東京バレエ団がウィーン国立歌劇場に
出演 バレエ版「仮名手本忠臣蔵」で
討ち入り

創立55周年をむかえる東京バレエ団は、文化庁「国際芸術交流支援事業 海外公演」の一環として2019年6月19日(水)に日本を出発、ヨーロッパ3か国5都市、計11回の公演を行い、7月2日(火)に世界最高峰の歌劇場、ウィーン国立歌劇場で3回公演の初日に臨んだ。ウィーン国立歌劇場数百年の歴史の中でも外来のバレエ団を招聘して公演を行うのは珍しく、今世紀に入ってから招聘されたのは東京バレエ団のみとなる。
2019年は、日本とオーストリア友好150周年の節目の年にあたることから出演依頼があり、今回の公演が実現した。東京バレエ団はこれまでにも1986年、1989年と2回同歌劇場に出演しており、今回は30年ぶりの帰還となった。演目は、現代バレエの巨匠振付家、モーリス・ベジャールが東京バレエ団のために創作したオリジナル作品『ザ・カブキ』で、「仮名手本忠臣蔵」をバレエにしたものだ。
『ザ・カブキ』のチケットは全3回公演がソールドアウトし(客席数は1,709)、当日のキャンセル待ち、立ち見券を求める人々が早くからチケット売り場に並んだとのこと。主役をつとめた柄本弾は定評ある由良之助を力強く踊りきり、ひときわ大きな喝采をあびた。第2幕終了後には熱狂的なスタンディングオベーションが巻き起こり、ダンサーたちは何度もカーテンコールに登場したという。
ウィーン国立歌劇場「ザ・カブキ」カーテンコールより
東京バレエ団芸術監督・斎藤友佳理は「30年前は『ラ・シルフィード』の主演として立ったこの劇場に、今度は芸術監督として戻ってこられたことを非常に感慨深く思います。私自身がダンサーだったとき、ウィーンの公演から非常に多くのことを学びました。今回ダンサーたちが少しでも多くのことを学び、 成長してくれることを願っています」とコメントし、ヒロインの顔世御前を演じた上野水香は「この歴史ある美しい劇場で踊れるのはダンサーとして本当に幸せなこと」と喜びをかみしめていたという。
東京バレエ団はウィーンで公演を終えたのちにジェノヴァのネルヴィ国際フェスティバルに参加、そしてツアーの最後はミラノ・スカラ座でミックス・プログラムを2回、『ザ・カブキ』を2回、 計4回の公演で長いツアーの幕を閉じた。7月16日の時点で、東京バレエ団の海外公演は32か国155都市、通算775回の公演を達成したことになる。帰国後、同バレエ団は8月3日から子どものためのバレエ『ドン・キホーテの夢』全国ツアー(9都市10公演)を行う予定だ。
ウィーン国立歌劇場外観

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