【インタビュー】ASH DA HERO、プロ
デューサーと語る新曲4作とBLITZワン
マン「ASHとは何者なのか?」

ASH DA HEROが4月29日(日)、マイナビBLITZ赤坂にて全国ツアー<ASH DA HERO SPRING TOUR 2018「STAY FREE」>のファイナル公演を開催する。同公演では、来場者全員に新曲「STAY FREE」のCD無料配布が行われることに加え、「HERO」「ALIVE」「YELLOW FEVER DANCE」といった新曲3曲のCDシングルを3枚同時発売することも発表となっている。
音源としては2017年春の2ndフルアルバム『A』以来、約1年ぶり。その間、二度の全国ツアーやアコースティックワンマン開催、<COUNTDOWN JAPAN 17/18>出演や自身主催ツーマン<CONNECT X>の二度目の開催など、精力的な活動を続けてきたASHの新曲群は「STAY FREE」のイントロひとつ取っても、これまでにない新鮮な躍動感に溢れている。BARKSはそのレコーディング現場を何度か見学させてもらったが、スタジオの極上の空気感までそのままパッケージされたようなサウンドにASHバンドの真骨頂をみた。そして、その中核にはASHはもちろん、今作で初のトータルプロデュースを務めた宮田“レフティ”リョウが居る。
「ある意味では僕のキーマンです」とASH自身が語るプロデューサーでありプレイヤーがレフティだ。ASHファンにとってはライブのサポートベーシストとして、音楽ファンにとってはイトヲカシレフティーモンスターPの活動でもお馴染みだろう。新曲のレコーディングはもとより、ASHの音楽人生のターニングポイントで重要な役割を果たしてきたというレフティを迎えて、2人の歩みと新曲4曲、そしてASH自身過去最大のワンマンとなるマイナビBLITZ赤坂について、じっくり語ってもらったロングインタビューをお届けしたい。まずは、ASHとレフティの運命的な出会いから。
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■レフティの前で選択した“やめる”か“続ける”か

■そういう夜を経て、僕はソロを立ち上げるんです
──まずはASHとレフティの馴れ初めから教えてください。
ASH:実は出会いから、もう7年くらい経つんですよ。僕がASH DA HERO名義で活動する前で、レフティも“レフティーモンスター”と名乗る前からの付き合い。当時の僕らはお互い、音楽人生の新たなフェーズを迎えていて。僕はアーティストして大きくなりたいという志向が強くなって世界に飛び出したいと思っていたし、レフティもプロデュースとかアレンジ方向に着手しはじめた頃だったと思う。
──という意味では、それぞれ現在のスタンスの原点みたいな?
ASH:そうそう。超プロトタイプというか、スタート地点だったと思う。そんな2人の出会いは、ひとつの音楽制作だったんです。
レフティ:ざっくりと言うと、僕は当時、いろいろなタイプのカバーアルバムを作っていて。その制作のなかでシャウトとかグロウルが必要な曲があったので歌えるボーカルを探していたところ、行き着いたのがASHだったという。そのレコーディングスタジオが2人の初対面でした。
ASH:レフティがやっていたバンドとは同じシーンにはいたけど、対バンすることもなく。僕がいた名古屋にも彼のバンドの名前は轟いていたし、会えることが楽しみだったんですよ。ただ、なんで僕が選ばれたんだろう?っていう(笑)。
──シャウトですからね(笑)。
レフティ:今思えば、そうですよね(笑)。当時のASHはミクスチャーとかハードコア寄りのバンドのボーカリストだったこともあって、ラッパー/シャウターだと思ってたから。でね、レコーディングスタジオで初めて会ったとき、“2人の共通言語が多すぎる!”と思ったのをよく覚えてます。たどえば「ジョナサン・デイヴィス (※KOЯNのボーカル)みたいな感じで」とか「ここはチェスター・ベニントン (※リンキン・パークのボーカル)みたいな感じで」って言えば、即座にすべてを理解してくれる。すごくスムーズで楽しかったんですよ、レコーディングが。
ASH:年齢はレフティのほうが若干上なんですけど、世代は近いから聴いてきた音楽も似ている。だから、要求されていることもわかったし、こっちからいろいろなパターンが提示できて。スタジオに入ってすぐに録って、その音を聴きながら、“いいねー”って話が止まらない(笑)。
──レフティの制作音源にASHが参加するカタチは、その後も継続したそうですが、ボーカリストとベーシストという関係性になったのは?
ASH:当時僕がやっていたバンドは、メンバー個々が別プロジェクトも動かしていて、悪く言えば寄せ集めのような集合体だったんですよ。アメリカ・テキサス州のフェスから、そのバンドに出演依頼をもらったんですけど、どうしてもベーシストのスケジュールが調整できなくて。サポートベースのオーディションをしてみたけど、たとえば上手い先輩ベーシストだったとしても、ヴァイブスが合わないし、なにかが足りない。
──ボーカリストにとっては、リズム面でもピッチ面でもベースの存在が重要ですからね。
ASH:ステージ上でのケミストリーも期待するしね。そこで頭に浮かんだのがレフティだったんですよ。ベーシストとしての彼とはセッションしたことなかったし、ライブすら観たことがなかった。でも確信があったんです。存在感のカッコよさも音楽的なポテンシャルの高さも知っていたけど、なによりも音楽制作に集中しているときのレフティの狂気。普段はクールなイメージかもしれないけど、ステージに立ったときの彼はモンスターになるであろうことが想像できた。で、誘ったんです、「一緒にテキサスへ行こうぜ」って(笑)。
レフティ:そのために初めてパスポートを取ったし、初めてのトランジットも経験したし、ASHのバンドに初めての参加だし、初めての海外ライブだし。すべてが初体験だったんですけど、それによって視界が大きく広がった。そこから僕も海外志向が強くなったんです。
ASH:テキサスでの宿泊先も同部屋だったから、一気に心の距離が縮まったというのもあるんですよね。そのとき以降ですから、お互いタメ口で話すようになったのは。ライブはもちろん成功したんだけど、その後のオフステージにもエピソードがあってね。ある現地人が日本人を舐めてる節があって、飲みの席で俺達にケンカをふっかけてきたんですよ。僕は「日本人舐めんじゃねえぞ!」って先に部屋に帰ったんだけど(笑)、レフティは「飲み比べしようぜ!」っていうケンカの仕方をしたという(笑)。
──タイプが異なるけど、血気盛んなモンスターという意味で2人は同類(笑)。
レフティ:ははは! さんざん飲んで朝方ホテルに戻ったら、ベッドで寝てたASHが起き上がって「勝ってきた?」って(笑)。
ASH:朝方から昼前までずっと2人でしゃべったよね。テキサスのライブでは3000人くらいの前でできたんですけど、そこで実感したのは“世界は広い”ということで。3000人という数に一喜一憂してる自分が小さいと思えたし、“もうムリな気がする。世界に追いつけないかもしれない”っていう現実が横たわっていたんですよ。ボーカリストとかフロントマンとしての資質を含めてね。
──ASHのネガティヴ発言もめずらしい。
ASH:たしかにそういう話はメディアではしないですね。仲間うちでも唯一、彼くらいにしかしないかも。仲間であると同時に、ライバルでもありますから。そのときに“音楽をやめる”って決断をレフティに話したら、「止めないけど、オレは寂しいね」と言ってくれたのが、どうにも引っかかってね。「もったいない」とか「続けるべき」っていうことは誰にでも言うことができるけど、「寂しい」って言われて、“そういう気持ちにさせちゃうんだ”と思ったんですよね。そこで改めて、“やめる”と“続ける”を並べて、続けることを選択できた。だから、ある意味では僕のキーマンですよ。そういう夜を経て、僕はソロを立ち上げることになるんです。
レフティ:そのときのASHの話は決してマイナスに振り切ったものではなく、クレバーでリアルな話だったんですよ。ここからのキャリアとか未来に向けた話だったから。
──テキサスでの経験が精神的な絆を深めたという。
レフティ:その通りですね。お互いに苦渋をなめてきたし、泥水をすすってきたから共感する部分もあったと思う。
ASH:実際、あのときに話したことは今につながってるんですよ。
──ASHがソロデビューするまでの期間も2人は親密だったんですか?
ASH:レフティは、そこからレフティーモンスターとしての活動を本格的に始めたし、僕はソロの準備に入ったので、少し距離を置くことになるんですけど、空白期間を経て運命的な再会があったんです。
■レフティとの音楽制作を形容するなら

