本当に大事なものを考えるキッカケに
!PRIZMAX・島田翼がオススメする絵
本BEST3
【PRIZMAX サイン入りチェキ プレゼント企画開催】
【1位】『ゆめのおはなし』(徳間書店)クリス・ヴァン・オールズバーグ(作・絵)/さいごうようこ(訳)
街の古本屋で、きれいな絵に惹かれて買いました。怠惰な生活をしている主人公のウォルターが、夢を見て目を開けると未来に飛んでいるということが何度も繰り返されるんですよ。でも、その未来はハイテクでカッコいいものではなく、人間たちの身勝手な行いによって自然は破壊され、大量のゴミに埋もれた暗い世界。ファンタジーの手法を駆使しつつ環境問題という難しいテーマを描き、理想的な未来とは、本当の豊かさとは何かを考えさせる大人向けの1冊です。
【2位】『ドオン!』(副音館書店)山下洋輔(著)/長新太(イラスト)
いたずらばかりして家から追い出されたオニの子・ドンが、同じくいたずら者で家から追い出されたにんげんの子・こうちゃんの上に落っこちてきて、お互いに太鼓を叩いて張り合っていると、どちらの世界からもたくさん仲間が集まってきて。みんなで太鼓を叩いているうちに全員の「ドオン!」が揃って、最後は笑い合うんですよ。ジャズピアニストである山下(洋輔)さんらしい、種は違っても音楽で通じ合えるというメッセージがとても胸に響きます。
【3位】『おくりものはナンニモナイ』(あすなろ書房)パトリック・マクドネル/谷川俊太郎(翻訳)
大好きな猫のアールに贈り物をしたいと考える犬のムーチ。何でも持っているアールに何をあげれば喜んでもらえるのかわからず、悩みに悩んだ末、ムーチは空っぽの箱をアールにあげるんですよ。「ナンニモナイ。きみとぼくのほかにはね」という言葉を添えて。生きているとどうしても物に縛られがちですけど、本当に大事なものは何かを改めて考えるきっかけをくれるこの絵本は、大切な人へのプレゼントにもオススメしたいです。
ランキングBOX
“気になる人の気になるランキング”をテーマに、様々な分野の著名人へ直撃した「MY BEST3」を紹介!オリジナルのランキングインタビュー記事をはじめグルメなどのトレンド情報やエンタメなどのストレートニュースなども毎日配信中です。