バレーボウイズ?中毒性ある田舎臭さ
が癖になる彼らの魅力とは?

京都発の7人組バンド“バレーボウイズ
”に注目せよ!

2016年京都で結成された、バレーボウイズ。“合唱系ノスタルジック青春歌謡オーケストラ”というキャッチコピーとともに7人全員がマイクを握り歌うスタイルは最近のバンドではなかなかみない編成のこのバンドは昭和歌謡もアイドル・サウンドもフォークもロックもパンクも飲み込んだどこか田舎臭い“ナツカシイサウンズ”を武器に、2018年の台風の目になりつつある注目バンドです。今回はそんなバレーボウイズの魅力とオススメ曲を筆者の独断と偏見でご紹介していきますよ! 早耳リスナーの皆さんだけでなく最近何を聴けばいいか分からないと悩んでる方にもオススメできるバンドなので、ぜひ読み進めていってくださいね!

“ナツカシイサウンズ”が武器! バレ
ーボウイズとはどんなバンド?

最上段→矢野裕之(bass)、2段目→左から前田流星(vo.)、ネギ(guitar / vo)、中野(dr)、高山燦(guitar / vo)、下段→左からオオムラツヅミ(vo.)、九鬼知也(guitar)

2016年に京都市左京区民で結成されたバレーボウイズ。結成のきっかけは在学していた京都精華大学の学園祭「木野祭」に出演するためだったんだとか。”切ないギターの音と田舎臭い歌詞が誰もが経験したことのあるあの頃の懐かしい感覚を呼び起こす”と公式プロフィールにあるように、武器である“ナツカシイサウンズ”で聴く人すべてを魅了する若手注目バンドです。2017年に松田“CHABE”岳二や中尾憲太郎が特別審査員を務めた、avex、DUM-DUM LLP、HOT STUFF、lute、ULTRA-VYBEがタッグを組んで行ったライブオーディション「TOKYO BIG UP!」でグランプリを獲得し、同年夏には「FUJI ROCK FESTIVAL 2017」にROOKIE A GO-GO枠で初出演も果たしており、注目の高さが伺えますよね。

楽曲はというと、昭和歌謡テイストを取り入れた懐かしいサウンドが好評を博しており、どこか田舎臭いノスタルジックな雰囲気は王道のロックサウンドやダンサブルなサウンドが人気の現在、時代を逆行しているように思えますが、はっぴぃえんどやシュガー・ベイブのような優しいサウンドは逆に今の時代に新しい風を吹き込んでいるのかもしれませんね!

バレーボウイズの魅力とは…?

バレーボウイズ1stアルバム『バレーボウイズ』トレーラー映像

彼らの魅力とは一体なんなのか。ここでは1stアルバム『バレーボウイズ』を例に解説していきます。バレーボウイズの特徴であり魅力はメインボーカル4人+ギター3本+ベードラというユニークな編成にあると思います。これだけで他のバンドとの差別化がしっかりとなされている。そこに”みんなで一緒に歌う”という特徴が乗っかってくるわけです。この特徴は作詞・作曲を務めるネギの合唱コンクール好きが影響しているのだとか。

さらに歌謡曲やフォークソングなどの要素も加わり、唯一無二なサウンドへと昇華しているんです。1曲目に収録されている『アイドル』は特に歌謡曲の要素が強く、”せーの”の一言で始まる楽曲は、1970年代の歌謡曲を思わせるサウンドで懐かしさを覚えます。まあ筆者はバリバリ平成生まれなので本当の懐かしさは分からないですが…(笑)。

そして、彼らの楽曲はすべて、聴くとその情景を思い描くことができる不思議な力を持っています。別れと旅立ちを描いた『きんいろかがやく』やフォークロック風なサウンドに乗せ卒業シーズンを歌った『卒業』、一人でレコードを聴く楽しさを描く『真夜中のレコォド』など1stアルバムに収録されているすべて曲にストーリーと情景があり、それを簡単に想像させてしまうパワーがあるんですよ。70年代〜80年代の一番勢いのあった時代のサウンドに現在のギターサウンドをプラスすることで2018年に聴いても違和感のないニュースタイルなポップミュージックへと進化させているわけです。

藤原ヒロシが「今、知っておかないといけないバンド」と賛辞を送っているのにも頷ける、センス抜群な若手バンドと言っても過言ではないです!

バレーボウイズを聴くならコレを聴け!
 オススメ曲3選

バンドや魅力について語ってきましたが、ここではオススメ楽曲を3つご紹介。彼らのMVはかなりいいものが揃っています。コレからバレーボウイズを聴く方はここから入門してみてもいいのではないでしょうか!

アサヤケ

バレーボウイズ “アサヤケ” (Official Music Video)

2018年7月に発売されたアルバム『なつやすみ’18 猛暑』に収録されている『アサヤケ』。昭和に生きたことはありませんが、自分がイメージする昭和になぜか重なるいい意味で古臭いサウンドは依存性がありますよね。

この昭和感にはMVの映像も少なからず影響していると思うのですが、フィルムで撮ったような映像とロケーションが彼らの魅力を何倍にもしているように思えます。このMVを撮ったのは俳優として活動する石田清志郎。私、この人の作る映像、結構好きなんですよね。バレーボウイズMVは石田さんが撮っているものが多く、センスあるMVが多いんですよ!

海へ

バレーボウイズ “海へ” (Official Music Video)

こちらも『なつやすみ’18 猛暑』に収録されている『海へ』という楽曲。この楽曲を一言で表すなら”青春”という言葉が一番当てはまりますかね。リリックを見てみるとマズくなったサイダー、海、潮風、夏など青春キーワード満載。難しいリリックは一つもなく簡単な言葉でここまで情景を鮮明に思い浮かばせるのは流石の一言ですね!

最後のMVの場面(自転車を投げ出して海へ駆け出すシーン)とギターのリフがシンクロしていて、聴いていて心地がいいです。最後のリフは今っぽくて、バレーボウイズの魅力を引き出している箇所かなと思います。

卒業

バレーボウイズ “卒業” (Official Music Video)

ショートショートフィルムフェスティバルにも出展された、『卒業』は哀愁溢れるギターサウンドが特徴的な楽曲。昭和歌謡全開の楽曲は個人的にはグループサウンドっぽく聴こえます。たった4分ほどの楽曲でここまで”卒業”という誰もが経験したことのある思い出を感じさせてくれるなんて彼らのセンスは一級品と言わざるをえないですよね。

MVには注目俳優である大下ヒロトや小貫莉奈が出演し、ハートフルに描いてあります。たまにメンバーも出演しているので楽曲を楽しみながらメンバーを探してみても面白いかもしれませんよ!


メンバー全員で歌う”合唱”スタイルや昭和歌謡を思わせるサウンドは、彼らにしか出来ない唯一無二なサウンド。リスナーに語りかけるボーカルスタイルは今の音楽界には貴重な存在かもしれません。しかし、バレーボウイズがここまで注目されているのは、時代が彼らを求めていたともいえます。これから更なる進化を遂げるであろうバレーボウイズ。音楽好きなら聴いておいて損はないですよ!


バレーボウイズ公式サイト:http://volleyboys.kyoto/
バレーボウイズ公式Twitter:https://twitter.com/volleyboys_band
バレーボウイズ公式Instagram:https://www.instagram.com/volleyboys_official/

バレーボウイズ?中毒性ある田舎臭さが癖になる彼らの魅力とは?はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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