【RUSH BALL 2018 クイックレポ】よ
り強靭に、よりストイックに。BIGMA
MAが泉大津を攻める

RUSH BALL 2018 BIGMAMA
2009年の初登場から7回目、そして6月に開催された『RUSH BALL IN TAIWAN~RB20th Aniiv.SPECIAL from OSAKA JAPAN~』にも出演するなど、本イベントに欠かせない存在となったBIGMAMAが登場。彼らの音は「ロックとクラシックの融合」と、「華やかさ」をよく強調されるが、この日のステージはいつもとは違っていた。「なんか……強い!?」、初っ端からそう思ってしまうほど、バンドは強靭なロックサウンドを連発していった。
BIGMAMA

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夕焼けが煌々とステージを照らすなか、1曲目「荒狂曲“シンセカイ”」から攻めの姿勢で音をぶつけていく。東出真緒(Violin/Key/cho)の高音域の美しいバイオリンの音色は観客のテンションをジリジリと煽っていく。強度の高いロックサウンドに甘く優美なメロが鳴り響く「Strawberry Feels」で会場に一体感を生み出すと、金井政人(Vo/Gt)は言葉に出さず力強い眼差しを以てして、もっと来い!と手をこまねく。「どうか頭の片隅ではなく真ん中に……」と披露した「ヒーローインタビュー」では金井の甘さと憂いを感じる歌声に柿沼広也(Gt/Vo)の雄々しいコーラス、凛としたギターフレーズが絶妙にハマる。
BIGMAMA

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バンドの初期曲でもある「Paper-craft」では、華やかさを残しつつもよりハードロック寄りの剛毅なサウンドで魅せていく。さらに、ライブでもおなじみの「ファビュラ·フィビュラ」「秘密」もいつも以上に荘厳なロックサウンドで構成。リアド偉武(Dr)、安井英人(Ba)の2人が打ち出すリズムは思わず身震いするほどの迫力を持ち、バンドの柱がさらに太くなっている。いや、むしろメンバー1人1人の存在感が大きくなり、観客を引き込むパワーが増していることに驚かされた。
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そしてラストは上昇感高まる「MUTOPIA」を以て、全8曲のステージがあっという間に終了。改まったMCはなくとも、楽曲に込められた思いは確実にオーディエンスに届いているだろうし、きっとバンドは今、大きな変化を遂げようとしている。10月31日にはメジャー1stアルバム『-11℃』をリリースする予定の彼ら、この音源でバンドがどう化けるのか。今から楽しみで仕方がない。

文=黒田奈保子 撮影=河上良
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