三宅裕司、小倉久寛ら劇団スーパー・
エキセントリック・シアター流の純愛
物語 『世界中がフォーリンラブ』が
開幕へ

2020年10月9日(金)〜25日(日)池袋・サンシャイン劇場にて上演される、劇団スーパー・エキセントリック・シアター第58回本公演『世界中がフォーリンラブ』。初日を前に公開稽古と会見が行われ、舞台写真と取材レポートが到着した。
毎年恒例の取材会では、41年目にして初めて、今回主演を務める若手劇団員(富山バラハスと山城屋理紗)と一緒に登壇した三宅と小倉。
記者から意気込みを聞かれた三宅は「今年は感染症対策を徹底して臨んだ稽古が大変だったので、初日を迎えられること自体が非常に嬉しいし、このような状況の中、会場に足を運んでくださるお客さんの姿を見たら感動すると思う。だからこそ良い舞台にしたいと思う」と感慨深い表情で語った。
一方、小倉は「喜劇の稽古は劇団員全員で創り上げて本番を迎えるのに、今年は誰もいない稽古場だった。本番はお客さんが会場に入った中で演じて、劇団員は全員爆発すればいいな」となぜか他人事のように話し会場中の笑いを誘った。
『世界中がフォーリンラブ』舞台写真
初めて取材会に登壇した入団6年目の山城屋理紗は「入団当初から目標としていたヒロイン役をやらせていただくので一生懸命頑張りたい」と爽やかな笑顔で語り、そして「会場に足を運んでお芝居を観に行くのが困難な中来てくださるお客様と、今回劇団初めて生配信(10月17日予定)をするので画面の前のお客様にも舞台上からエネルギーを発してテーマをしっかり伝えたい」と熱く語った。同じく取材会初経験の入団2年目の富山バラハスは「入団2年目の新人が主役だったということも忘れさせるくらいいっぱい笑ってもらって、観終わったあと明日からがんばろうと思ってもらえるよう演じたい」と言うと座長の三宅から「入団2年目で主役は本当にめずらしい。テーマが「純愛」でモンゴルの男性の愛に純粋に向き合う設定だったのでキャスティングした」とモンゴル出身の富山の抜擢理由を語った。
『世界中がフォーリンラブ』舞台写真
取材会に劇団員を一緒に登壇させたことを聞かれると「テーマが「純愛」の取材会に三宅小倉で臨むより、この2人がいた方がテーマがより強調されるし、今回2人(富山バラハスと山城屋理紗)が本当に一生懸命頑張ったお陰で本当に素晴らしい作品になったので、(マスコミの)皆さんぜひお披露目したいと思い呼びました」と三宅が座長の顔を見せた。
今回のもう一つの物語の軸は「新型ウイルスに感染すると誰それ構わず愛してしまう」という設定。三宅は「もともと1年前に考えていたテーマは全く違うもので社会的で考えさせるものだったが、このような状況になり全国民が、ストレスが溜まりながらも頑張って疲れている中なのでテーマを「純愛」に変えて、爆笑ギャグの連続で最後に感動させるストーリーにした」と経緯を語った。
もしこのウイルスが存在した場合、誰に感染させたいか聞かれ、三宅は「8月に生まれた初孫」、小倉は「帰宅すると必ず吠える愛犬」と答えた。山城屋は「先日甥っ子が生まれて叔母になりました。メロメロにさせたい」と言うと三宅が「劇団の男優陣にいないの?」と聞くと「いません!」と即答し、会場を沸かせた一幕も。富山は「(三宅)座長に感染させてメロメロにさせたい」と愛嬌たっぷりに答えた。
最後に「規制緩和になったが今年のSETはソーシャルを保ち、また出演者全員が立体透明マスクを着用、会場の感染症対策をしっかり行い、お客様には安心して劇場に来ていただきたい」と締め括った。
『世界中がフォーリンラブ』舞台写真
1979年、“ミュージカル・アクション・コメディー”を旗印に「解かり易くて誰もが楽しめる、サービス精神旺盛な舞台」を志向して結成した劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)は昨年創立40周年を迎えた。毎作品、社会性のあるテーマをきちんと伝えながらも、お客様を楽しませることだけを追求し、笑い・ダンス・歌・アクション・アクロバット・楽器など様々な要素を取り入れた舞台を上演し続けている。
41年目を迎える今作のテーマは劇団初めての「純愛」。三宅・小倉コンビは勿論、中堅から若手までが随所で笑いを担い、いつも以上の大爆笑の連続。さらに今年は若手劇団員を主役にし、次の10年に向けての第1歩を踏み出す。
劇団のチームワークを感じさせるレベルの高いダンス、アクション、歌・音楽が融合したエンターテイメント性の高い SETならではの作品を総勢30名の劇団員で上演する。毎年新作を上演し、今なお1万人以上の動員を数える日本では数少ない老舗劇団の公演を堪能しよう。

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