2018年11月10日 at 豊洲PIT

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【BUCK-TICK ライヴレポート】
『TOUR No.0 - Guernican Moon -』
2018年11月10日 at 豊洲PIT

2018年11月10日 at 豊洲PIT
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 最新アルバム『No.0』を携え、今年3月31日から7月26日まで全国ホールツアー『BUCK-TICK 2018 TOUR No.0』を行なったBUCK-TICKだが、10月13日から新たに『TOUR No.0-Guernican Moon-』をスタートさせた。今回はライヴハウスを回る、ホールツアーとは異なったシンプルなステージで、バンドとしての底力をしっかりと観せ付ける骨太なライヴを展開してくれた。まだツアー中なのでここで全貌を語ることはできないが、11月10日の東京・豊洲PIT公演をレポートしよう。

 櫻井敦司が官能的なヴォーカルで魅了する「美醜LOVE」をはじめ、『No.0』からのナンバーを次々に披露。音源以上にパワフルさを増したライヴなのは今年前半のツアーでも証明済みだったが、ライヴハウスということもあって観客の熱気を間近に感じられるせいか、歌も演奏も剥き出しになって迫ってくる。生々しく音を叩き付ける樋口 豊(Ba)とヤガミ・トール(Dr)のリズム隊、荒々しくギターをかき鳴らす今井寿と星野英彦。全員の息が合っているのはもちろんだが、ステージから発する熱量の大きさが一体感あふれるサウンドを前へ前へと押し出してくる。

 それでいて「Moon さよならを教えて」のようにしっとりとした曲ではパワフルさだけではない、繊細なプレイと起伏のあるヴォーカルで美しく表現。キラキラとした音の粒が目の前に降り注ぐような煌めきを生み出す。逆に「IGNITER」では、これ以上ないほどのハイテンションで今井が歌い、櫻井につないでいく。色褪せることのないパンキッシュさが息付く瞬間だ。また、「GUSTAVE」では櫻井がコミカルな猫の振りを見せるなど、目まぐるしく場面が移り変わっていく。

 映像を含めた演出面では今年前半のツアーでのストーリー性を感じさせる凝った使い方ではなく、抽象的なパターンを組み合わせ、観客のイメージを掻き立てるような使い方なのが印象的だった。楽曲の内容に沿った具体的な映像は控えめになり、幾何学的なパターンのリピートが、ライヴに研ぎ澄まされた感触を与える。

 過去の楽曲もちりばめながら、ますます熱を帯びていく後半。バンドの熱気は各曲の世界観をとことん突き詰め、濃い色彩となってステージから放たれる。ラストまで楽曲と全力で向き合う5人の冴えた表情は崩れることはなかった。今回はダークな曲よりもアッパーな曲での輝き方がより鮮烈に刻まれていた。ライヴハウスという場を念頭に置いたセットリストではあるが、現在の彼らが攻めの姿勢を保っている証であり、歌にも音にも攻め続けるアグレッシブさが備わった、タフな姿を印象付けてくれるアクトでもあった。

 12月26日に映像作品『THE DAY IN QUESTION 2017』がリリースされ、さらに12月29日には恒例の武道館ライヴが控えている。こちらは“TOUR No.0-FINAL-”と名付けられていることからすると、今年のツアーの集大成的な意味を持つ内容になりそうだ。

撮影:田中聖太郎写真事務所/取材:岡本 明


セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。
BUCK-TICK プロフィール

バクチク:1987年にメジャーデビューを果たし、以降メンバーチェンジすることなく、日本のロックシーンの第一線で活躍し続ける。不動であり孤高であるその姿は、後続するアーティスト達にも多大な影響を及ぼしてきた。89年にリリースされた3rdアルバム『TABOO』でチャート第一位を獲得、デビュー後わずか2年の間に日本武道館、東京ドームと席巻し、名実共にトップアーティストの仲間入りを果たす。その後も独特なポップセンスとダークな世界観を深く掘り下げていく一方で常にその時代の先鋭的な要素を積極的に取り入れ、まさにBUCK-TICKでしか成し得ない独自の音楽性を提示しながらも、今なお進化し続けている。BUCK-TICK オフィシャルHP

OKMusic編集部

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