(左から)断罪兄弟・兄(橋本祥平)、失井(滝川広大)、憂城(才川コージ)

(左から)断罪兄弟・兄(橋本祥平)、失井(滝川広大)、憂城(才川コージ)

【2.5次元インタビュー】舞台「十二
大戦」滝川広大&才川コージ&橋本祥
平、12人の殺し合いが「最先端技術で
驚きの舞台に」

 小説を担当した西尾維新氏とイラストレーションを担当した中村光氏の初タッグ作品となる『十二大戦』(集英社刊)。干支(えと)の名を宿す12人の戦士が互いの命と魂を懸けて戦う姿を描くこの小説が舞台化される。牛井(うしい)役の滝川広大、憂城(うさぎ)役の才川コージ、断罪(たつみ)兄弟・兄役の橋本祥平に、公演に懸ける思いを聞いた。
-2017年秋にはテレビアニメ化もされた作品ですが、出演が決まったときのお気持ちは?
才川 アニメも見ていて、憂城が好きだったので、運命的なものを感じました。実は、別のお仕事が入っていて、マネジャーさんから『出演するのは厳しい』って言われていたんですが、1カ月ぐらい駄々をこねて(笑)、やっと出してもらえることになりました。念願の憂城役です。
橋本 西尾維新さんの原作だというので、さすがに面白いなと思いました。こういう、舞台化不可能と言われている作品を舞台化して、それに携われるのはすごいうれしいことだと思います。
滝川 自分はお話を頂いて、めちゃくちゃうれしかったけど、それ以上にプレッシャーが大きくて。牛井ってキャラクターは、とてつもなく強い設定なので、それを自分がどうやって演じていけばいいのか想像もできなかったんです。そこから、どうやって作っていくか考えて、内面からすごく掘り下げて、今は思いっきりやりたいと思っています。
-キャラクタービジュアルが解禁され、大きな話題となりました。特に、才川さんの憂城は衝撃的でした。
才川 反響がすごかったですね。小学校の友達から7〜8年ぶりぐらいに連絡きました(笑)。SNSにもたくさんコメントを頂いて、ありがたいことに「体がすごい」とか「再現度が高い」って言ってもらえたので、どんどん鍛えてやろうと思ってます。
-かなり露出度の高い衣装ですが、抵抗はなかったですか?
才川 ありました、ありました(笑)。撮影前までは、いけると思っていたんですけど、着てみたらあまりにも露出度が高くて、恥ずかしくなっちゃって(笑)。でも、撮影をしているうちに、乗ってきて恥ずかしさはなくなりました。
橋本 嫌でも、(才川は)本望だと思います(笑)。筋肉を見せたくてしかたない人なんで。
才川 やっと人生で一番のハマり役がきたと(笑)。楽しみです。
-橋本さんと滝川さんは、ビジュアル撮影はいかがでしたか?
橋本 衣装とメークと武器のクオリティーが高いので、まとっているものに乗せられて撮影できたと思います。でも、このキャラビジュアルが解禁されたとき、きたむー(主演の寝住役の北村諒)と俺と(才川)コージが最初に発表されたんですが、コージが全部持っていくんですよ。俺ときたむーがかすむんです…。
-皆さん、再現度が高いんですけど、憂城は衝撃的過ぎるので(苦笑)。
橋本 そう。でも、本当に再現度が高いので、この衣装をまとって芝居をしたらすごい豪華になると思います。
滝川 僕は、髪が長いキャラクターなので、これをいかに利用しようかを考えています。この髪の長さで素早い動きをしたら、よりいっそう、良くなるんじゃないかって。それが楽しみです。
-個性的なキャラばかりですが、役作りではどんなことを意識していますか?
才川 僕は焦点の合わない目つきで、憂城の異常さを出そうと思ってます。できるだけ人間味を芝居から消すことがテーマです。
橋本 俺は(長谷川慎也が演じる断罪兄弟・弟と)双子の役なので、双子の関係性を2人で話し合って作っていけたらなと思います。
滝川 牛井は、普段あまり自分たちが使わないような言葉をしゃべるので、そこが大事なポイントだと思ってます。牛井としてのしゃべり方をこれから作っていきたいです。
-この作品に登場する12人のキャラクターは、それぞれ特殊能力を持っていて、その能力を使って戦いを繰り広げます。もし、そのうちの一つの能力を手に入れられるとしたら、どの能力が欲しいですか?
才川 俺、(怒突が持つ秘薬)ワンマンアーミー! 自分の極限の身体能力を得られる、最高のドーピングなんですけど、それでオリンピックに出たい!
-でも、オリンピックに出たら、ドーピング検査に引っかかりませんか?(笑)
滝川 引っかかるでしょ、ドーピングって言っているんだから(笑)。
才川 そっか…でも、めっちゃ楽しいですよね、きっと。ウサイン・ボルトよりも速く走れるし、体操だったら、(白井健三の代名詞である)「シライ」を超えて6回転ひねりの「サイカワ」って技を出しますよ(笑)。
滝川 自分は寝住(ねずみ)のハンドレッド・クリック(確率世界に干渉して100通りの分岐を同時に実行し、一つを真実として確定する能力)。先まで見えるなんて、絶対得じゃないですか。
橋本 争いのない世界だったら、寝住が最強だよね。でも、僕は断罪兄弟・兄で。飛べるので。飛ぶって夢でしょ? 空には渋滞もないし(笑)
才川 確かに、飛ぶのもいいね。
-どの能力も魅力的に思えてきました(笑)。それでは、最後に、作品の見どころを。
才川 戦闘シーンでは最新の技術を使っているので、かなりかっこいいステージが見られると思います。ぜひ、12人の殺し合いを見ていただきたいです。
橋本 (本作は)決して明るい話ではないですが、12人のキャラの誰か一人にでも共感できる部分があると思います。そして、最先端な技術で舞台をお送りしますので、アニメ同様、舞台でも驚いてくれたらうれしいです。
滝川 オープニングからすさまじく心をつかまれる作品になっていると思います。そして、自分にしかできない牛井の生きざまを表現できるよう頑張っていきます!
(取材・文/嶋田真己)
 舞台「十二大戦」は、5月4日から新神戸オリエンタル劇場、5月9日から東京・シアター1010で上演。東京5月11日午後2時〜Do As Infinity「化身の獣」SPライブ付追加公演決定。
原作:西尾維新『十二大戦』(集英社刊)
■ 公式サイト:http://12taisen-stage.com
■ 公式Twitter:@12taisen_stage

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