、秋葉原・池袋・大宮の町中や、CM撮影現場・バラエティ番組の撮影現場など、各地で配布が行われた。

 しかし、舞台『16人のプリンシパル trois』の練習期間と被っていたことにより、移動中の車内で「プリンシパルの稽古に集中出来ない。覚える前に死んじゃう…。」と語った生駒。これに対し、インタビュー映像で若月が「出来ないことも出来るって思い込ませて頑張るタイプなので、もし一瞬でも『厳しいな』と思ったら全然言って欲しい」と語ったり、桜井が「変なところ頑固なんですよ。彼女の不安を取り除いてあげられる何かが出来たら良いなとは思います」と語るなど、メンバーもその多忙なスケジュールを心配していたようだった。

 そして、生駒の心身の披露はだんだんピークに達していった。大宮の町中でティッシュを受け取った通行人から「何?罰ゲーム的な?」と声をかけられた生駒は、怖くなって思わず泣き出してしまった。その出来事はその後の選挙活動にも支障をきたし、「一人って怖いよ。みんなが居なきゃ嫌だよ」と不安を吐露しながら消極的にしか動けなくなったという。

 そんな彼女を支えるべく、「生駒ちゃんも、(総選挙に)出るとはいっても不安だと思うし、みんなで背中を押してあげられればと思います」と語った白石麻衣は、他の全メンバーに声をかけ、生駒本人には内緒で彼女のティッシュ配りをサポートした。かつて同番組の企画で行ったティッシュ配りの際に泣きじゃくった西野も、「少しでも生駒ちゃんの支えというか、力になれればいいなと思います」と語った。

 また、生駒の地元である秋田では、堀未央奈と研究生の鈴木絢音がティッシュを配った。このことについて堀は「『バレッタ』で選抜に入った時、一番最初に声をかけてもらったのは生駒さんなので。この恩を今回で返していきたい」と、生駒から受けた恩を語った。

 その後、秋元真夏が「強がり過ぎずに、私たちには弱音を吐いていいんだよ」斎藤ちはるが「人一倍頑張ってて、すごく尊敬してる」と語るなど、ティッシュ配りに参加したメンバーからのメッセージが紹介され、場面は再びスタジオに移った。

 白石は、メンバー全員が泣きじゃくるなか、設楽からこの援護活動に対してコメントを求められ「1人で大変だろうし、今まで生駒ちゃんが乃木坂を引っ張ってきてくれたので、みんなで何かしてあげたいと思って」と号泣しながら語ると、生駒は言葉を詰まらせながら「みんながこうやって思ってくれてるって…。乃木坂のところではAKBの練習しちゃいけないかなと思ってたけど…」と語った。

 最後に、生駒がファンに向けて「皆さん、どうか乃木坂46のことをいっぱい応援してください。お願いします」と語り、番組は終了した。

 生駒の苦労やメンバーの苦悩をチーム全体で支えあった舞台裏が明かされた今回の放送。次回は「ゴリ押し推薦文コンテスト」が放送される予定だ。(向原康太)

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