5月6日@日本武道館

5月6日@日本武道館

私たちはもっと上に行く! でんぱ組
.inc初の日本武道館公演が大成功!

5月6日(火)、でんぱ組.incが「ワールドワイド☆でんぱツアー2014」ファイナルとして日本武道館公演を行なった。
2012年9月に開催された恵比寿リキッドルームでのワンマンライヴ「愛をでんぱに」のMCで古川未鈴が「この6人で武道館に行きたいです」と宣言してから1年8ヵ月後、ついに目標として掲げてきた武道館公演を実現することとなった。本公演のチケットは発売と同時にソールドアウト。見切れ席チケットも追加されたがすぐに売り切れとなり、10,000人動員のまさにプレミアム公演と言える。そのライヴを一目見ようと、老若男女を問わない幅広いファンが訪れた。

この日のコンセプトは、5月14日発売のニューシングル「Dear☆Stageへようこそ♡」にちなんだもの。武道館をでんぱ組.incが拠点とする東京・秋葉原のライブバー、Dear☆Stageに見立てて、会場前からアニメソングやアイドルソングのDJプレイが行なわれ、サイリウムが手売りで物販される。この趣向に開演前から大盛り上がりの観客は、いよいよ主役であるでんぱ組.incがステージに登場すると、その感情を爆発させる。新曲「Dear☆Stageへようこそ♡」からライヴが始まり、そのまま「Kiss+Kissでおわらない」「Mirror Magic?」「ピコッピクッピカッて恋してよ」など、ファーストアルバム収録のでんぱ組.inc初期ナンバーのメドレーへ。これで武道館はまさしくDear☆Stageへと一変。でんぱ組.incのスピード感のある“萌えキュンソング”の数々が、たたみかけるように歌われていく。

そして、続いては「W.W.D」。引きこもりやいじめなど、メンバーが過去に経験した辛い体験を歌った曲だ。バックのスクリーンには号泣するメンバーの姿が映し出される。しかし、切ない空気が武道館を覆う中、メンバーは“狭いステージから世界を目指せ”という歌詞に合わせて、武道館のステージを縦横無尽に駆け回り始める。盛りだくさんの内容で、ようやく序盤が終了。ようやく自己紹介のMCが行なわれ、リーダーの相沢梨紗が「今日はでんぱ組.incの歴史に残るライブにしたい」と抱負を語れば、最上もがは「今日は最高の日にするぞ! かかってこいお前ら!」と気迫を見せる。

その後は「でんぱれーどJAPAN」「VANDALISM」など引き続いてのアッパーチューンを経て、古典的なアイドルのかわいらしさを見せる「ファンシーほっぺ♡ウ・フ・フ」で緩急を付け、舞台を歩き回って観客に手を振るメンバー。MCでも「アリーナの皆さん元気ですか!」「見切れ席の皆さん負けるな!」と会場の隅々までを盛り上げて、観客から笑いと拍手を受けた。さらに、演目はメンバー6人のソロ曲を1曲ずつ聴かせる流れに。コメディタッチの楽屋裏映像からの流れで台車に乗って登場した成瀬瑛美、手にしたエレキギターを曲の最後で1音のみ鳴らしてみせた古川未鈴など、でんぱ組.incらしい各メンバーの強烈な個性とユニークさが表われたステージとなった。

ライヴはいよいよ後半戦。まずは再び6人で、BiSのカヴァー曲「IDOL」やでんぱ組.incとしての苦悩を歌った「W.W.DII」など、アイドルとしての自分たちをシリアスかつアグレッシヴに表現した楽曲を歌い、ソロ曲で夢見心地だった観客たちに衝撃を与える。古川未鈴はMCで、日比谷野音で初めて「W.W.DII」を歌ったときにうまく歌えなかったことを回想し、「今日はしっかり歌えた。皆さんのおかげです」と語り、夢眠ねむも「ここにいるみんなででんぱ組.incだって、今日はビシバシ感じています!」と声を震わせた。

その後、「キラキラチューン」は楽曲内でメンバー同士がケンカを始めてしまうという寸劇付きのヴァージョンで盛り上げ、小沢健二のカヴァー曲「強い気持ち・強い愛」で観客の多幸感はどんどん高まっていく。そして、本編ラストは「夢は夢で終わらないんだよと教えてくれた、すごく大切な曲です」という前置きと共に、2011年のデビュー曲「Future Diver」を歌い上げた。

最高潮に達した観客のボルテージはとどまらず、新体操のようなリボンを使ったダンスを見せる「でんでんぱっしょん」でアンコールになだれ込む。日清カップヌードルのCM曲としてオンエア中の最新曲「ちゅるりちゅるりら」ではフレームマシンを使った炎の演出もあり、会場はどよめきと興奮に包まれた。ここで古川未鈴が「みなさんにお知らせがあります」と前置きし、「来年、全国ホールツアーをやります!」と発表すると、続いて成瀬瑛美が「ファイナルはアリーナです!でもどのアリーナかはまだ内緒」と言って観客を湧かせた。

ダブルアンコールの最後のMCでは藤咲彩音が「せっかく武道館に来たから、ここにいるみんなで思い出を残したい」と言い、ステージ上から観客席に向かって写真撮影。メンバーは「皆さんのおかげで武道館のステージに立てた」「だからこそ私たちはもっと上に行きたいと思う。全力で頑張っていきます」と語り、最後にはマイクを通さず「でんぱ組.inc、これからもまだまだ、夢でおわらんよ!」と生声で叫んだ。ラストを締めくくる曲は、今年3月にリリースし、オリコン3位にもチャートインした「サクラあっぱれーしょん」。桜とハートの紙吹雪が降る中、メンバーは歌いながらステージから消えていった。

【セットリスト】
01.Dear☆Stageへようこそ♡
02.1st ALBUMメドレー(Kiss+kissでおわらない/Mirror Magic?/ピコッピクッピカッて恋してよ/わっほい?お祭り.inc/BEAM my BEAM)
03.W.W.D
04.でんぱれーどJAPAN
05.VANDALISM
06.ファンシーほっぺ♡ウ・フ・フ
07.なんてったってシャングリラ
08.ナゾカラ
09.ノットボッチ…夏
10.ときめき☆すちゃらかテキサス(成瀬瑛美ソロ)
11.あのね...実はわたし、夢眠ねむなんだ...♡(夢眠ねむソロ)
12.ニューロマンティック(最上もがソロ)
13.Promise of the World~我コソ世界ノ救世主~(相沢梨紗ソロ)
14.P and A(藤咲彩音ソロ)
15.ソーリー、ロンリー。(古川未鈴ソロ)
16.IDOL
17.W.W.D II
18.くちづけキボンヌ
19.キラキラチューン
20.強い気持ち・強い愛
21.Future Diver
22.でんでんぱっしょん
23.ちゅるりちゅるりら
24.ORANGE RIUM
25.イツカ、ハルカカナタ
26.サクラあっぱれーしょん
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館
5月6日@日本武道館

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着