朴璐美&新納慎也、花乃まりあ&宮原
浩暢が出演 ストーリー・コンサート
『クララ-愛の物語-』が再演決定

2021年2月3日(水)~5日(金)に第一生命ホールにて、ストーリー・コンサート『クララ-愛の物語-』が再演されることが決定した。
本作は世界的に有名なドイツの2人の天才作曲家ロベルト・シューマンとヨハネス・ブラームスと彼らを愛し、支えたクララ・シューマンの物語を読売日本交響楽団のチェリスト渡部玄一が生み出した本格的な演奏と朗読で構成した公演。2019年12月の東京公演にて大きな反響と高い評価を得、多くの再演を望む声に応えて今回再演が決まったという。
再演では、内容をさらにブラッシュアップ。クララ役にはアニメ、外国映画の吹き替えのみならず、舞台においても存在感を放つ朴璐美と数々の舞台において瑞々しい存在感を放つ元宝塚歌劇団娘役トップの花乃まりあ。シューマンとブラームスの2役を演じるのは、舞台、TV、映画と幅広く活躍する新納慎也とヴォーカルグループ LE VELVETSのメンバーとしての音楽活動をはじめ、数々のミュージカルで魅力を発揮している宮原浩暢。キャスト4名よりコメントが届いた。
<朴璐美>
朴璐美
心洗われるような素晴らしい演奏と歌唱の中で、この素敵な物語を紡がせて頂ける喜びは格別です…。素晴らしい音楽、新納さんのシューマンとブラームスを全身に浴びながら、クララの愛・人生を舞台上で生きたいと思います。豊かな贅沢な一時になりますよう、心と魂を捧げます…。
<新納慎也>
新納慎也
昨年同作品でシューマンとブラームスの2役を演じさせていただきました。渡部さんをはじめ素晴らしい演奏家の方々の音楽とソプラノの歌唱。その演奏を間近で聴きながらの朗読は僕が一番楽しんでいたかもしれません(笑)。またあの時間を過ごせるかと思うと幸せです。現実は生きづらい状況が続いていますが、ほんのひと時現実を忘れ、贅沢な音楽を浴びながらブラームスとシューマン、そしてクララの愛の物語に浸っていただければ心も穏やかになっていただけると思います。朴璐美さんと壮大な愛の物語でお客様の心を一瞬でも豊かなものに出来たら嬉しいです。
<花乃まりあ>
花乃まりあ
朗読とクラシック音楽のコラボレーションという、私自身初めての経験にとてもワクワクしています!クララという女性の生き方、彼女の愛が二人の男性に、そして音楽にもたらした力。短い時間ではありますが、ドラマチックな彼女の人生を感じていただけるよう、丁寧に演じたいと思います。
<宮原浩暢>
宮原浩暢
美しいシューマンとブラームスの曲の数々に、素晴らしい演奏が織り成す音楽朗読劇。この作品に語り手として初めて参加させていただける事を心から嬉しく思います。歌手として活動をする中で声を使った朗読という表現方法は、刺激的で奥が深い。クララの人生にとって切っても切れないシューマンとブラームスの二人の姿を、皆様の脳裏にはっきりと描けるように、心を込めて精一杯演じたいと思います。
【ものがたり】
1819年9月13日、ピアノ教師フリードリッヒ・ヴィークの次女としてクララは生まれました。クララは幼少の頃より、ピアニストの才能を発揮し、天才少女としてその名は広まりました。やがてヴィーク氏は一人の青年を弟子にとります。青年の名前はロベルト・シューマン。大学で法律家を目指しますが音楽の道を諦めきれず、ピアニストを目指します。しかし、指のケガがもとで断念、作曲家を目指すようになりました。やがてクララとロベルトは互いに愛し合いますが、これに気付いた気難しく厳格なヴィークは二人を遠ざけます。ヴィークの二人に対する誹謗中傷はさらにエスカレートし、ロベルトはヴィークを名誉棄損で訴えます。そして2人結婚を許可する判決が下り、晴れて2人は結婚しました。
2人が結婚して13年の歳月が経ちました。そしてクララはピアニスト、ロベルトは作曲家として確固たる名声を手に入れました。2人はお互いに支え合ってきましたが、ロベルトは疲労から神経が衰弱していき、外部との接触を拒むようになりました。さらに病状は悪化し、彼の名声は落ちる一方でした。そんな中、知人の紹介で訪問してきた若きヨハネス・ブラームスが自作のソナタをピアノで弾き始めると、ロベルトの顔に喜びの光が射しました。ロベルトはヨハネスのために「新しい道」と題した論評を発表しました。ロベルトの厚意に深く感謝したヨハネスは、彼の最も忠実な弟子となり、シューマン一家に明るい日差しを持ち込んだかのようでした。しかしロベルトの心の病は、密かに肥大していったのでした。
1854年2月、ロベルトはライン川に身を投げました。数年来、ロベルトを悩ませていた幻聴がいよいよ耐え難いものとなり、その後、療養施設に収容されました。知らせを聞いたヨハネスは急いで駆け付け、身重だったクララとシューマン家を助けました。こうした中でヨハネスとクララの距離は縮まり、2人の間には好意以上の感情が芽生えました。入院の2年半の間、ロベルトはあれほど愛していたクララとの面会を頑なに拒みました。次第に自分を失い、時として獣のようにわめき散らす自分の姿を見せたくなかったのかも知れません。病院から危篤の知らせが届くと、クララは2年半ぶりに愛する夫の元に駆けつけました。そしてシューマンは不自由な体でクララを抱きしめるのでした。クララが到着した日から翌々日、ロベルトは永遠の眠りにつきました。
ヨハネスはその後、ヨーロッパを代表する大作曲家となりました。またクララも演奏家としてその名声を不動のものとしていきました。2人は強い愛情で結ばれ、時には夫婦のように、家族のように、また同志として、ロベルトの死後40年にわたって絆を深めていったのです。そんな2人にもやがて別れの時が訪れるのでした-。

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