【インタビュー】足立佳奈「どんなあなたでも大丈夫だよ」新譜で伝える彼女なりの応援歌

【インタビュー】足立佳奈「どんなあなたでも大丈夫だよ」新譜で伝える彼女なりの応援歌

【インタビュー】足立佳奈「どんなあ
なたでも大丈夫だよ」新譜で伝える彼
女なりの応援歌

今年の春に高校を卒業した足立佳奈。そんな彼女が2月28日に3rdsingle『サクラエール』をリリースした。今作は、この時期にぴったりの卒業ソングとなっており、人々の背中をそっと応援してくれる温かい一枚に仕上がった。
新曲について足立は「きっと君なら大丈夫だよ。一緒に輝こうというメッセージを込めた作品」だと思いを述べている。今回UtaTenでは、そんな足立佳奈にインタビューを敢行。新譜についてや、高校を卒業したばかりの今の心境、学校生活の思い出、今後なりたい自分像などを伺った。
友達に向けて私自身が書いた曲
──足立さんは現役の高校3年生だということですが、卒業式がもうすぐですね。

足立佳奈:この間卒業しました!

──そうなんですね。高校生活を振り返ってみていかがですか?
足立佳奈:すごく素敵な友達に恵まれたなーと思います。今回の新曲『サクラエール』も友達に向けて私自身が書いた曲です。その友達に出会えたからこの曲があるのかなって思います。

──その中でも、青春エピソードなどありましたら教えてください。
足立佳奈:お弁当を食べることにすごい意気込んでいました!まず朝ごはんを家で食べて、手作りのお弁当を学校についてから朝食べて、1、2時間目の間とかに購買のパンやお菓子を食べて、昼には食堂でご飯を食べるっていう。それで放課後は寄り道して何か食べて、夕飯はお母さんのご飯を食べるっていう感じです。1日に6食ぐらい食べてましたね(笑)

──かなり食べられたんですね。(笑)学校って屋上とかはあったりしたんですか?
足立佳奈:はい。あったんですけど、屋上が立ち入り禁止だったので、入れなかったんですよね。

──お友達とご飯を食べたり、恋バナとかもされていたんですか。
足立佳奈:そうですね。いつも私含めて4人で食べてました。恋バナは友達が高校卒業するときぐらいに、私以外みんな彼氏ができちゃって、、、最後の時間だというのに、みんな私と過ごさず彼を選んでいて少し寂しかったですね。

──彼氏の方にいかれたんですね。(笑)
足立佳奈:その友達の彼氏を憎みましたけど(笑)今でもそうなんですけど、「なんでとるの!?」って思ったりもしました。でも友達が幸せならそれはそれで良いんですけどね!
私はこの曲で皆にエールを送りたい
──2月28日にリリースした『サクラエール』は今のご自身にぴったりな卒業ソングですよね。この楽曲を制作したいと思われたのはいつ頃だったんでしょうか。

足立佳奈:元々この曲は15秒ソングでツイッターにアップしていたんです。それが去年の4月ぐらいの桜の時期だったんです。そこから時が経って、次のリリースの曲をどうするか?って話をスタッフさんとしていて、私にとって高校を卒業するっていうのは大事な節目だと思ったんです。それに周りの方でも卒業される人も多かったですし、ちょうど15秒の曲もすでに出ていたので、これは一曲にしたい!という想いが芽生えて制作しました。

──『サクラエール』というタイトルがとても良いですよね。これを見るだけで春だと認識できますし!このタイトルは足立さんが作られたんですか。
足立佳奈:ありがとうございます!そうなんです。15秒ソングで出していた時は『サクラ咲け未来のみんな』っていうタイトルだったんですけど、私はこの曲で皆にエールを送りたいなって思っていたんです。タイトルだけでも輝けるような華がある感じにしたかったので、『サクラエール』ってどうかな?って。それでこのタイトルにしました。

──『サクラエール』は応援歌だと思いますが、歌詞を読み取るとラブソングにも捉えられませんか?
足立佳奈:この間、別の方にも言われました!そうやって色んな風に思ってもらえるって良い事だなって思っていて。いろんな人に伝わるってありがたいなって。

──『サクラエール』は曲から作られたんでしょうか。
足立佳奈:この曲は平行して作っていきました。だいたいいつもは朝歌詞を考えて、夜曲を作るっていう流れで1日かけて作ることが多いんですけど、この曲は一緒に考えましたね。