■ボクシングをやっているような戦いに近い
──というのは?
ASH:僕のバイト先に、たまたまお客としてレフティが現れたんですよ。そのとき「今、なにしてるの?」って聞かれて、「とにかく最強の音楽をひとりで作っている。曲は山ほどあるんだ」みたいな話をしたら、レフティもプロデュースとかアレンジの仕事をしていたから、「プリプロしようよ」って。嬉しかったですね。そのときの僕はバンドもないし金もない。一心不乱にひたすらソロとしての曲を作ってた時期でね。“これをやらなきゃ人生が終わる”くらいの気持ちで賭けてたし、曲には自信があったから。
▲2018年2月某日@都内某レコーディングスタジオ


──その原曲をさらに磨くことができるという意味で、レフティとの再会は時期的にも制作的にもベストな巡り合わせだったと?
ASH:まさに。レフティはプロデュース/アレンジ活動が軌道に乗ってる時期だったから、「来週スタジオを使えるから、一緒にプリプロしようよ」って、デモを送った直後に即レスをくれてね。
レフティ:デモを聴いて、“もっと高めることができる”と思ったんでしょうね。当時僕は、ニコニコ動画でレフティーモンスターPとして活動したり、制作サイドとして楽曲提供をしたり、バンドを組んだり、いろいろなプロジェクトを並行していたんですけど、自分が発信できる場所をしっかり作りたいと思っていた時期でもあって。もちろんASHの作品ではあるんですけど、そのデモを聴いて、自分が“やりたい”と思ったことが一番大きい。
──レフティにとってもナイスなタイミングだった?
レフティ:すべてのピースがハマったというか。なにか、見えざるものに導かれる感じを信じずにはいられなかった。で、ASHをスタジオに招いて曲のアレンジを構築したり、実際に歌を録ったりしたんです。そのときに初めて、“あ、こんなに歌が上手いんだ!”と(笑)。
ASH:「ちゃんと歌をうたえるんだね」って言われたことは覚えてる(笑)。
──レフティにとってASHは“シャウトとグロウルの人”だったわけですからね(笑)。ということは、一緒にテキサスへ行ったときのASHとはまた違った印象を受けたということ?
レフティ:もちろん同じようなファクターはあったんです。でも、たとえば、ASHのデモを再構築していくなかで、“歌とピアノだけのミニマムなものでやってみよう”みたいな発想は、それまでなかったと思います。そういうアプローチって、シンプルであればあるほどルーツが滲み出てしまうもので、しっかりとした土壌を持っているボーカリストじゃないとできないんですよ。だから、「こんなに歌が上手いんだ!」だったわけです(笑)。
ASH:当時は、自分のボーカルを活かしきれてなかったんでしょうね。バンド時代はミクスチャーやハードコアが歌えるという理由で呼ばれて入ったボーカリストだったから。でも、自分の音楽に能動的に向き合ったとき、僕には歌があった。
▲2018年2月某日@都内某レコーディングスタジオ


