田村真・櫻井孝宏の【インタビュー】
映画『TENET テネット』日本語吹替版
は「原音を忠実に再現」「ようやく世
に出るかという喜びでいっぱい」

田村真と櫻井孝宏が日本語吹替版を担当した映画『TENET テネット』のダウンロード販売が2020年12月16日(水)よりスタートする。販売開始に合わせて、名もなき男役の田村 真と、ニール役の櫻井孝宏のインタビューが到着。ノーラン監督作ならではの貴重なアフレコ体験が明らかになった。
初解禁!! 映画『TENET テネット』日本語吹替版トレーラー
映画『TENET テネット』日本語吹替版トレーラー
今年9月の劇場公開時には字幕版のみだったが、デジタル配信とブルーレイ&DVDでは日本語吹替版を初収録。ジョン・デイビッド・ワシントン演じる主人公・名もなき男の声を田村真、ロバート・パティンソン演じるニールの声を櫻井孝宏が務めている。
【インタビュー】田村真・櫻井孝宏が収録で大苦戦
――ついに日本語吹替版が公開されます。今のお気持ちをお聞かせください。
田村:単純にうれしいですね。公開前には収録を終えていたので。ようやく世に出るかという喜びがあります。とにかく早く皆さまに聞いてほしかったです。
櫻井:僕もドキドキしています。やはり字幕と吹替では印象が違うので、ぜひとも見比べていただきたいですね。ただ、クリストファー・ノーラン監督の作品には熱狂的なファンが多いので、プレッシャーもありました。
Tenet (c)2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
――徹底的な秘密主義を貫くノーラン監督だけに、吹き替え収録は厳戒態勢の下で行われたそうですが、ご感想をお聞かせください。
田村:収録時はまだ公開前だったので、セキュリティが厳しく、限られた映像で、人物しかわからない状態でした。だから画面を観ても何が起こっているのか分からなかった。極端に言えば、視線の先に誰がいて、誰と話しているのかも分からない。それが今回、苦労したところですね。
櫻井:これはオブラートに包んでもしょうがないんで言ってしまいますが、めちゃくちゃやりづらかったです(笑)。守秘義務があるので仕方ないですが、それでも分かりづらかった。ただ収録の前に試写を見せてもらうことができたので、辛うじて理解はできました。
――今回の吹き替えに関しては、英語のセリフのニュアンスをそのまま日本語に置き換えるという形で行われたそうですね。どのように役作りしながら演じたのでしょうか。
名もなき男 Tenet (c)2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
田村:試写と台本を見た限りは、もう少しハードボイルドなヒーロー像なのかなと思って収録に挑んだんですが、ことごとく『違います、いらないです』と。かなりの訓練を積んだ特殊工作員なんで、淡々と任務をこなすんだと。実際のジョン・デイビッド・ワシントンの声も、肩肘が張っていなくて、本当に穏やかなんです。彼は元アメフトの選手で、割とがたいが良く、武骨な感じがあるので、声が低いイメージもありますけど、実は柔らかい声をしている。収録では毎回彼のセリフを聞き直して、そこに合わせるようにやっていました。
ニール Tenet (c)2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
櫻井:ロバート・パティンソンって背が大きいし、あごのラインもしっかりしている。声のトーンも、高いような低いような、ちょっと不思議な音色の声をしているんです。それでいて、ちょっと影があって色っぽい。ただ彼の声は何度かやらせていただいているというアドバンテージがあったので、今回は作品の難しさの方に集中して収録をすることができました。(ロバート・パティンソンの出演作を数多く吹き替えてきたからこそ)彼の変化というか、俳優としての道のりをたどっていく楽しみはありますね。彼も年を経て、深みのある役や、ちょっぴりクセの強い、アクの強い役をやったりしていますが、でも今回のニールはひとつの転機になるんじゃないかなと思いました。
――最後に、デジタル配信とブルーレイ&DVDリリースを楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。
田村:劇場では残念ながら、日本語吹替版が上映されなかったので、ようやく世に出るかという喜びでいっぱいです。吹替版は原音を忠実に再現することを目指しました。声優たちの技術を集めて作りあげたものなので、ぜひそこに注目して、吹替版も字幕版も交互に観ていただきたいですね。
櫻井:字幕版をご覧になられた方もぜひ、吹替版の方も見ていただきたいなと思います。この作品は2回目の鑑賞が1回目となる作品です。1回観ただけでは分からない部分もありますし、エンディングを見てスタートラインに立てるようなところがあって、繰り返し楽しめる作品だと思います。まるで本を読むように、映画を観るというか、映画を読むというか、繰り返し観ることでパッとひらめいたり、急に理解ができたり、そういう体験もできるので、ぜひ皆さんのライブラリーに加えていただきたいですね。
Tenet (c)2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
明日12月16日配信開始のダウンロード先行販売で、『TENET テネット』日本語吹替版を楽しもう。

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