【インタビュー】中川大志「目が合う
度にキュンキュンしていた」楽しさ全
開で挑んだ新たな挑戦

昭和時代の長崎・佐世保を舞台にした映画『坂道のアポロン』は運命的に出会った高校生男女3人の友情と恋、そして熱いジャズ……とすべてが瑞々しく切なく、その時代を知らない人でもタイムスリップしてハマれる作品。中でも「終わった後、指から骨が出ていないか確認した(笑)」と言うほど圧巻のドラム演奏を披露した中川大志の存在感は鮮烈で、観終わった後も目に焼きついて離れないほど。そんな今作への想い、そして中川自身の“運命を変えた出会い”について語ってもらった。
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■約2年ぶりの知念侑李との共演に安心感!テンションが上がった撮影時を振り返る
――今作で演じた千太郎は本格的なジャズドラムや長崎の方言など、マスターしなくてはいけない“課題”の多い役。大変だったのでは?
中川 いや、どれも苦労というより楽しかったです。役の話を最初に聞いたときも、「ドラムを叩く役なんだけど」って言われた瞬間、「やりたい!」って(笑)。というのも僕、ドラムを2年くらい習ったことがありまして。でも、まさか役でそれを活かせるなんて思っていなかったので、これはもうチャンスだなって楽しみしかなかった。千太郎のキャラクターに関しても正直、何でこの役が僕にきたの?っていうくらいこれまでやったものとはイメージの違う役なんだけど、それもチャレンジだし、自分に任せてもらえることが嬉しかったです。
――千太郎はかなり破天荒な性格ですが、中川さん的には彼のどんなところに魅力を感じました?
中川 ギャップかな。ケンカばかりしていて誰もが近寄りがたい豪快な男っていうイメージだけど、実はすごくかわいらしくてピュアで不器用で、いろんな表情を持っているじゃないですか。でも、その中にも一本芯の通った覚悟というか、ブレない信念を持っているところが男女問わず引き込んでしまう、千太郎の魅力だと思います。
――確かに、男としても人間としても惹かれるキャラクターですね。
中川 だからこそ、演じる上ではそこにどれだけ説得力を持たせるかが大事。本当にこういう人だと思わせるよう、自分を千太郎に近づけていく作業はやっていておもしろかったですよ。
――そんな千太郎と真逆の役柄なのが知念侑李さん演じる“ピアノ担当”の薫。ふたりの友情がこの作品の核となっていますが、特に印象に残っているシーンはありますか?
中川 知念くんとは2年くらい前に共演していて、その後もずっと仲良くしてもらっていたんですね。だから、どの場面も無理に空気感を作らなくていい安心感があったんだけど、中でも印象的だったのはやっぱり文化祭のセッションのシーン。セッションって呼吸を合わせるために目線のやりとりが大切で、どこで目線を合わせるかポイントポイントで決まってはいたんですね。でも、盛り上がってくるとお互い決めていないところでも同時に目が合うときがあって、その瞬間はめちゃめちゃテンションが上がる。目が合う度にキュンキュンしていました(笑)。

■女性ボーカリストが好み!?中川の心を掴むフェイバリット・ソングとは?
――そのキュンキュン感、観ている側にも伝わってきました(笑)。「モーニン」や「マイ・フェイバリット・シングス」などジャズのスタンダード曲もすごく良くて演奏する中川さんの“音楽愛”を感じたのですが、自身のフェイバリット・ソングを挙げるならどんな曲ですか?
中川 難しいなぁ。いろんなジャンルを聴くから1曲を選ぶのは難しいんだけど……最近、好きなのは、あいみょんさんかな。僕、女性のアーティストが好きなんだけど、あいみょんさんは特に声がクールでカッコいいです。曲もノリがよくて、特に「愛を伝えたいだとか」が好き。朝、よく聴くんですけど、歌詞もオブラートに包まないで攻めているのでめっちゃテンションが上がるんですよ。
――どちらかというとエモーショナルな音楽に惹かれる?
中川 そうですね。だから椎名林檎さんとかも好きなんだけど、あいみょんさんも初めてテレビで聴いたとき、まず声がすごいなって刺さってきて。そういう直感的に惹かれるエモーショナルな音楽に僕は心を掴まれる気がします。
――千太郎と薫もまさに音楽を通して互いに“心を掴まれた”関係。ふたりは友達以上の運命の相手だと思いますが、中川さんは運命を変えた出会いってありますか?
中川 やっぱり、この世界にスカウトされたときですね。当時、僕は小学校4年生くらいで父親と原宿で買い物をしていたんだけど、突然、スーツ姿の謎の男性に声をかけられて。事務所の名刺を渡されている父親を見て、僕は子供ながらに“親が怪しい人に絡まれている!”って思っていたんですよ(笑)。で、そのときは断ったんだけど数週間後に親と原宿で買い物をしていたらまた同じ人に会いまして。そのときはさすがに運命を感じて、習いごとがひとつ増えるくらいの感覚でやってみようかなっていう軽い気持ちでこの仕事を始めたんです。そうしたら、それがずっと続いていて結局、今もやっているのであのとき、あの場所でもし声をかけられなかったら、僕はどんな人生を歩いていたんだろうって不思議な感覚になる。でも、今はもうこの仕事以外、想像もつかないので、あれは間違いなく運命の出会いだったと思います。
文/若松正子
(c)2018映画「坂道のアポロン」製作委員会
(c)2008小玉ユキ/小学館

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