──それをより自覚させてくれたのがレフティのアレンジだったということは、サウンドプロデュース的な関係性は、その時に生まれていたという?
ASH:それすら運命に導かれるままっていう感覚なんですよ。
レフティ:まず、僕らは世代的な意味でミクスチャーなんですよ。ヴィジュアル系もメロディックパンクもUKロックも、全部一緒に感受できる環境にあったというか。どのジャンルがいいということではなく、“いいものは全部いい”っていう感覚で音楽に接することができた。インプットがそうであれば、自ずと自分自身のアウトプットも広がるなかで、それをそのまま表現させてくれるボーカリストの存在ってなかなか希有で。だから、ASHの魅力を僕が引き出したというよりは、2人で会話をしながら、“南米音楽のこういうリズムを入れたらいいんじゃないか”とかアイデアを一緒にカタチにしていく関係というか。
ASH:便宜上、“アーティストとサウンドプロデューサー”って肩書きをセパレートしているだけなんです。僕とレフティの関係は少し異質なんですよ。時には、どっちがプロデューサーかアーティストかわからなくなることもあるから(笑)。そもそもの関係が“サウンドプロデュースを務めます、レフティです”“アーティストのASH DA HEROです”っていう成り立ちではないから。もちろんお互いのエゴがぶつかるときもあって、レフティとの音楽制作を形容するなら“ボクシングをやっているような”って言います(笑)。悟空とベジータの戦いに近い。めちゃくちゃピースフルに楽しんでやってますけどね。
──これまでASH DA HEROのメジャー作として、ミニアルバム2枚とフルアルバム2枚がリリースされていますが、それら音源へのレフティの関わり方は?
レフティ:そのすべてに関わっているんですけど、ベーシストやキーボーディストといったプレイヤーだったり、プログラミングやアレンジャーとしてだったり、サウンドプロデュースだったり、曲によって様々で本当に多岐にわたってますね。
ASH:全楽曲の9割以上にレフティが関わってますからね。再会したのとほぼ同時期に、事務所のマネージャーとはアンオフィシャルに出会っていて。この3人での共同作業が、それから現在までずっと続いているんです。事務所と契約する以前は、それぞれ何の権限も持ってなかったから、最初のデモ作りも大変で。
レフティ:狂気じみてたよね(笑)。夜11時に終了した別アーティストのレコーディングスタジオを、そのまま朝までこっそりと使わせてもらったり(笑)。
ASH:それは怒られちゃうことかもしれないけど、そうしてでも作りたいものがあった。1stミニアルバム『THIS IS ROCK AND ROLL』では、そのときに作ったデモの音が反映されているところもあるんですよ。
▲2018年2月某日@都内某レコーディングスタジオ


──最高の音楽を作りたいという欲求と、満たされない状況に立ち向かう不屈の精神はもちろん、音楽制作の技術的な面でも“DIY”な環境から学んだものも大きかった?
レフティ:おっしゃる通りですね。そこでのトライ&エラーは自分の経験値になっているし、得難いものを学ぶことができたと思います。
ASH:どんな環境でも最高のものを作れるという自信は、あの時の経験が育んでくれたものだよね。レコーディングに必要なものとそうでないものがクリアに見抜けるようになったのは、研ぎ澄ましたあの毎夜があったからで、そこで僕らは僕らだけのルールブックを作ることができたんじゃないかな。
──そして今回、全国ツアー<ASH DA HERO SPRING TOUR 2018「STAY FREE」>のファイナルとなる4月29日のマイナビBLITZ赤坂公演で、新曲「STAY FREE」の無料CD配布をはじめ、「HERO」「ALIVE」「YELLOW FEVER DANCE」といった3枚のCDシングルを同時発売するわけですが、これらはすべてレフティのトータルプロデュースによるものですよね。しかも、これまでの作品ではサウンドのプロデュースを務めた楽曲もありましたが、今回はスタジオやエンジニアやプレイヤーの選定、それに関わる予算もまとめる立ち位置で制作に臨まれたわけですが。
レフティ:これまでのASH DA HEROの作品でたくさんのエンジニアやミュージシャンとセッションさせてもらったことで、新たなインプットもあったし。それに加えて、僕が別のプロジェクトで培った人脈もある。そういう中で自分がハンドリングして、責任を持って作品を作りたいということはASHやマネージャーとも話していたんですけど、今回はそういう気持ちが特に強かった。
ASH:それに対しては、信頼しきっているレフティの申し出だから、「好きにやってくれていいよ」と。
レフティ:ありがとうございます(笑)。
■「STAY FREE」はファン全員にもれなく聴いてほしい曲

