実物大イングラム起動! 真野恵里菜
“パトレイバー出動します!”

イベントには、通称パトレイバーと呼ばれる警視庁の機体イングラムを操縦する主人公・泉野 明(いずみの あきら)役の真野恵里菜さんと、隊長・後藤田継次(ごとうだ けいじ)役の筧利夫さん、アニメでも劇場版の2作を手がけた押井守監督が登場した。

「機動警察パトレイバー」は、1990年代を中心に制作された人気アニメで、レイバーと呼ばれる歩行式の作業機械が普及した近未来の東京を舞台にしたシリーズ。今回の実写版では、作品の世界観をそのままに西暦2013年に時代を移してアニメ版のその後を描く。登場人物もすでに代替わりし、3代目となった隊員たちがレイバー隊の存続をかけた奮闘を繰り広げていく。

演じた感想を聞かれると、真野恵里菜さんは「最初は葛藤とか悩みとか戸惑いとかあったんですけど、今は達成感でいっぱいです。公開されて皆さんにどう映るのか楽しみです。」、筧利夫さんは「アニメのファンの方からは、私に役が決定した時に賛否両論があったのですが、私が演じるのは後藤ではなく“後藤田隊長”というアニメとは違う人物です。おおもとで踏襲しないといけない難しさもありましたが、最終的には俺の演技に周りが慣れてもらうしかない!と突き進みました。」と、それぞれがコメントした。

押井守監督は「実写になれば僕も含めて叩かれるはず。二人にも“公開したら叩かれますよ”って念押ししました。でも、公開が終わる頃には“この二人でなければ演じられない”と思ってもらえるから大丈夫。見終わってみれば“真野恵里菜じゃなきゃダメだ!”って思ってもらえるはずです。」と太鼓判を押した。

押井守監督はさらに、実物大で制作されたイングラムについて、「最初にデッキアップする時は不安でいっぱいでした。ほんとに立つのか、倒れたらどうしようとか。実際に立った時は感無量でした。やっとこれが立った。これを見るために苦労して準備したんだと。でも、3日で飽きました。いや、飽きちゃうことが大事で、そこのあることが当たり前の現場にならないと。役者さんも同じで“まのちゃんかわいいなぁ”と思っているうちはダメで、明にしか見えなくなってようやく言いたいことが言える。」と語った。

やがて日が沈むと、いよいよ本日のメインイベントのデッキアップの時刻となった。筧利夫さんの「パトレイバー、デッキアップ!」の指令を受け、「はい!パトレイバー、出動します!」と真野恵里菜さんが叫ぶ。大勢が見守る中、およそ1分をかけてゆっくりとイングラムは立ち上がった。筧利夫さんは、「外で観るのは違いますね。」と感慨深げに言った後、「もうちょっと電池が入っていたら歩くんですけどね。」とジョークを飛ばし、緊張していた会場に笑いを誘った。

最後に真野恵里菜さんは「ぜひ大きなスクリーンで見て欲しい。主題歌も歌わせていただいているのでエンドロールまで楽しんで!」と呼びかけた。

映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー」は、第一章を4月5日より新宿ピカデリーほかにて期間限定で上映。2014年から2015年にかけ、全13話を7章に分けて劇場公開される。

http://youtu.be/o7zAWaL7EuQ

(C)2014「THE NEXT GENERATION PATLABOR-」製作委員会


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