Layneと巡る湘南・藤沢。エモーショ
ナルな地元のタイム感
Photography_Yuya Wada
Text_Satoru Kanai
まずは藤沢駅南口エリアを紹介してもらうため、名店ビル敷地内「ハゼの木広場」の喫煙所から取材を開始。
しかし今、ディスクユニオンの袋を下げてタバコをくわえ、何気ない会話を交わす彼らとMVに映る姿が、どうにも繋がらない。
地元だからなのか、あまりにも自然に、その場に溶け込んでいる。しかしふたりのゆかりの場所を巡ることで、取材はエモーショナルに展開していくこととなる。
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古着屋からコーヒーショップへと続く道
ライブ衣装のために柄シャツ――豊かな音楽の幅を持つ萩本ゆえ“型”へのこだわりがここで垣間見られていた。
SEGAL
住所:神奈川県藤沢市南藤沢7-2
電話:0466-22-9989
営業時間:11:00〜20:30
STAFF BLOG
佐藤 : Sound Waveって音波のことなんですけど、ぼくはオーディオが好きなので「サウンドコーヒー」というお店をやりたくて、ここのオーナーは「ウェーブコーヒーにしよう」と。ふたつの言葉を合わせてみたら、いい感じに意味がこじつけられたので、この名前になりました。
佐藤 : ここが2017年3月にオープンしたので、その前の夏ぐらいじゃなかったかな。もともとはうちの奥さんが彼らの大ファンで、ぼくはほかのバンドを目当てにいったライブの対バンで聴いてから、ですね。
佐藤 : 普遍性を感じる音。単純で力強い歌詞と分かりやすいメロディー。「おおきな空を眺めたら、小さい雲が飛んでいた」っていうサザエさんのエンディングテーマに構造が似てるなって(笑)。仲良くなったキッカケは藤沢出身だからなんですが、地元だから聴いたわけじゃないです。才能も感じるし、すごいバンドが出てきたなって思いますね。
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店主との会話を終えてテーブルにつくと、ふたりはカメラマンとのヤンキー話で盛り上がっていた。湘南・藤沢といえばマンガ『湘南爆走族』の舞台であり。2014年8月に公開された映画『ホットロード』のロケ地でもある。海沿いに続く国道134号線では、いまでも暴走族のアクセルミュージックが鳴り響いている。
「おれの学年には一人だけヤンキーいたけど、めっちゃいいやつでクラスで一番仲良かった。『魁!!クロマティ高校』の林田みたいな髪型してて…片やおれはマッシュルームカットにタートルネックで通ってて。ウェッサイ(ウェストコースト発のヒップホップ・カルチャー)好きで、そいつから色々教わったよ。中学の時はやんちゃなグループに『これから(夜に)集まるけど、海浜公園行くべ?』みたいな感じで誘われて何度か行ったことあるし。案外いいやつばっかだった。地区によるんじゃない?」という萩本の言葉に、渡辺が「ヤンキーと仲良くなれるのがすごい」と返したのは、なんともおかしかった。
住所:神奈川県藤沢市南藤沢9-2
電話:0466-90-4030
Layneと巡る湘南・藤沢。エモーショナルな地元のタイム感はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
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