■同時CDリリースの3曲にはつながるストーリーがある
──そのプロデュースワークの具体的な話の前に、まずASHには、ライブ会場で新曲1曲を無料配布しつつ、新曲3曲を同時リリースすることになった意図を伺いたいのですが。
ASH:次のアルバムへ向けた作業も進めていたし、もちろん4曲入りのEPという方法も考えたんです。だけど、世界の動きってあるじゃないですか。1980年代や1990年代から続いているコンテンツは、2019年以降なくなるだろうという。事実かどうかは別として、Apple社が2019年3月をもってダウンロード販売を終了させるという一部報道があったり。いよいよ、サブスクリプションがステーションとして当たり前の時代となることも予想できるわけで。そう思ったときに、僕らアーティストはどうあるべきかと。
▲2018年2月某日@都内某レコーディングスタジオ


──音源のリリース形態は大きく変わりましたよね。フィジカルな“盤”という意味では、レコードやカセットから、CDへの移行があって、それが現在はダウンロード販売もあれば、ストリーミング再生もある。
ASH:アーティストサイドとしては、“アルバムサイズを作りたい”という欲求は当たり前なんですね。もっと言えば僕は、ひとつの映画を作るように音楽作品をつくりたい。毎回僕はサウンドトラックを作っているような意識で制作に臨んでいるようなタイプだから、そこにはストーリーがあるし。だから、その世界の動きに対しては“困ったなー”ですよ(笑)。
──極論を言えば、1曲という単体に世界観を集約して聴かせることに主眼を置くような制作を要求されるわけで。
ASH:そう。アルバムがリリースしづらい時代に突入していくかもしれない。でもね、そこで下を向く必要もないんですよ。反旗を翻しながら、この時代とどう向き合って、どう届けるかをしっかり考えればいいだけだから。そう考えたときに、一度原点に帰ってみようと。
──というのは?
ASH:うちのおばあちゃんは宝塚のファンなんですね。宝塚のCDってCDショップに流通してないけど、宝塚ファンはみんな持ってる。なんとかサーカスのサウンドトラックも流通してないけど、ファンはみんな持ってる。映画のパンフレットを得るためには映画館へ行くでしょ。映画を観る前のドキドキ感とか観た後の余韻にパンフレットを入手する。エンターテイメントの原点や本質って、そこにあると思うんですよ。簡単にダウンロード販売ができるこの時代だけど、それをさせない。その会場で、そこにしかない感動を得るっていうことが原点だとすれば、一度そこへ帰ろうと。で、今回は来てくれた人にお土産を渡そうっていう。
▲2018年2月某日@都内某レコーディングスタジオ


──もはやチャートうんぬんとかまったく関係ない話ですね。
ASH:そうそう。一番伝えたい曲「STAY FREE」を無料配布CDとしてお土産にしたのは、僕のファン全員にもれなく聴いてほしいから。“もしかしたら今は響かなかったとしても、いつか必ずこの曲が君の支えになる”って僕は信じている。それ以外の3曲については、さっき話したように1曲単位というチャレンジも含めて、今、みんなに聴いて欲しい曲だからこその同時リリースなんです。
──さらに、それぞれの楽曲をASH本人がイメージして、デザインを手がけたオリジナルTシャツがセットとなって販売されるんですよね?
ASH:これは、“ASHのグッズを喜んで着てくれてるファンも多いから、嬉しいはず”ってスタッフからの発案で。これまでも僕はグッズのデザインに携わってきたんですけど、“一からASHがデザインしたものを作ろう”っていう意見をもらって、本当に鉛筆で書き起こすところから始めたデザインTシャツなんです。僕が作った曲を洋服として着てもらいたい、曲を聴きながら音楽を着てもらいたいという発想で。
──「次のアルバムへ向けた作業も進めていた」という話でしたが、「HERO」「ALIVE」「YELLOW FEVER DANCE」という3曲をセレクトしたのは? 「STAY FREE」を含めた4曲はリズムからしてタイプの異なるバラエティに富んだものですが。
ASH:今、30〜40曲くらいのデモがあるのかな。さっき話したように、僕はアルバム単位で制作を進めているから、楽曲ジャンルがバラエティに富んでいるのはある種必然なんです。でね、それぞれ1曲単位でのリリースですけど、「STAY FREE」「HERO」「ALIVE」にはつながるストーリーがあって、だから選んだのがこの3曲。「YELLOW FEVER DANCE」は1年ぐらい前からライブでプレイしてて、本当に謎の盛り上がり方をする曲なので、これはファンのみんなも音源として欲しいだろうなと(笑)。
▲L to R:渡辺敏広、ASH DA HERO、宮田“レフティ”リョウ