──歌詞を書かれた中で一番こだわった部分はありますか。
足立佳奈:サビで「〇〇じゃない」っていう言葉が続くんですけど、そこは良いことじゃない一面でもさえも好きって思わせてくれるというか。いつもだったらカッコいいねって肯定される事を、そうじゃなくてこういう所もあっていいんだよ。っていう事を伝えたくて。
──「満開じゃない桜が好き」っていうワードはとても深いですね。
足立佳奈:そうなんです。4月当初に15秒オリジナルを作っていたときは、ここのフレーズの意味が違ったんですよ。自分の中では満開じゃない桜を見たときに、完璧じゃない自分とリンクしている所があって。そこで桜も同じなんだ!私も頑張ろう!って思って作った15秒だったんですけど、そこから半年が経ってこの曲をフルで作ろうとなったときにその歌詞を改めて見たら満開じゃない桜ってことは、満開になってしまったら卒業の時期が来てしまうから、寂しいっていう想いを表せるなって思えて。自分がもうすぐ卒業するという時期だったこともあって思いついたんですが。今回また作り直して書いたんです。

──「春になったらそれぞれの道 こんなふうに会えなくなる 分かってるから」はとても切なげに歌っていらっしゃいますよね。
足立佳奈:実は友達に留学してアメリカに行っちゃう子がいるんですよ。本当に会えなくなってしまうんだっていう気持ちもあったし。ここを歌っているとき涙が止まらなくなっちゃって、途中でレコーディングを中断したんです。それぐらい自分の中で思いが込み上げてきて、寂しいっていう気持ちが一番にあって。会えなくなって、もしその子に何かあったらいやだ!いやだ!って色々想像しちゃいましたね。

──そうだったんですね。この曲はその留学されるお友達には聴かされたんですか。
足立佳奈:フルバージョンで聴かせました。友達は「なんで撮影の時に私たちを呼んでくれなかったの」って言ってました(笑)MVは、友達の役がキャストさんで桜の下でおしゃべりをしているっていうシーンだったんですよ。それについて色々思ったみたいで…。でもMVはセンター入試の日に撮っていたんですよ。だから「みんな入試行ってんじゃん!」って私は反抗して(笑)「入試の日にみんな来る?」って聞いたら「それは行かないけど…」って言ってましたね。

──でも、お友達はかなり嬉しかったんじゃないですか。
足立佳奈:私、MVを撮っているときに涙が出ちゃって。そのシーンもMVでつかわれているんですけど、それを見て泣いたみたいで。でも泣きながらも「なんで私たちは呼んでくれないの?」って言ってて(笑)「そこの涙!?」って思いましたよ(笑)けど、友達は照れ隠しだったんだろうなって思います。

好きな歌詞のフレーズ
──歌詞サイトなので、『サクラエール』の中から一番好きな歌詞のフレーズを教えてください。

足立佳奈:「そうきっと輝くんだ」が好きですね。言い方によって曖昧に聴こえたり、本当に聴こえたりするんですけど、「そう」っていうのは自分で思い直す部分で、「きっと」っていうのは、自分の心に誓って輝くんだ!って意気込むように私は歌っていて。なのでその三段階の想いがぎゅっと詰まっています。寂しいし、別々の道を歩んだとしても、大丈夫だよね、きっと輝けるよねって自分にも言い聞かせつつ、みんなで頑張ろうねっていうのを表現しています。歌い方もこだわって何回も録りなおしました。
──「そうきっと輝くんだ」は2回出てきますが、それぞれ歌い方も変えたりされたんでしょうか。
足立佳奈:そうですね。一番初めの方が力を込めています。この「満開じゃない桜が好き完璧じゃない君が好きそうきっと輝くんだ」を表すためにどう歌えば一番伝わるかを考えましたね。

──作曲の面で意識した点などはありますか。
足立佳奈:私の曲は元気な曲が多いんですけど、今回はちょっと寂しさを感じさせるような、でも背中を押せるようなメロディーにしたいなって思っていて。音楽的な作曲の部分では、「小さなつぼみを染めてゆく夕暮れ時の光る風まぶしそうな君の瞳が少しだけにじんで見えた」は、歌詞を聴かずにメロディーを流しただけでもじーんとくるなっていう感じで作りたくて。ここはとても切ない感じになっています。

