<紅白リハ>竹原ピストル、アコギに
もこだわりを見せた初リハ

 【第68回NHK紅白歌合戦、29日、リハーサル初日、NHKホール】シンガーソングライターの竹原ピストルが、今回初出場となる紅白で初日のリハーサルに臨んだ。歌ったのは2015年にリリースされた「よー、そこの若いの」だ。

 アコギを片手に、腰を低くしてステージに登場した竹原。リハでも腰の低さは変わらない。スタッフに囲まれるなか、自身で譜面台、アコースティックギター用のマイク、ボーカル用マイクを調整する。アコギに関しては音を出しながら、微調整を繰り返す。本来であれば、スタッフが調整をおこなうところだが、自身で確認するところをみても、音へのこだわりが人一倍強いことがうかがえた。

 通常、NHKホールほどの広さの会場ならば、エレクトリックギターのように、ケーブルを使用しラインでも音を出すところだが、竹原はマイク録りにこだわりがあるように思えた。おそらく空気感を最も重要視している上での選択だと思われる。

 そして、サウンドチェックを終え、リハといえども「よー、そこの若いの」を全霊で歌い上げた。ライブさながらの歌で、流している感じもなく、しっかりと歌い上げた。ギターのボリュームを再度確認し、ステージを後にした。

 時間にしてわずか10分弱というリハでも、その歌声の存在感を感じるには十分であった。31日の本番でも期待以上の歌を聴かせてくれるに違いない。【取材・撮影=村上順一】

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