邦ロックの名曲10選 1970年代、起源
から愛される楽曲を紹介

今日はなんだか – SUGAR BABE

シュガーベイブは1973年から1976年まで活躍した日本のロック、ポップスバンド。
山下達郎大貫妙子、村松邦男、寺尾次郎、上原裕という今考えても豪華すぎるメンバーで結成されたシュガーベイブ。世間的にはボーカル・ギターを務めた山下達郎の前身バンドとして知られています。
邦ロックの起源は細野晴臣大滝詠一らが在籍したはっぴいえんどと言われていますが、まさに同時期に活躍したバンドです。その音楽性は当時の邦ロックの特長とも言える洋楽ロックに影響を受けた日本語歌詞の音楽。さらに詳しく言えば、現在リバイバルとして流行しているシティポップを感じることができます。実際、現代のシティポップブームを牽引しているバンドの中でも山下達郎や大貫妙子のファンを公言しているミュージシャンは多く、彼らの音楽は今の音楽にも影響を与えることがわかります。
そんなシュガーベイブの中でもおすすめしたい楽曲は”今日はなんだか”。メロディーパターンも多くなく、歌詞も繰り返しが多いこの曲ですが、なぜかリピートしてしまいます。その理由としては、山下達郎を始めとするバンドメンバーが織りなすグルーヴでしょう。
何回か聴けばわかるとは思いますが、同じ調、同じ歌詞であってもボーカルの歌い方やギター・ベース・キーボードライン、ドラムパターンの細部が毎回変容しています。実力のあるミュージシャンでしか実現し得ない特長であり、今日はなんだかに限らずシュガーベイブの楽曲では、1曲の中でも様々な楽しみが散りばめられています。
収録アルバムは「ソングス [ SUGAR BABE ]」。スタジオアルバムとしてシュガーベイブからリリースされた唯一のアルバムです。邦ロックの起源を知りたい方はぜひ聴いてみてください。

BLUE BLOOD – X JAPAN

X JAPANは1982年に結成されたハードロックバンド。長年の活動休止期間を経て2007年に再始動しました。
今の若い人がこの曲を聞くと衝撃を受けるかもしれません。X JAPANは、いまでこそバラードやミディアムテンポな曲が多くなり、服装、髪型もおとなしくなりました。今回紹介する”BLUE BLOOD”は、アルバム「BLUE BLOOD [ X ]」に収録、Xがメジャーデビューしたばかりの一番勢いのある時代の曲です。
派手で激しいドラミング、これでもかと目立つギター、ハードロックに欠かせないハイトーンなボーカル。ロックの要素を全て詰め込みつつ、メロディラインのきれいな曲となっています。この1つの曲の中に起承転結が作られドラマがあります。
すでに発表から30年が経過しそうな曲ですが、今のバンドと聞き比べてもらいたいです。ロックというものが、昔はどれだけ激しい時代だったか、今がどれだけ大人しいロックになってしまったのか。現代の曲と聞き比べると一目瞭然です。それほど激しく、その時代のロックを感じさせる1曲です。

BAD FEELING – BOOWY

ボウイは1981年から約7年間活動した伝説的なロックバンド。
次のアーティストは1980年代に活躍した四人組男性バンドのBOOWY。ロックバンドでありながら、メロディーラインも素晴らしい楽曲が多かったバンドとして知られています。BOOWYのオリジナリティは現在になっても失われることはなく、個性的なメンバーがぶつかりあったことでBOOWYならではのロックを表現していました。
バンドサウンドの特長ですが、ボーカルの氷室京介の声がとにかく良い。そして、ギターの布袋寅泰のトリッキーなギターはギタフリークの心をつかみました。そんなBOOWYの楽曲の中でもおすすめしたいのは”BAD FEELING”。とにかくイントロからアウトロまで全てがかっこいい。特にイントロの印象的なギターカッティングは一度聞くと忘れられないフレーズで、BOOWYファン、布袋ファンのギタリストは誰でも1回はチャレンジしたことがあるでしょう。
収録アルバムはバンド名同じく「BOOWY [ BOOWY ]」です。

MIDNIGHT FLOWER – FENCE OF DEFENSE

フェンス・オブ・ディフェンスは1985年から活動している日本のロックバンドです。
邦楽ロックのおすすめとして長年愛されているバンドといえばFENCE OF DEFENCE。現在でも解散はしておらず活動している邦バンドの筆頭として知られています。既にキャリア30年近い大御所バンドになりますが、それほどメジャーなバンドとはいえず、知る人ぞ知る男性3人組のロックバンド。個々のメンバーは作曲家、アレンジャー、音楽プロデューサー、スタジオミュージシャンや他ユニットへの参加など実力派メンバーの集まりです。

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