──「サクラエール」を作る中で印象に残っているエピソードはありますか。
足立佳奈:サビの「○○じゃない君が好き」っていう否定して肯定するっていう部分は、スタッフさんと考えて作った言葉なんですよね。みんなで出し合って歌詞を考えていったっていうのが結構印象的です。

──「かっこつけないところが好き」とか告白じゃないですか。
足立佳奈:恋愛ともとれると思うんですけど、私には自分の友だちにも当てはまるんですよね。男の子ってだいたいかっこつけてるじゃないですか。私も男の子の前で歌っているときとかは、「いや絶対かっこつけてるときあるよね?」って思いながら歌っちゃいます。(笑)

──「君」っていう言葉は友達にも言えますし、好きな人とも捉えられますよね。
足立佳奈:歌を作るときに誰に向けて作るのか?っていうのは、結構考えていて。今回のエールっていうのは、みんなに届けたい曲だったので「君」がいいなって思いました。「あなた」っていうのも最初考えたんですよ、でもそうなると男性を想像しちゃって、ちょっと違うかなって思って(笑)

──高校を卒業して、新しい道が待っていると思いますがなりたい自分像などはありますか。
足立佳奈:どれだけ成長できたとしても、笑顔でいたいなっていうのはあります。大人になるにつれて色んな経験をして、いろんな知識を得て成長していくと思うんですけど、今現時点でこれはないとダメだって思うのは笑っている事なんです。私落ち込んでいるときとかに、お笑いをみたりするんですけど、どんなに落ち込んでいても笑いって人を救ってくれるんですよね。なので笑顔を大事にしたいなって思います。

──笑顔で歌い続けたいという事ですね。
足立佳奈:そうですね。歌うときにときどき泣きそうになってしまう事もあるんですけど、泣いてしまったら歌が伝わらないので、頑張って堪えていこうと。泣きそうだけど笑顔で歌うときって、一番感情が込められてくるとも思います。泣きそうな気持ちも大事だけどそれは心に秘めつつやっぱり笑顔だなって。

──改めて『サクラエール』で一番伝えたかったことは?
足立佳奈:友達に対するメッセージでもあるんですけど、卒業される方にも勿論聴いてほしい。新生活を始める方だったり、大人の方にも「あっ、こんな時期もあったな」って昔を思い出して、改めて頑張ってもらえる活力になれたらと思います。
カップリングは調子に乗ってしまった1曲
──2曲目の『Day by Day』はウキウキするポップソングですね。「シュビドゥビドゥビドゥバダー」の部分は歌っていて噛みませんか?

足立佳奈:ここはノリノリになっちゃって、「シュビドゥビドゥビドゥバダーフー!」とか入れちゃうぐらいでした。そしたら「そういうのいらないから」ってスタッフさんに言われたりとかもして(笑)調子に乗ってしまった1曲でもありますね。
──この曲をもらった時はどう思われたんですか。
足立佳奈:私これ歌えるのかな?ってすごい思って。 情報量がありすぎて聴いてる人も歌っている人も息できない曲じゃないですか。 (笑)私はもらったときにそう感じたんですけど、それをどうしたら良いんだろう?これは歌い方で気持ちを乗せていくしかないんだなって思って。自分ものりつつ、ライブのときとかはみんなで「スマイリー」とか言ったりして一緒に盛り上がる事が出来たらいいなって。一緒にへとへとになりたいですね。

──「スマイリー」の歌い方、かなりはっちゃけてますよね。
足立佳奈:そうなんです。小学生に戻った感じで歌っています。声のトーンもハッピーな感じにして、悩みなんて全部ないよ的な感じです。今回のシングルの曲全て、音楽性は違っても全部応援ソングになっていて。朝起きて憂鬱だなって思う方や、仕事初めの方とか、部活をこれからやるって人たちにこの曲を聴いて気分をあげてもらえたらいいなって思います。
──「Day by Day」の中から好きな歌詞を教えてください。
足立佳奈:「シュビドゥビドゥビドゥバダー」が好きなんですけど、ここはコーラスだしなー。「どんな壁にでもむかい続ける君だからAll right」が良いですね。ここのリズム感と歌詞がすごく好きなんです。サビ前に刻まれるどんどん気分が高まっていく部分ですかね。

