L→R  ICCHAN(Dr)、KENJI03(Vo&MC&Gu)、TEEDA(MC)、SHU(Gu)、GORI(Ba)

L→R  ICCHAN(Dr)、KENJI03(Vo&MC&Gu)、TEEDA(MC)、SHU(Gu)、GORI(Ba)

【BACK-ON】“混ぜたら危険!”みた
いなのを
入れちゃったような(笑)

BACK-ONの2011年は、強烈な勢いとともに開幕! スピード感、轟音、ラップありキュートなガールズ・ボイスあり…。ジェットコースター・ムービーばりに予測展開不能な、彼ら唯一無二の世界観を詰め込んだシングル2タイトルが完成だ。
取材:道明利友

2カ月連続リリース、まずは「TELL ME」の話からですがテンション、ものすごい高いですね!

TEEDA
ノリもいいし、なんて言うか…ユルい感じもいいですよね(笑)。カップリングの「Discovery」が結構ガツガツしてるというか、かなりガッチリした硬い感じの曲なんで、「TELL ME」はパーティーチューンじゃないですけど、良い意味で“遊び”みたいなイメージが俺の中ではあるかもしれないです。
KENJI03
簡単に言えば、ユルいのとマジなのが混ざっちゃったみたいな感じで(笑)。最近はわりとしっとりしたのをやってたこともあって、今回はライヴ映えするようなものがやりたくて。サビがすごいキャッチーで、ライヴでもお客さんがすぐ歌えるようなものっていう狙い通りに「TELL ME」はいけましたね。
GORI
曲の雰囲気としては、このところ、ちょっと懐かしいものが流行ったりしてますよね? 最近、マイケミとかもそういう質感を出してるじゃないですか。

マイ・ケミカル・ロマンスの新譜が去年出ましたね。確かに、昔の“エモ”なイメージから、“スタジアム・ロック”みたいなイメージのバンドにどんどんなっている気がします。

GORI
そうそう。すごいカラッとしたサウンドで。そういうイメージが、「TELL ME」はバッチリきたんですよ。
SHU
サウンド的にも、そういう明るいイメージと…“ロックンロール感”っていうんですかね(笑)。“伝統的なロック”みたいなイメージを出したかったっていうのもあって、アプローチ的にはある意味王道な感じで今回の演奏はいきましたね。
ICCHAN
エイトビートですね! ドラムも、思いっきり王道な感じで(笑)。今までは同期を使う曲もかなり多かったんで、今回は自分の生音をガンガン出してもらえるのがちょっと久しぶりな感じがしたり(笑)。なんで、勢いは消さず、質感も大事にって感じで作り込みはあんまりせず、レコーディング自体もある意味ラフな感じに良いテンションでやれたと思います。

「TELL ME」と「Discovery」も、「with you feat.Me」(2カ月連続リリースシングル第2弾)も、さっき話に出た“ライヴ”がキーワードになりそうな気がするんですよ。曲のスタイルは3曲それぞれ違う個性がもちろんありつつ、ライヴの勢いとか熱気をそのまま持ち込んでいるような感覚は共通して感じるので。

TEEDA
そうですね。“生きてる場所”というか…ライヴって、バンドの生き様みたいなものを見せられる場所だと思うし、俺たちはこう感じてるんだっていうことを直接伝えられる場所でもあって、そこで“俺、生きてるんだ”って再認識できて次のパワーにできるんですよね。“ライヴ”って、“生きる”って意味もあるじゃないですか。そういう意味で“ライヴバンド”ってすごく良いなっていう感覚を、その時の自分たちを記録する制作の場、レコーディングの場でも封じ込めたかったし。
KENJI03
この二年間は音源制作をメインに活動してきたけど、BACK-ONは“ライヴバンド”っていうイメージを自分らでももともと持ってたし。2010年はツアーも2回まわったし、今回のシングルはそのイメージを音源でもどうしても出したくて。

「with you feat.Me」も、その“ライヴバンド”なイメージが間違いなく出ている曲だと思うんですけど、この轟音にMeさんの女の子らしいヴォーカルをミックスするっていうアイデアに驚きました(笑)。良い意味でのギャップがすごく面白いというか。

KENJI03
確かに!(笑)“混ぜたら危険!”みたいなのを入れちゃったような(笑)。

(笑)。その“混ぜたら危険!”的なアイデアは、BACK-ON的には全然ありっていう。普通はこれはなしだろうっていうものもミックスさせられるのは、BACK-ONの武器ですよね。

TEEDA
そうですね。俺らのバンドサウンドっていう本質は主張できてるんで、だったらそういう面白いアプローチを入れても全然大丈夫だよねっていう。あとこの曲は、前回もやらせてもらったゲームの主題歌(『テイルズ オフ ザ ワールド レディアント マイソロジー3』)でもあるので、BACK-ONを知ってる人だけじゃなくて、例えばゲームファンの人たちが聴いてくれる可能性もあるじゃないですか。そういう人たちが、“こういうロックバンド、最近聴いてなかったな!”って感じるようなものにしたくて。
SHU
こういうフィーチャリングものとかをやると、“どうせポップなんでしょ?”みたいな予想をたぶんみんなすると思うんですよ。そこを裏切っていきたくて、あえてロックにいってやろうっていう。だから、例えばイントロ歌終わりのギターのリフでも“いくぞ!”みたいな感じを前面に出して、そのあとのアルペジオの展開とかではちょっとドラマチックというか、ファンタジーな感じをイメージしてみたり。展開がすごく多彩ですよね。
TEEDA
そう。これは、俺の勝手な意見なんですけど…最近のロックバンドって、なんかだいたい想像付くというか。まずこれが来て次にこれが来てサビはこれかなみたいな、展開が読めちゃうものが多い気が俺はするんですよね。じゃなくて、女の子の声から入ってキレイ系で終わるのかと思ったらいきなりタテノリになるし、いきなりラップも入ってくるし…で、全員が合わさってサビにいっちゃうし、オートチューンで声が変わっちゃうし、この曲を聴いた人は“どういうこと!?”ってなるんじゃないかなみたいな(笑)。そういう予想が付かないスタイルのロックバンドって、俺は他にあんまりないと思ってるんですよね。
BACK-ON プロフィール

GReeeeNを手掛けたJINがデビュー当時からプロデュースを担当している注目の5人組バンド。05年に<cutting edge>からミニ・アルバム『BABY ROCK』をリリースしたのち、06年のシングル「Chain」がスマッシュ・ヒットを記録、アルバム『NEW WORLD』も話題となった。07年からドラムとしてICCHANが正式加入し、よりパワーアップした彼らはアニメ『アイシールド21』のオープニング曲「BLAZE LINE」のヒットなどにより知名度をあげ、08年10月にGReeeeNと異色コラボ・ユニット“BAReeeeeeeeeeN”を結成、シングル「足跡」が爆発的ヒットを記録した。彼らの魅力は明るく爽やかなヴォーカルとラップだが、それを支えるビートとエッジの効いたリズム隊にも注目したい。聴く者はBACK-ONワールドにグイグイと引き込まれてゆくだろう。オフィシャルHP

OKMusic編集部

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