HoneyWorks 愛してやまないLIP×LI
Pを語る「一緒に成長していきたいし
、どんどん大きくなっていってほしい

関連動画総再生回数7億回を超えるクリエイターユニットHoneyWorksがプロデュースするバーチャルアイドル『LIP✕LIP』。HoneyWorksが10周年を迎えるにあた辺り、LIP✕LIPがこれまでのフィールドを飛び越え『HoneyWorks 10th Anniversary “LIP✕LIP FILM✕LIVE”』として映画館のスクリーンへ。そんな記念すべき作品の公開を目前にしたHoneyWorksのコンポーザーであるGom、shito、イラストレーターのヤマコに、愛してやまないLIP✕LIPへの溢れ出る想いを存分に語っていただいた。
――HoneyWorks の10周年という節目に公開される、映画『HoneyWorks 10th Anniversary “LIP✕LIP FILM✕LIVE”』。アニメ映画とバーチャルライブという構成は、アイドルユニット・LIP✕LIPの人間的な魅力もアーティストとしての底力も余すことなく伝えてくれますが、プロデュースする立場として重んじたのはどんなことなのでしょうか。
Gom:言っていただいたように、10周年というひとつの節目となるタイミングなので、HoneyWorksらしく音楽と物語を融合させた作品にしたかったんです。アイドルの醍醐味のひとつである“人間くささ”が歌声やステージに出ることで、作品を観てくれる方人の心が動くような構成にできたかな、とは思っています。
shito:普段みんなが観てくれているLIP✕LIPはアイドルとしてすごくキラキラしていると思うんですけど、今回の作品ではまさに“人間くささ”も表現できているんじゃないかなと。そのことで、みんなに共感してもらえるような、夢を追う人の背中を押せるような作品になっているはず、だ、と僕も思います。
ヤマコ:私の言いたいことは2人が全部言ってくれましたけども(笑)……LIP✕LIPがこれまで見せてきたキラキラしたアイドル感とはまた違った、まだ中学生だったころの勇次郎と愛蔵の子どもっぽさとか未熟さ、生意気なところもかわいいな、と思いながら観てもらえたら嬉しいですね。
■距離が縮まってお互いを認め合う瞬間がすごく好き
――LIP✕LIPの結成秘話が明かされるアニメパートでは、ぶつかり合う勇次郎と愛蔵にハラハラしたり、どんどん輝いていく2人のかっこよさにドキドキしたり。よりいっそう2人のことが好きになってしまいますが、今作を通して、LIP✕LIPや勇次郎、愛蔵それぞれの魅力を、みなさんもあらためて感じたりもされたのでしょうか。
Gom:僕自身、「音楽の道に進みたい」という意志を明確にしたときに親とぶつかったりもしたので、父親からなかなか認めてもらえないながらも夢を諦めないで頑張る勇次郎の姿はグっとくるものがありました。複雑な家庭環境にもめげず自分の意志を貫こうとする愛蔵にしてもそうですが、2人の泥臭いところがすごく好きです。
shito:僕は、愛蔵の優しさをあらためて感じたんですよね。かっこつけてツンケンしたりもしているけど、シングルマザーとして育ててくれている母親が泥酔してしまったらちゃんと介抱してあげるし、勇次郎が悩んでいたら彼がかけてほしい言葉をかけてあげたりとか。そういう愛蔵の温かさが、観てくれる人にも伝わるんじゃないかな、と思います。
ヤマコ:勇次郎も愛蔵も芯が強いな、と思うんですよね。夢を見つけて一歩踏み出そうと決めたところからの本気度、自分を変えようという気持ちが、どんな困難に直面しても絶対にブレない彼らは、本当にすごいです。あと、馴れ合ったり、慰め合ったりしない2人の距離感も好きなんですよね。
――確かに、お互いに思ったことは遠慮せず口に出しますし。だからこそ高め合えるのだろうな、と思ったりもします。
ヤマコ:そうなんですよ。遠慮がないあまり、時には相手を傷つけてしまいかねないことも言ってしまったりはするけど(苦笑)、甘い言葉でごまかしたり、嘘をついたりはしないので。観ていて清々しかったりもするし、そういう2人の関係性が羨ましくなったりもします。
――信頼し合って、お互いをちゃんとリスペクトしていることも伝わってきますよね。アニメパートでは、勇次郎と愛蔵が直面する“否定される哀しさ”や“選ばれる嬉しさ”に気持ちが重なったりもして、心動かされる場面やセリフが本当にたくさんあるのですが、それぞれにとって印象深いシーン、好きなシーンを教えてください。