──では、4曲それぞれの話をうかがいたいのですが、レフティは「好きにやってくれていいよ」と、プロデューサーとしてすべてを任されたわけですが、どのようにレコーディングを進めていこうと?
レフティ:今回、渡辺敏広っていうエンジニアを初起用しているんです。彼は日本に数人しかいないであろう、ほぼアナログミックスしかしない人で。その人と録るとなると、NEVEかSSLの卓が絶対に必要なんですけど、今どき、リズムを録るにしてもミックスするにしてもPro toolsで事足りるから、そういう卓が良い状態でセットされているスタジオって結構少ないんです。エンジニアのトシさんと相談しながらスタジオを吟味しつつ、プレイヤーをセレクトして、スケジュールを作っていった感じですね。
──そのエンジニアを起用したのは、今回作りたかったサウンドと密接な関係性があるんですか?
レフティ:トシさんとASHがレコーディングしたらケミストリーが生まれるんじゃないかっていう確信めいたものはありましたね。ただ、それってツールではなくて、人と人をつなげたいということなんですよ。
ASH:レフティが狙った通り、トシさんとは本当にいいヴァイブスで、歌録りのときに“このスピード感が欲しかった!”と思いましたからね。それは要するに、音響的な意味での空間把握能力だったり、楽曲理解度の高さのことなんですけど。僕の歌声って情報量が多いんですよ。倍音がすごく多いことに加えて、凄い倍音のハモリを入れたりするので、どの音なのか正解がわからないエンジニアさんも少なくない。だから僕自身、レコーディングではトラック数を把握したうえで、デッサンを作って臨むようにしているくらいで。ところが、トシさんとはあうんの呼吸でできるくらい早かった。実作業するうえでの相性の良さも感じたし、共通の趣味も多かった(笑)。
──ランニングですね(笑)。
ASH:そうそう(笑)。僕が好きで聴いてたアルバムのエンジニアを務めたのがトシさんだったっていうことも発覚して、“なるほど、トシさんの音はもともと好きだったんだ”と。
▲2018年2月某日@都内某レコーディングスタジオ


レフティ:それに観点が違うというか。プロデューサーライクなエンジニアとかミュージシャンライクのエンジニアは結構いるんですけど、エンジニアとして、オーディオとしての観点からアドバイスをくれる人って居そうで居ないんですよ。もちろんそれぞれの良さはあるんです。だけど、今回欲しかったのは餅は餅屋。ASHだったらボーカリストとしての観点、僕だったらアレンジャーとしての観点もあるわけだから。
ASH:その3つの観点が、3本の矢のように強固で。
──それって、モンスターが3匹集まっちゃったみたいな部分もあるわけでしょ(笑)。
ASH:ははは! そうそう(笑)。みんな譲らないところは譲らないからね。でも、そのボクシングすら楽しくてしょうがないという。だって、それぞれが的確で発見が多いんだから。
レフティ:プロデュースという意味で、今回のレコーディングでの一番大きな変化はエンジニアですね。あとは、楽曲に合わせたミュージシャンの選定もあって。通常はICCHAN.がライブでもレコーディングでもドラムを叩いているじゃないですか。彼はもちろん素晴らしいドラマーなんですけど、ある楽曲に関してはWANIさんっていうドラマーに叩いてもらったり。
■ASHと始めたときに言ってた共通言語が

■スタジアムロック。それは常に意識している
──BARKSはレコーディング現場を見学させてもらいましたが、そのとき、ドラムに関していえば「YELLOW FEVER DANCE」のレコーディングはWANIさん、ICCHAN.は「ALIVE」のレコーディングをしてました。
レフティ:そうです。WANIさんは特殊技能系のドラムを叩いてくれるので。
▲2018年2月某日@都内某レコーディングスタジオ


──そのレコーディングスタジオでのオケ録りは1日で2〜3曲をレコーディングするというハイペースなもので。たしかSSLの卓があるスタジオでしたね。
レフティ:そのスタジオを選んだ理由は、しっかりしたクオリティの卓が残っていることと、3リズム(ドラム、ベース、バッキングギター)を一緒に録れるブースと環境があることだったんです。
ASH:今回、“せーの”で録れてよかったよね。アルバム『A』はセパレートで録ったんですけど、あのアルバムにはその手法が合ってた。だけど、今回の4曲は“せーの”でプレイしたときのグルーヴが欲しかった。基本的に、ASH DA HEROの楽曲は“せーの”で録って、テイクを重ねないということもあるし。
──そういうバンド感とライブ感はASH作品の魅力のひとつ。
ASH:最近、レコーディングっていうものをデザインと勘違いしている人が多い気がして。MacにはデフォルトでGarageBand(音楽制作ソフト)とか入ってるし、誰でも音楽が簡単に作れる時代なのかもしれないけど、そもそも論として、DTMでいうDAWっていうのはエンジニアのもので。音楽って工作ではないんですよ、溢れ出る感情を伝えるものでしょ。もちろん僕はEDMとかも好きだから、そのすべてを否定するわけではないけど、適当に波形をみてキーボードで作ったようなものだったとしたら、それが生に勝てるわけがない。僕はそれを証明したいから、何度も録るようなことはしないんです。
レフティ:うん。BARKSさんのおっしゃるとおり、ASHの基軸にあるのはバンド感とライブ感なんですよ。そこにパワーがあると信じてる。僕らが聴いて育ってきた生バンドに絶対意味はあるからね。プロデュースの立場から言えば、生の一発録りって時間短縮にもつながるし、それが出来るメンバーやスタジオのアサインもプロデューサーの大きな仕事なんですね。全部が上手くいかなかったら今回の作品はこのカタチにはならなかった。
ASH:わかりやすい言葉でいうと、今回の作品は“レフティJAPAN”。監督がレフティで、彼がフォーメーションを組んで、どうすればASHが得点を決められるか戦術を考えて。しかも監督兼選手としてベースを弾いたという意味では少数精鋭だし、“レフティ采配、見事”という感じでした。
▲2018年2月某日@都内某ミックススタジオ


