桜井日奈子、女優として「もっといろ
んな作品に出たい」

その可愛さのあまり“岡山の奇跡”と称され一躍脚光を浴び、2016年から本格的に演技の道へ。いまや、CM、ドラマ、舞台と活躍の場を広げている桜井日奈子。そんな彼女と、旬の“イケメン俳優”吉沢亮というフレッシュな組み合わせで贈る映画『ママレード・ボーイ』が4月27日(金)に全国公開を迎える。

1,000万部突破の吉住渉による大ヒット同名コミックが原作の今作は、“実写化してほしい少女マンガ”断トツ1位と世代を超えて愛されているラブ・ストーリー。
中山美穂、檀れい、谷原章介、筒井道隆が演じる2人の両親(両親S・りょうしんズ)がパートナーチェンジして再婚したことをきっかけに、突然ひとつ屋根の下でシェア生活がスタートするふたり。さらには、両親同士の恋愛模様も織り交ぜながら描かれ、物語は思わぬ展開に。桜井にとって初の主演作となった本作について、いろいろと話を聞いた。
――本作への出演が決まったときの気持ちは?
「まだ数えるほどしか作品に出ていなかったので、主演と聞いたときは『本当に私ですか?』って思ったくらい信じられなくて……経験したことがなかったぶん、“撮影はどんな感じなんだろう”とワクワクしてとても楽しみでした。でも、撮影日が近づくにつれドキドキしてきて……」
――廣木隆一監督はこの作品を実写化するにあたり、“まだ色のついていない女優をヒロインに”と桜井さんを抜擢しました。監督の演出はどうでした?
「廣木監督からは『ナチュラルに普段の日常を生きている感じでいいから』と言われていたのですが、今まではデフォルメしたお芝居しか経験がなかったので、そういう意味では初めての演出でした。いつも『もっと普通に』と。その“普通に”という演技に悩まされていました」
――小石川光希役を自然体で演じることに苦労したと。
「両親Sがパートナーをチェンジして再婚して6人で一緒に住むという突拍子もない設定のなかで、唯一光希が一番まともな考えの持ち主かなと思って(笑)。光希を演じることになって、『ママレード・ボーイ』が世代だった周りの人たちに『等身大に近い感じがする』とよく言われたので意外と自分と近いのかなと思いました。だからあまり考えすぎないようにしました」
――まだ演技経験が少ないなか、撮影では長回しも多かったとか。
「ビックリしました……この流れを『一回で撮っちゃうの?』って(笑)。完成した作品をあとで観てみてなぜ廣木監督がそのような演出だったのかが分かったような気がしました」
――仙台、京都、北九州など撮影は各地でおよそ2ヶ月に及びましたが、印象に残っていることは?
「学校のシーンを撮った仙台での撮影では天候が変わりやすくて。日待ちとかが結構あったんですけど、テニスのシーンの合間にみんなでテニスをしたり、他愛のない話をしたり楽しみました」
――部活経験のあるバスケットボールが得意な桜井さんですが、ラケット競技も無難にこなせました?
「吉沢(松浦遊役)さんや佐藤(須王銀太役)さんと同じく撮影の1ヶ月前から練習をして本番に臨んだんですけど、全然打てなくて下手くそでした(苦笑)。ふたりはすごく上手になっていてカッコイイなって。私は気持ち良く打っている“フリ”をしているような感じで(笑)」
――自身の思う胸キュンシーンは?
「1つに選び切れないくらいにいっぱいあるんですけど……(遊と)両想いになって喜びを爆発させるシーンかなぁ」
――ちなみに、桜井さんの異性のキュンポイントはありますか?
「くしゃっとした表情で笑う人にキュンときますね。笑うと目がなくなるとか、顔をしわくちゃにして笑う人とか(笑)」
――劇中では食事をするシーンも多く、なかでも遊とふたりでシチューを食べるシーンは、すごくドキドキしました。
「私も大好きなシーンです! 5分ぐらいの長回しだったんですけど、廣木監督からは『そんなに喋らなくていいから、食べているだけでいいよ』って言われていました。何かしないといけないかなと思いがちなんですけど、言葉では表現できないふたりの距離感をたぶん監督は狙っていたんだと思います。とても緊張したシーンでした」
――そのシーンでは遊のことをママレード・ボーイ、光希はマスタード・ガールと例えていましたが、桜井さん自身は何ガール?
「周りの人たちからは『光希に近いよね』ってよく言われていたので、私も光希と同じマスタードなのかも。ちょっと甘めにハニーマスタードかな(笑)」
――吉沢さんの印象はどうでした?
「吉沢さんとは映画『ラストコップ THE MOVIE』(2017年)でご一緒したときに、喋ってはいませんがすごく堂々とされていたのを覚えています。近寄りがたい雰囲気というか、あまり喋らない方なんだろうなと勝手な印象を持っていたんですけど、現場ではたくさんお話してくれて。たまにポロっと出る私の岡山弁を真似したりして、すごく場を和ませてくれました。とても話しやすくて、ノリがよくて、温かい雰囲気を持っている人で、イメージとは真逆でしたね」
――両親Sとの共演はいかがでした?
「小さい頃にドラマや映画とかで観ていた方たちなので緊張もありましたけど、すごく接しやすかったです。皆さんとは初めてで、5つくらいのシーンでしかご一緒していないんですけど、最初から家族のような雰囲気が出来上がっていて、すごい方々だなって。ラストシーンでは本当に温かい家族になったような感覚でしたし、これでお別れなのかと思うとすごく寂しかったです。現場では、同じ目線に立ってくれてとてもやさしかったです」
――この作品を通して感じたことは?
「まだまだ自分に足りないものがあるなというのを痛感しました。廣木監督の演出に毎日必死に付いていって、やっと終わったという感じで……まだまだ経験したことのないことがあると思うので、これからもっといろんな作品に出て自分の芝居の幅を広げていきたいと思いました」
――作品を観る人たちにどのように楽しんでもらいたいですか?
「やっぱり何と言っても原作のトキメキがたくさん詰まっているところですね。原作は20年以上も前の作品とは思えないほど、今の世代の人たちが観てもときめいてくれると思います。そこに両親Sを交えた話も加わって奥深いストーリーになっているので、たくさんの人に楽しんでもらえたら」
――4月で21歳になりました。改めて節目の20歳を振り返ってみてどうでした?
「とても充実した歳だったと思います。これからももっといろんな作品に出たいということを改めて強く感じた1年でした」
――撮影などで忙しい毎日だと思いますが、オンオフの切り替えはどうしていますか?
「私、ひとりでどこでも行けちゃうので、映画を観に行ったり、カラオケに行ったりします。ひとりカラオケも全然平気なんです。最近はVRにハマっちゃって……行き過ぎて全部のアトラクションを制覇しちゃいました」
――今後やってみたいことやチャレンジしてみたいことは?
「アクションをやってみたいです。13年間バスケをやっていたので変な自信だけはあるというか(笑)。練習すれば何とかなるだろうっていう根拠のない自信だけはあるんです(笑)!」
映画「ママレード・ボーイ」は、4月27日(金)より全国ロードショー!
(c)吉住渉/集英社 (c)2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会
Photo by 竹内洋平

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