ヤマコ:ユニット結成直後、まだまだ体力がないのに頑張って練習を続けようとする勇次郎のことを、愛蔵がお気に入りの場所に連れて行って練習につき合ってあげるシーンを挙げたいです。「これまでやってきた歌舞伎の稽古は無駄だったんだ」って落胆する勇次郎に、愛蔵が「全然無駄じゃねぇよ」ってさらっと言ってあげると、その言葉を勇次郎が素直に受け止めて。それまで反発し合ってばかりの2人だったけど、距離が縮まってお互いを認め合う瞬間、すごく好きです。
shito:僕が挙げるのは、いいシーンではないかもしれないんですけど……勇次郎が、暴走気味のファンのことを「ブラックリストに入れるぞ」って言うところですね。まだ中学生だからそういうことも口走ってしまうわけで、年相応の子どもっぽさにクスっとしてしまうというか(笑)。なんだかかわいらしくて、もっと応援したくなっちゃいます。
Gom:最後のほうで2人がステージに出る直前、彼らが首筋につけているキスマークのことが描かれているシーンが、僕的には特に印象的ですね。その部分の脚本を読んだ時点で、すごくいい!と思ってドキドキしちゃいました。
ヤマコ:LIP✕LIPらしいエピソードだよね。詳しくは映画でぜひチェックしてください!
■制作スタッフさんが頑張ってくれたバーチャルライブパート
――2人にとって思うところのある “赤い唇”が多くの人に愛されるアイコンになる瞬間、本当に素敵です。そして、アニメパートで勇次郎と愛蔵の波乱に満ちたドラマがしっかり描かれていることで、すっかりエンターテイナーに成長した2人のパフォーマンスにますます魅せられてしまうバーチャルライブパート。1回の上映で楽しめる楽曲は全4曲で、そのうち2曲は1週目から4週目まで週替わりとなるそうですが、みなさんの推しポイントは?
shito:僕は「必要不可欠」を推したいですね。カメラアングルがめちゃめちゃいいんですよ。2人のカメラ目線もばっちりあるし、制作スタッフさんが頑張ってくれたんだな、ってめちゃめちゃ感謝しています。
ヤマコ:「必要不可欠」では2人で歌をかけ合うところもあって、私はそこも好きですね。あと、オープニング主題歌でもある「LOVE&KISS」は振付がダイナミックで。一気にテンションが上がります。
Gom:いやぁ、どの曲でも輝いているよね(笑)。それに、MCで立派にしゃべる2人を観て、たくさん苦労もしたけどこうしてキラキラしたMCができるようになったんだ、っていう感慨深さもあったりします。
――ヤマコさんが触れられた「LOVE&KISS」、それからエンディング主題歌の「この世界の楽しみ方」は12月23日にシングルリリースもされるわけですが、高揚感に満ちた「LOVE&KISS」はGomさんがメインで作曲をされたのですよね。
Gom:そうです。オープニング主題歌ということで、インパクトのあるイントロ、華やかなサビにしよう、と思いまして。なおかつ、2人の“人間くささ”を描く作品でもあるので、哀愁感、切なさも伝わるような曲にしたかったんです。歌詞は、アイドルの2人だからこそ言える、ちょっとクサい言葉もshitoくんと相談しながら入れ込んだりしてね(笑)。
shito:そうそう。オラついた感じもあるし(笑)。でも、“LOVE”とか“KISS”とか、ジュリエッタ(LIP✕LIPファンの呼称)のみんなに喜んでもらえるアイドルらしいワードとか、ライブで盛り上がれるようなワードを入れてバランスを取ろう、みたいなことも2人で話しながら歌詞を書いていきました。
ヤマコ:完成した曲を聴いて、私も“KISS”でキャー!ってなりましたもん(笑)。王子様なキラキラ感だけでなく、オラオラ感も大好きで。“カミサマも黙らせろ”とか“起こせ化学反応”とか、LIP✕LIPならではの強気でポジティブな歌詞は本当にテンションが上がるし、オープニングに相応しいナンバーだな、って思います。
――いっぽう、エンディング主題歌「この世界の楽しみ方」は幸せな余韻が続くナンバーですが、メインで作曲されたshitoさんとしては、どんなところにこだわったのでしょうか。
shito:「LOVE&KISS」は明るいアイドルソングなわけですけど、エンディングはバラードで、メッセージソングを書こう、と思ったんです。歌詞のストーリー的には、大人になったLIP✕LIPが子どもだったころの自分たちに“世界は広いんだよ”ということを伝えるようなものにしたくて。LIP✕LIPの歌を聴いてくれている中学生や高校生のみんなにも、つらいこともあるだろうけど大丈夫、将来は明るいんだよ、ということを伝えられたらいいな、という願いも込めました。
