『Sound Room』最終回にA.B.C-Zとba
ck number リリー「アーティストの
人間性感じた」

 最初のゲストは、中居にとってはジャニーズ事務所の後輩となるA.B.C-Z。冒頭、中居は登場したA.B.C-Zのメンバーに対し、顔を合わせるやいなや、「何このブサイクの匂いは」と冗談めかして語った。メンバーの河合郁人は「今一番フレッシュな5人組です」とアピールするが、中居は「その割にはなんかボヤけてない?」と返す。トークもどこか空回りしている彼らに対し、「じゃあ早速、曲の方を」と、中居がトークを回避しようとするも、メンバーがそれを芸人ばりのツッコミで阻止。「もっと興味を持ってください」とアピールを続ける河合に対して、中居は「ごめん、全く興味ないわ」と軽く受け流し、先輩と後輩ならではの気のおけないやり取りを見せた。

 その後、彼らの年齢について中居が質問。グループ内で最年少の橋本良亮が20歳であると聞いた中居は「え? 34歳の顔してるよ」とからかう。さらに最年長の五関晃一が28歳であることを知ると、さらにビックリした仕草を見せ、真剣な顔で「将来どうするの?」と問いかける。しかし五関は「A.B.C-Zがありますから」と、グループに対する信頼感を表明し、将来も安泰であることをアピールした。

 さらに中居は、番組冒頭から緊張して空回りを続ける塚田僚一に対し「モモ太いね」と声をかけた後、立ち上がった塚田の股間が膨らんでいるのを見逃さず「そこも太いの?」と、ジャニーズ同士の会話とは思えないやりとりを繰り広げた。その後も中居から「『もっこりキャラ』でやっていけば、いつか定着するかもよ」と、新機軸を提案された塚田はなぜか乗り気に。それに対しリリーが「そのキャラで通して、女性から『大したことないじゃん』とか言われたら、看板に偽りありだよ」と遠回しに塚田を諌めた。

 そして、中居から、彼らの持ち味である「アクロバット」を披露して欲しいということで、全員がステージに移動。高い身体能力を活かしたパフォーマンスを見せるものの、中居からは「全く強くない仮面ライダーみたい」という感想が口をついた。また、連続バク転を披露した塚田には「ドンドンうるさいよ」と、笑いながら注意。どんどん彼らの面白さに気付き始めた中居は、いったんトークに戻ろうとするメンバーを捕まえ、何度もアクロバットパフォーマンスをさせる。これにはメンバーもタジタジで、トークに戻ったころには全員が息切れし、汗だくになっていた。

 同番組ではA.B.C-Zの持ち味として、「番組ごとに内容を変えるパフォーマンス」が一番の見所だと紹介。スタジオライブでは今回だけのスペシャルメドレーとして、「Za ABC〜5Sters〜」「Vanilla」の2曲をアクロバットパフォーマンスと共に披露した。

 続いてのゲストはback number。リリーはデビュー前から彼らのことを知っていたようで、彼らの歌詞やバンド名に惹かれていたという。リリーが「『昔の彼女にとって、自分はバックナンバーだから』っていうスタンスとかいいよね」と、彼らの後ろ向きなエネルギーの強さに感心すると、ボーカルの清水依与吏が「付き合ってた女の子がバンドマンに取られて。そのバンドをつぶそうと思って結成しました」とバンドを結成した理由も後ろ向きであることを語った。

 恋愛観を語ったトーク中に、中居から「顔がふざけている」と指摘された清水は思わずビックリ。納得できない清水に対し、リリーが「面白いことを言う直前の東野さんに似ている」と、彼の愛嬌のある顔について言及した。

 失恋ソングを歌うことが多い彼らが、今回披露した楽曲「繋いだ手から」について、清水が「自分の不幸には気づきやすいけど、自分の置かれている幸福には気づけない。別れた後で本当の大事さに気づくことが多いので、そこを今回は歌にした」と語ると、リリーは「男はどっかで『別れた彼女には今でも好きでいてほしい』なんて思いがちだからね」と、男性同士だからこそわかりあえる、後ろ向きな恋愛観を語った。

 同番組では恒例の、歌詞を紐解いていくコーナーでは、中居は「誓った夜の僕には なんて言い訳して謝ろう」という歌詞に注目。清水は「あたしのこと好きって言ってくれてたじゃない!」と、歌詞の中の女性に扮して詰め寄る中居に対し、「なんていうか......『すいませんでした』しか言えないですね」と悪ノリして返すと、リリーから「家庭裁判所じゃないんだから」とツッコまれた。

 後半では、経験豊富なリリーに対して、back numberのメンバーが恋愛相談をするコーナーへ。ドラムの栗原寿が「スタートラインには立てるけど、ゴールが決められない。手をつないだり、ご飯には誘えるけど、その後のアクションが出来ない」と相談。それに対しリリーは「どっかで良いやつに見られたいんだよね」と、栗原の気持ちをズバッと見抜いた。

 今回披露した「繋いだ手から」という曲は、清水が過去に体験した恋愛を元に作られたものだ。リリーの「女性は別れたあとに悪いことばっかり思い出すんだよね『あいつ最低だったからなあ』とかね」

 最後に、今回最終回を迎えた同番組に対し、リリーは「歌詞の内容やアーティストの人間性など、彼らを近くに感じられる番組だった」と感想を語った。また、一番印象に残ったアーティストとして、2回出演した舞祭組を挙げ、彼らの成長ぶりを称えた。中居が一番印象に残ったのは吉田山田で、「ストレートな歌が心に響いた」とのこと。リリー&中居の軽妙なトークで、アーティストの意外な側面を照らしてきた同番組。二人のかけあいがまたいつか、何らかの形で鑑賞できることを期待したい。(リアルサウンド編集部)

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