舞台「ハイキュー!!」から誕生。役者
,塩田康平と山口賢人によるBUCKS。ワ
ンマン公演で起こした革命!!
ステージ左右に設置した巨大なスクリーンに映し出されたタイムコード。開場時には00:30:00と記された時間は、観客たちが場内を埋める速度と重なるように数字を00:00:00へと近づけてゆく。タイムコードが00:05:00を示す頃には、フロアーの後ろまで大勢のファンたちが埋めつくしていた。期待に沸く人たちが放つ熱。デジタルカウンターが00:00:00へ手を伸ばすにつれ、その熱も確実に上がり出していた。
デジタル時計が00:00:00を指し示すと同時に、荘厳な音色が会場中を覆いだした。何かが起きる予感。期待に胸を弾ませる満員の観客たち。ステージを眩い光が覆い尽くすと同時に、舞台上へメンバーらが姿を現した。ズーンッと身体を振動させる音が鳴り響くや沸き上がる歓声、山口賢人のソリッドで荒ぶるギターの音が轟くのを合図に、塩田康平が煽るようにラップをし始めた。楽曲は、アルバム『STARBUCKS』の1曲目を飾った『CHASE OF LIFE』だ。舞台上を飛び跳ね、熱く煽る塩田康平、ギターを弾きながら挑むように歌う山口賢人。フロアーでは、無数の手が上がり、2人へ熱いエールを送っていた。なんて荒ぶる音の衝撃だ。ラウドなロック?!。いや、彼ら自身の魂が熱く吠えたてている。冒頭から会場には、嬉しい熱が渦巻いてゆく。
塩田康平の叫びに合わせ、飛び出したのが『REVOLUTION』だ。攻めるよう次々と言葉を突き付ける塩田康平、彼のラップをザクザクとしたギター音と叫びで後押しする山口賢人。熱い音の衝撃に跳ねずにいれない。いや、誰もが拳を振り上げ、身体を激しく揺らし、熱狂に浮かされていた。そう、これがBUCKS流の音楽の革命だ!!
「CLUBノリを持ったHIP HOPな曲です」(塩田康平)の言葉に続いて流れたのが、『HIP HOP』。ヘヴィでダウナーなデジタルビートの上でラップをかます塩田康平、ギターを置いた山口賢人は歌で魅力を発揮。2番からは、山口賢人もラップに参加。サビでは、会場中の人たちと一緒に雄叫びを上げる場面も。クールな楽曲の上で、2人の凛としたラップや歌声を味わえれば、ダウナーな楽曲の中にもしっかり熱くノレるグルーヴを描き出してゆくところは、流石だ。
勢いを加速させるように、ここからはメンバーどうしでフリー『SESSION』タイムへ。ファンキーでロックなグルーヴの上で、塩田康平と山口賢人が自由に言葉を泳がせる。気持ちの沸き立つままに言葉を撃ち放て。魂が揺れるままに観客たちと一緒に騒ぎ倒せ。途中、ライブを観に来ていた「ハイキュー!!」のキャストたちを舞台へ呼び入れダンスバトルへ興じる場面も。このフリーダムなセッションが最高じゃない。そんな無法地帯なライブこそが、BUCKSの真骨頂だ。
ここで、塩田康平がベースを手にした。「ここからはロックな曲をやっていくんで」(塩田康平)の言葉に続き飛び出したのが、激しく、でも開放感たっぷりに疾走するハード&パンキッシュなロックンロールナンバーの『REALITY』だ。リードを取る山口賢人が、沸き上がる感情を歌と駆ける演奏に乗せ熱く吐き出していた。塩田康平はグルーヴィなベースと熱い掛け声で山口賢人をサポート。演奏が進むごと熱を上げてゆく姿に、気持ちも嬉しく触発されていた。
唸る塩田康平のベース演奏に絡む、エッジ鋭い山口賢人のギター。このまま楽曲は…というところで、一度トラブルで演奏はストップ。仕切り直しで、ふたたび塩田康平のベース音が轟くウネリを描き出す。そこへザクザクとした山口賢人のギターが絡むと同時に、楽曲は『乱心-CHAOS-』へ。クールな歌声でリードを取る塩田康平、彼の歌をエッジ鋭いギター音で盛り立てる山口賢人。サビで2人は歌声をハモりながら、フロアー中の人たちの感情を熱く掻き乱してゆく。唸れ、唸れ、もっともっと唸りまくれ!!