――その歌詞には、夢を追う勇次郎と愛蔵の覚悟もにじんでいて。
Gom:そう感じてもらえたならよかったです。「この世界の楽しみ方」に関しては、歌詞を書くのに時間がかかったけどね(苦笑)。
shito:そうだったねぇ。
Gom:夢を追い続ける大変さもあるし、でも大丈夫だよ、っていう前向きさはちゃんと表現したくて。
ヤマコ:それがね、すごく表現できていると思う。語りかけるような歌い出しも素敵で、最初から心を掴まれちゃいました。LIP✕LIPには今後もまだまだ可能性があるんだ、っていう希望が見えたし、聴き手も勇気づけられる曲だと思います。
――そんな「この世界の楽しみ方」がエンディング主題歌の『HoneyWorks 10th Anniversary “LIP✕LIP FILM✕LIVE”』は、ジュリエッタはもちろん、コロナ禍で混迷する時代に翻弄される多くの人にとっても、夢や希望を見出せる作品だな、と感じました。ぜひ、たくさんの方に観ていただきたいですね。
Gom:偶然にも大変な世の中になってしまって、生きづらさを感じたり、夢を持ちづらくなってしまったり、暗いムードもあると思うんですけど、今回の作品は単なるファンムービーではなく、夢を追う人、日々を一生懸命に生きるみなさんの背中を押せるようなものにもなっていると思うので。まさにそうですね、ジュリエッタだけでなくたくさんの方に観ていただいて、明るい気持ちになってもらいたいです。
shito:そうですね、本当に。いつもキラキラなLIP✕LIPを届けてきましたけど、人間らしい彼らを知ることができる作品になっていたりもしますので。そういう部分も愛してもらえたら嬉しいし、バーチャルライブパートでは、頼もしく成長した2人の華やかな歌とパフォーマンスを堪能していただけたらな、と思います。
ヤマコ:勇次郎と愛蔵が勇気を出して一歩踏み出したからこそ、キラキラと輝くLIP✕LIPの今があるので。今回の作品を観てくれる方たちにとって、なにかしらのきっかけになったらそれはとても嬉しいことです。そして、これまでミュージックビデオで少しずつLIP✕LIPのいろいろな表情を見せてきましたけど、結成までのドラマや2人の知られざる素顔を見ることができる作品でもあります。先が見通せない時代で不安になることもありますけど、どうかこの作品は思いっきりワクワクドキドキしながら、楽しんで観てください。
■これからも一緒に夢を追いかけていきたい
――ちなみに、結成以来ずっと彼らのことを見守ってきているHoneyWorksにとって、LIP✕LIPとはどんな存在なのでしょうか。
shito:アイドルをプロデュースしたい!という願望から生まれたのがLIP✕LIPだったわけですけど……一緒に夢を追いかけている仲間、ですかね。
ヤマコ:うんうん。みんなに愛されてほしいな、みんなにカッコイイって思ってもらいたいな、って願いながらいつもCDのジャケットイラストを描いたりして。ファン目線も入りつつ、親目線でもあるかも。
Gom:そうだね。動画を投稿したり、CDを出したり、ライブをしたり、今回みたいに映画化されたり、多角的な展開ができるアーティストだから、僕たちとしても本当にプロデュースするのが楽しくて。一緒に成長していきたいし、LIP✕LIPにはどんどん大きくなっていってほしいな、と思います。
――LIP✕LIPなら今後もまだまだ面白い挑戦をしてくれるのだろうな、という期待感も抱いております。
ヤマコ:彼らがこの先どう進化していくか、私もすごく楽しみなんですよね。個人的には、和ロックを歌ってほしい。衣装は和服で。絶対カッコイイと思うので。
Gom:衣装からイメージして楽曲を作る、とかも面白そうだよね。和風もありだし、アラビアンなんかもありじゃない?
shito:うん、彼らならどんな衣装も着こなしちゃうだろうし……。
Gom:声がいいから、どんな曲も歌いこなしちゃうだろうしね。
shito:あと、バーチャルアイドルではあるけど、リアルでいろんなところでライブをしてもらいたいな。
Gom:海外ライブも、夢だよね。可能性の塊である彼らがますます輝けるように、僕たちも全力でサポートしていきます!
取材・文=杉江優花

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