──では、1曲1曲についてうかがいますが、「ALIVE」「STAY FREE」「HERO」という3曲にはつながるストーリーがあるとか。
ASH:「ALIVE」は、HEROがHEROとして生きていく意味について自問自答を繰り返していくなかで、目の前にいるアナタのことを思い出すストーリー。そこで、“アナタが居るから僕はHEROをやれている”ということに改めて気づいて、もう一度HEROとして生きていく、新たな誓いの歌です。
──だから、“歌い続ける”という歌詞なわけですね。
ASH:そう。「STAY FREE」は「ALIVE」を経て、要らないものは全て置いていこうというストーリー。あれこれ考えてしまうのは考えるだけの頭があるからだし、いろいろなものが見えてしまうのはそれだけの目があるから。周囲の雑音が聞こえてしまうのは耳がきれいな証。それでいい、それがいいところだよって。もし、誰かがそれをダメだって言うのなら、それをオレが全力で肯定するっていう歌が「STAY FREE」です。
──そして「HERO」。
ASH:みんなと一緒に紡いだいくつもの夜を経て、これからもキミと一緒に生きていくことを約束させてよっていう歌。だってオレはアナタのHEROなんだからっていうストーリーですね。
──3曲には時間の経過があるんですね。
ASH:時系列通りに3つの曲タイトルの頭文字をつなげると“ASH”になる。つまり、“ASHとは何者なのか”が詰め込まれた3曲なんです。加えて、今、ライブで最も盛り上がる「YELLOW FEVER DANCE」という4曲ですね。
──なるほど、やはりコンセプチュアル。
ASH:このツアーファイナルでの施策は、会場販売ということもあって“クローズド”にみえてしまうかもしれないけど、それは違うからっていうことも言っておきたいですね。これは外へ向けてやっていることなんです。インバウンドをどんどん膨れ上げるためのもので、「YELLOW FEVER DANCE」はまさにそれを歌った曲でもあるから。
▲「YELLOW FEVER DANCE」


──そういうコンセプトは、事前にASHから説明が?
レフティ:いや。ASHがどう在りたいかとか、歌詞の内容とか、常日頃から話しているので理解しているつもりだし、行間を読み取ることもできる。僕の役割は、ASHが掲げている“HERO”っていうスケールの大きなものを、いかにイケてる音楽にするかっていうことなんですよ。もちろん、ASHのデモは、その段階からものすごく完成度が高いんですけど。
ASH:今回で言えば「YELLOW FEVER DANCE」はデモからほとんど変わってないかな。
レフティ:デッサンは完璧に出来上がってたので「YELLOW FEVER DANCE」でアレンジしたのは、もっとアジアンテイストを出すために胡弓とかシタール、二胡とか遊びを入れてみたり。
ASH:唱名も入れたね。唱名っていうのは仏の名を唱える念仏で、ある意味では日本のソウルミュージックなんです。
レフティ:その音源を探してサンプリングしてサイドチェーンをかけたり。それがいい感じに仕上がりましたね。世界で戦える音にしようっていうのがアレンジのテーマ。
ASH:日本、インド、中国とか、アジア音楽紀行的なものにしようって。アメリカ?イギリス? それがロックの本場? 関係ないだろ。アジアの音楽って超カッコいいだろ?っていうのを詰め込んだサウンドですね。作りながら頭振ってたもんね。これがライブで盛り上がらなかったら、オレらが間違ってるんだと思うって(笑)。
▲「ALIVE」


──一方、デモから一番変わったのが「ALIVE」だったそうですね。
ASH:この曲は、そもそもアコースティックギターでジャカジャカ弾きながら作った曲で。カナダのロックとか北米のロックっぽい広い感じ。イメージとしてはアヴリル・ラヴィーンとかアラニス・モリセットとか、ニッケルバックのアコースティックとか。だけど、レフティとプリプロしたときに「そっちじゃないほうがいいんじゃない?」って。
レフティ:デモ段階はストローキーな曲だったんですよ。だけど、もっと歌にフォーカスできるようなアレンジにしたくて。結果、エンジニアリングによってまさに“近くて広い感じの歌”になったと思います。たとえば、マジソンスクエアガーデンを埋め尽くす観客がスマホのライトをかざしているようなシチュエーション。そういう優しさが欲しかった。
──そもそもASH DA HEROの楽曲にはスタジアムで聴いてみたくなるスケール感がありますよね。
レフティ:一番最初にASHとやりはじめたときに言ってた共通言語が、まさにスタジアムロックで、それは常に意識していることなんですよ。モッシュピットとかライブハウスが目に浮かぶようなシチュエーションでも、そのなかに広い会場でやっても成立するようなエッセンスは必ず入れてますね。
ASH:アリーナロックではなくてスタジアムロックなんだよね。屋外の広い空の下で、すごくたくさんの人をオレたちのロックで踊らせようっていうのが最初からあった。
レフティ:アレンジ的な話だけど、スネアが一回も出てこない曲っていうのもほかにないんじゃないかな。スネアビートで行かない、キックだけの感じにしたかったから。海外ではたまにある手法だけど、そういうトライをしてみてもいいんじゃないかなっていうアレンジも聴きどころですね。
■今のタームは出会ったときのあの感覚に近い