勢いを携えたまま、演奏は『RISE』へ。山口賢人の煽りに触発され、騒ぐ満員の観客たち。その熱を心に抱きながらも、朗々と歌い続ける塩田康平。爆走するロックな楽曲の上で見せる、クールな2人の歌や演奏に、BUCKSなりのロックなダンディズムを感じずにいれなかった。
生演奏に乗せ楽曲をカバーし歌うスタイルのもと、最初にマイクを手にした山口賢人が届けたのが、hideの『ピンクスパイダー』。荒ぶるロックな演奏の上で、朗々と歌う山口賢人。彼の歌に合わせ、フロアー中の人たちが熱い拳のエールを送っていた。
続いては、ゲストに「ハイキュー!!」仲間の永田崇人を呼び込み、山口賢人のギターとドラムをサポートに、永田崇人は椎名林檎の『丸の内サディスティック』を歌唱。男の色気を漂わせ妖しく歌う様に、観客たちも大興奮。黄色い声援を舞台上へ飛ばしていた。
続くゲストは、川原一馬。永田崇人も舞台に残れば、塩田康平もステージへ戻り、ベースを演奏。川原一馬と永田崇人の2人ヴォーカルスタイルで届けたのが、・・の『TRY』。軽快な楽曲と熱い手拍子に乗せ、永田崇人と川原一馬が歌をリレーしながら、場内に爽やかな歌の風を吹かせてくれた。
舞台に残った川原一馬は、BUCKSのメンバーの演奏を背景に中島美嘉の『GLAMOROUS SKY』を朗々と歌いあげてくれた。野生味を増した『GLAMOROUS SKY』も、なかなか味があって素敵じゃない。最後は、ゲストに田中直輝を呼び入れ、塩田康平と田中直輝のデュエットスタイルで歌唱。届けたのが、FLOWの『GO』。熱く開放的に疾走する演奏の上で、2人は互いに観客たちを煽り、昂る気持ちをダイレクトに歌へ投影。互いに歌をリレーすれば、声を重ね合わせ、場内に熱いパーティ空間を描き出していった。
メンバー紹介に続き、ライブも終盤戦へ。山口賢人のギターがハウると同時に飛び出したのが『CRAZY』。荒ぶる演奏の上で、マイクを手にした塩田康平がクールに歌いだす。サビからは一気にテンポアップ。塩田康平が雄々しく歌い上げれば、彼の歌を山口賢人がギターと歌声でしっかりとサポート。巧みに緩急を付けた楽曲を奏で、BUCKSはふたたび場内に騒ぎたい熱を溜め込みだした。
「楽しすぎて、あっという間に時間が過ぎて嬉しいです」(塩田康平)。流れたのが、BUCKS流スタジアムロックナンバーの『MAKE YOUR WORLD』だ。とても雄大でスケールあふれる楽曲の上で、山口賢人が朗々とした歌声を這わせてゆく。彼の歌声を、塩田康平が低音響かせたベース演奏でサポート。大きな、ロックな唸りの中へ抱かれた観客たちが、舞台上へ熱い声援と視線を投げかける。さぁ、クライマックスへ向けて、一気にスパークだ!!
最後に、BUCKSは『TRUST』をブチ噛ました。重厚なギター演奏からの幕開け。ラウドでハードロックな音の衝動は、場内に火照った熱を生み出した。その様を眺めながら雄々しく歌いあげる塩田康平。叫びを上げ、ギターを掻き鳴らす山口賢人。フロアー中から突き上がる無数の拳。さぁ、イッちまえ。このまま灼熱の演奏に導かれ、興奮の中で心も身体も溶けちまえ!!。猛々しい塩田康平の歌に激しくラップを重ねる山口賢人。2人の歌声のコラボレートへ。何より、野生味あふれる塩田康平の歌に、魂が熱く震え続けていた。
熱狂止まない声を受け、ふたたびBUCKSの2人は舞台上へ。アンコールで最初に届けたのが、新曲の『MORE SPEED』。これは、今後もアンコールでの盛り上げ曲にしていきたい狙いを持って制作。その意図を示すように、『MORE SPEED』は超ハイテンション&ハイスピードな楽曲。しかもこの曲では、ギターを置きマイクを手にした山口賢人をリードに、タンバリンを叩きながら歌いラップする塩田康平との熱い歌の絡み合いも登場。2人とも、舞台の最前線にまで身体を乗り出し、荒れ狂う音を背に、滾る感情を歌声に乗せ爆発させていた。もちろんフロアー中の人たちが、初めて聴くなど関係なく、その熱に笑顔で浮かされていた。またも、ヤバい熱狂と衝撃突き付ける楽曲が誕生した。
この日ゲスト出演した川原一馬。永田崇人、田中直輝も舞台へ。塩田康平も山口賢人も楽器を置き、マイクを手にした。BUCKSのライブの最後を飾ったのが、THE BLUE HEARTSの『リンダリンダ』だ。無条件に気持ちを熱くする楽曲の登場に、観客たちも大興奮。舞台上は嬉しい無法地帯だ。でも、それが最高じゃない。それこそがBUCKSのライブだよな。何度も何度も響き渡る「リンダリンダ」の合唱…いや、絶叫。誰もが気持ちを開放し、無邪気な少年少女に戻り、思いきり青春を謳歌していた。最高じゃんかよ、BUCKSのライブ!!
TEXT:長澤智典
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https://twitter.com/bucks_offical
塩田康平 twitter
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山口賢人 twitter
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OFFICIAL BUCKS youtube
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07D3JH9VC/nataliestage-22
─セットリスト─
『CHASE OF LIFE』
『REVOLUTION』
『HIP HOP』
『SESSION』
『REALITY』
『乱心-CHAOS-』
『RISE』
『ピンクスパイダー』
『丸の内サディスティック』
『TRY』
『GLAMOROUS SKY』
『GO』
『CRAZY』
『MAKE YOUR WORLD』
『TRUST』
-ENCORE-
『MORE SPEED』
『リンダリンダ』
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