──この曲でも応援したい気持ちが強かった?
足立佳奈:そうですね。前回のシングルの『フレーフレー私』だと私も一緒に頑張っていくよっていう曲ではあったんですけど、今回は私も笑顔でいる前提でその笑顔を皆に分けたいっていう提案するような気持ちで歌っています。みんなに笑顔をプレゼントしたいっていうか、一緒にというより笑顔になって頑張ろうって語りかける感じですね。
新しいスタートがこの曲のテーマ
──3曲目の『ふたつの羽』は、他の2曲とは全く違った切ないテイストですよね。

足立佳奈:この曲は、私が3年前にレコーディングした曲なんです。3年前はこの世界に入ってすぐだったので、歌詞も渡されて歌うみたいな感じで。今改めてこの曲を歌い直したときに、歌詞の深みが考えれば考える程難しいなって思ったんですよ。新しいスタートがこの曲のテーマになっているので、あと一歩踏み出せない人が、その踏み出せない自分さえもそれでいいんだよって思わせてくれるというか。ありのままの自分を受け入れて進んでいけばふたつの羽が付いて未来に羽ばたけるよ、自分らしく生きていけるよっていうメッセージだったんじゃないかな?ってこの曲を通して思いました。

──奥が深い楽曲ですね。
足立佳奈:そうなんです、深いんですよ。小説のような感じもしますしね。私が書いてないからこそ、こうやって深みがあるものがあって、私にはない引き出しを皆さんに引き出してもらいました。そうする事で、私も一つ大人になれたような曲になっていると思います。

──サウンドもいきなり変わりますよね。
足立佳奈:しっとりした空気感が、またこの3曲の中の1個に入っているっていうのに意味があるんだなってすごく思いました。これもまた違った意味での応援ソングになっていますね。

──『ふたつの羽』で好きな歌詞のフレーズを教えてください。
足立佳奈:「だから行く決めたんだ見えない明日への空を上手く飛べなくても」ですね。ここは歌っている時に自分でも一番気持ちを込めようと決めた部分なんです。歌詞の通りに自分の気持ちも固めることができた感じですね。だから印象的な所です。いつもそばにいてくれるお母さんとか、そういうイメージで歌うよう心がけましたね。
──この3曲はどんな一枚になりましたか。
足立佳奈:どんなあなたでも大丈夫だよって事を伝えられる作品だと思います。この曲たちは、一つ一つ性格が違うんですよね。なのでどんな人にでも、聴いてもらえると思いますし、受け取り方も違うと思います。一人ひとりが納得してくれる応援ソングになってそれがいつか届くんじゃないかって。それが届くことが出来たらみんな大丈夫っていう言葉になると思うので、そうすれば次のステップに踏み出していけると思います。

──最後に読者の方にメッセージをお願いします。
足立佳奈:高校卒業を迎えるにあたっての気持ちを歌った『サクラエール』と、これから大人になろうとしている気持ちを込めた始めの一歩のカップリング曲になっていると思います。どんな私でも受け入れてもらえるように、大学生になっても感謝の気持ちを忘れずに頑張っていくので、皆さんどうかあたたかく見守ってください。
TEXT:橋本美波
Photo:愛香

プレゼント応募について
Twitterで応募するとサイン入りチェキをUtaTenをご覧の方に抽選でプレゼント!!
【応募方法について】
(1)UtaTenのTwitterアカウント(@utaten)をフォローをします。
(既にフォローしていただいている方はそのままで!)
(2)UtaTenのページにあるこの記事上下のツイートボタンからツイート。
※入力されている内容は消さないようにご注意ください!(追記はOK!)
(3)応募完了となります。応募締め切り後、当選者の方にDMにて当選の旨をご連絡致します。
※応募完了後であっても、該当のTweetの削除、UtaTenのフォローを外した場合、その時点で応募対象外となります。
Follow @utaten
Tweet
【応募締め切り】
3/18 21:00まで
【当選の通知方法】
締め切り後に抽選を行い、当選者には@utatenからDMにてご連絡いたします。
※ご自身のTwitterアカウントのDM設定をご確認ください!!

UtaTen

歌詞検索・音楽情報メディアUtaTen

新着