■次のフェーズが来てるんです
──逆に「HERO」はビート感全開です。
ASH:この曲もほとんどデモのままですね。歌詞が先に出来てて、サウンド的にはPOPミュージックにしようと思ってたんですよ。ディズニー音楽みたいにコーラスがめちゃくちゃ入ってたり、アコーディオンの音色がキラキラした音楽。だけど、ふと“メロディックパンクをやりたい!”と閃いてね。そういえば、ASH DA HEROに2ビートの曲はなかったし、みんな好きだろ?ってチャレンジしたという。
▲「HERO」


レフティ:最初にデモを聴いたとき、“ああ、懐かしー。これだよね!”って思ったというか。僕がアレンジしたのはリードのテーマを考えたりとか、あとはこの曲、ギターソロがあるんですけど、それが……(笑)。
──速弾き入りの(笑)。
ASH:そうそう(笑)。曲はメロディックパンクなんだけど、ギターソロをドラゴンフォースみたいなスピードメタルにしたいねって話を2人でして。サポートギターの香取真人に「今、何してる?」って電話したら、「スタジオから結構近いライブハウスに居て、本番まで4時間くらい空いてます」っていうんですよ。「ギターソロを録ってほしいんだけど」って言ったら「行きます!」って(笑)。で、ソロ録ってハモリも入れてもらって、滞在時間15分くらい(笑)。絶対コピーできないメロディックパンクにしようぜ!っていうテーマはありましたね。
──2ビートが印象的だけど、全編をメロディックパンクで貫くアレンジとも違いますしね。
レフティ:そうなんです。これもまた面白いんですけど、2番Aメロはダブミックスみたいに仕上がっていて。デモ段階からスカとかレゲエの要素が入っていたんだけど、トラックダウンのときに聴いたら“あれ、ダブになってる?”と(笑)。
ASH:トシさんがオレらの意図を汲んでレゲエに仕上げてくれてて、「めちゃくちゃ最高じゃないですか!バッチリです」ってトラックダウンのスタジオで盛り上がった(笑)。
▲「STAY FREE」


──無料配布CDの「STAY FREE」は?
レフティ:デモはもう少しストレートだったよね。
ASH:歌詞とメロディーが強い曲だから、どうとでも出来ちゃうところがあって。正直、アコギでストロークしても成立するという意味では、逆にアレンジが難しかった。
レフティ:何を歌ってもASHになるっていうのは、そのままアレンジの自由度が高いっていうことだから、アレンジャーとしての真価を問われるところではあるんです。「STAY FREE」はメッセージ性という求心力が強い楽曲だけに、ちょっと攻めても大丈夫でしょうという(笑)。なので、曲頭の部分をアメリカンロックっぽくしたいなと思って、スリップビートっぽいリズムパターンとか考えてアレンジしていった曲ですね。ストレートさは担保しつつ、フックを付けていく作業でした。
ASH:ビックリしたんですよ、曲頭の部分。“このリズムでオレに歌わせる?! いいよ、やってやるよ!”みたいな(笑)。
レフティ:ASHの曲には歌メロのシンコペーションとまったく違うところにリズムが入ってるものも多いんですよ。そのなかでもこの曲は、しっかりフローしてグルーヴやビートを歌で出している。そのあたりは“すごい!”と思いながら、“ゴメン!”という気持ちも(笑)。でも、できちゃうからね。
ASH:歌の譜割りとミスマッチなリズムとかキメだということが、わからないようにしたかったんです。歌だけ聴いてると自然なんだけど、よくよくバックトラックを聴いてみたら“あれ? ASH、どういうリズムで歌ってるの?”みたいな。リスナーにはずっと歌を追っててほしいから、そういうふうに後から気づいてくれるのが正解だと思ってるんです。そのグルーヴを得るために、歌のリズムはミリ単位の試行錯誤をしますよ。
──この曲のボーカルレコーディング現場も見学させてもらいましたが、そのとき「ギターの刻みがクリックに正確すぎるから」という理由で、別のテイクとギターを差し替えてましたよね?
ASH:そうそう! 僕は歌録りのときにクリックを鳴らさないんですね。リズムは歌のなかにあるから。この曲はクリックに対してON過ぎるギターと歌が合わさると、体感として曲のテンポが速く聞こえるんです……言葉では伝えにくいところではあるんですけどね。香取のギターが機械のように正確だというストロングポイントがしっかりと出ていたんですけど、敢えて一番最初に録ったラフなテストテイクを採用したほうが、この曲にはマッチしていた。これも生の面白いところですよね。
レフティ:香取の一番ダメなところは上手すぎるところで、メロディックパンクを弾かせてもそうならない(笑)。ただ、逆にそれが、よくわからない感じでいいという発見もあったレコーディングでした(笑)。
▲2018年2月某日@都内某ミックススタジオ


