Sen Morimoto / How It Is 確かなジ
ャズの素養を持ちつつ、絶妙なバラン
ス感覚で境界を溶かしていく逸材。2
ndアルバムからリード曲のMVが公開!
アジア圏のヒップホップ〜クラブ・ミュージックをフックアップする気鋭のプラットフォーム/レーベル、〈88rising〉がフックアップしていることでも話題のSen Morimoto。先述の『Cannonball!』は、自身のBandcampでもリリースされていますが、同郷シカゴのフリージャズ・シーンにおける主要人物、Nnamdi Ogbonnaya主宰レーベル〈Sooper Records〉と、〈88rising〉もレーベルとしてクレジットされています(デジタルとフィジカルで分かれてるのかも?)。
直接的には繋がっていないと思いますが、Robert Glasper以降の新世代ジャズ・シーンとのリンクも感じさせつつ、歌心にも溢れたジャジーかつサイケ、そしてポップな1曲に。
この曲も以前記事で紹介した「Cannonball」も、そしてアルバム『Cannonball!』全体に言えることなのですが、フリー・ジャズ的な即興性、エクスペリメンタルな要素などを感じさせつつも、全体としては抑揚を抑えたドリーミーなポップ・ソングとしてまとめあげるそのバランス感覚に何よりも惹かれます。
今作には同郷シカゴの仲間たち―― KAINA(https://soundcloud.com/kainamusic) やフロリダの Reason Being(https://soundcloud.com/reasonbeing) をアルバムに招いていますが、さらにバラエティ豊かな、ジャンルや国境を越えたコラボレーションもみてみたいなと思ってしまいました。
アルバムの最後に位置する、「People Watching」はラップと歌、ジャズとヒップホップとポップス、そういった境界線を全て溶かしていくような名曲。ライブ映像がUPされていたので、こちらもぜひチェックを。
Sen Morimoto 『Cannonball!』
Label:Sooper Records / 88rising
Tracklist:
1. Sections
2. This Is Not
3. Cannonball
4. How It Feels
5. Die Dumb
6. Picture of a Painting ft. Reason Being
7. I Just Spoke to Mama ft. KAINA
8. How It Is
9. People Watching
Cannonball! by Sen Morimoto(http://morimotosen.bandcamp.com/album/cannonball-3)
Spincoaster
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