──ツアーでは新曲4曲もプレイしているんですよね?
ASH:今回のツアーで初めて「STAY FREE」を披露して、全ヵ所で全曲やってます。「YELLOW FEVER DANCE」に関してはもう、限界を計るパラメーターみたいなものがあるとすれば、完全に計測不能です(笑)。客席が「YELLOW FEVER DANCE」待ちになっているような感じすらあるから。「HERO」はMCで「愛のあるサークルモッシュを作ろうぜ」って言うんですけど、みんながそれに応えてくれて、優しい輪のなかを楽しそうに走ってる姿が見える。袖のお客さんも笑顔でそれを観ていたりね。このツアーで4曲とも、僕らの手元を離れてみんなのものになっていることを感じてます。
レフティ:ASHの音楽ジャンルは多岐に亘るから、お客さんの楽しみ方も様々で。たとえば僕らがキッズだったころ、2ビートの曲が流れたら当たり前だったサークルモッシュも、そういうのを味わったことがないASHのお客さんと一緒に、新たな楽しみ方を作っていけるんですよね。
ASH:テーマパークのようなショウを作りたいんですよ。絶叫コースターに乗りたいやつもいれば、観覧車に乗りたいやつもいるでしょ。だから、サークルモッシュっていっても、優しくて思いやりがあってみんなでイエイ!ってなれる、そういう光景を作っていきたいのが「HERO」なんです。ASHのファンは思いやりに深い人が多いから、こちらもいろいろな遊びを提供できるわけで、本当に財産だなと思ってます。
──ツアーファイナルの赤坂BLITZは、ASHにとって過去最大のキャパになるわけで、そのフロアの楽しみ方も見どころのひとつですね。レフティもベーシストとして参加されますが。
レフティ:今のメンバーのグルーヴがすごくいいんですよ。曲はライブを経て育っていくものだし、BLITZでは僕もそこに乗っからせてもらうわけだから頑張りますよ。
──では、ASHとレフティの関係性を明かすロングインタビューの最後に、何か言っておきたいことがあれば。
レフティ:つい先日、ASHと2人でブルーノ・マーズの来日公演を観に行ったんですよ。現在の音楽エンターテイメントの最高峰のライブだと思ったんですね。で、今回のインタビューの最初のほうでも世界について話しましたけど、こういうアーティストと肩を並べてやっていくことを考える切っ掛けにもなったんです。
ASH:今後間違いなくレジェンドと言われる人のライブを、今、観ることができてよかったよね。それを純粋に楽しめたかというと、僕には少し違う感情が芽生えたというか、いろんなことを思い知らされてしまったところもあって。
レフティ:僕らがそこまで上り詰めていくために何をするかを考えたんだけど、やっぱり作り続けるしかないし、自分をアップデートしていくしかない。そういうことをASHと話したんです。
──それはいい刺激になったということでしょうし、そう思えたのは“世界に追いつけない”と感じてしまったあの頃とは違うということでもありますよね。二人にとって三度目の転期が訪れているということでもあるんでしょうし。
ASH:本当にそう。追いつけないとは思わない。むしろ距離が測れた気がしたんですよ。「とにかく最強のHEROを目指すんだ」って話したし、3月にHYDEさんのイベントに2人が参加したとき、「今のタームは、出会ったときのあの感覚に近い。次のフェーズが来てる」ってことも話したばかりで。
レフティ:できる気がしちゃってるんですよ。最高のマスターピースを作ることだったり、スタジアムでライブをやることだったりを。どうしても大きなビジョンが離れないんで。
ASH:心ないやつらから嘲笑われたりバカにされたりするかもしれないけど、オレはメディアを通して言っておきたいですね。いつの時代も、時代を動かすのは根拠のない自信だぜって。
取材・文◎梶原靖夫(BARKS)
■<ASH DA HERO SPRING TOUR 2018「STAY FREE」ファイナル>


2018年4月29日(日) マイナビBLITZ赤坂

開場 17:00/ 開演 18:00

▼チケット ※当日券

16:00~会場にて販売決定

¥4,500-(ドリンク代別)

▼「STAY FREE」CD受け取り方法

来場者限定プレゼントCD『STAY FREE』引き換え窓口は会場内物販スペースの隣になります。

※FCチケット購入者の方は、オリジナルチケットへの引き換えも同時に行います。

※本公演のチケット提示が必要になります。

※先行物販開始と同時刻の15時よりお引き換えいただけます。

▼先行物販情報

4月29日 15:00~先行物販開始予定

※当日の状況により、販売時間が前後する場合がございます。

※通信販売については未定です。

■マイナビBLITZ赤坂にてCDシングル3枚同時発売

▲「STAY FREE」

XQCR-1102 来場者無料配布CD


▲「HERO」+ ASHデザインTシャツ

XQCR-1103 ¥3,000


▲「ALIVE」+ ASHデザインTシャツ

XQCR-1104 ¥3,000


▲「YELLOW FEVER DANCE」+ ASHデザインTシャツ

XQCR-1105 ¥3,000

■<ASH DA HERO 2MAN SHOW SERIES 2018 CONNECT X>追加公演


【ACT.8】

2018月5月15日(火) Shibuya TSUTAYA O-WEST

OPEN18:30 / START19:00

出演:ASH DA HERO × Brand New Vibe

【ACT.9】

2018年6月19日(火) Shibuya TSUTAYA O-WEST

OPEN18:30 / START19:00

出演:ASH DA HERO × Lenny code fiction

▼チケット

オールスタンディング 4,500円(税込/D代別)

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