L→R KISHOW(Vo)、e-ZUKA(Gu)

L→R KISHOW(Vo)、e-ZUKA(Gu)

【GRANRODEO】GRANRODEOは道化でいい
んだと思えた

2016年をライヴ三昧で駆け抜けたGRANRODEOが、そのライヴでの手応えを糧にして、より自分たちらしく、より自由でカッコ良いアルバム『Pierrot Dancin'』を完成させた!
取材:榑林史章

道化として踊っていたいし 踊らされて
いたい

まず、“Pierrot Dancin’”というタイトルはどこから?

KISHOW
“ピエロ”という言葉は、いつか使いたいと前から考えていました。GRANRODEOが10年やってきた活動の流れや、人前で演奏して歌って、それをみんなに面白がってもらっているという意味合いを含めて付けました。道化師とか笑い者とかって、わりと後ろ向きの言葉として語られがちだけど、決してそういう自虐的な解釈ではなくて。ギターが好きなおじさんと歌いたくてしょうがないおじさんが、ライヴをやるためには何をしたらいいか? 曲を作らなきゃ! 歌詞を書かなきゃ!…というところから始まっているのがGRANRODEOで、それをカッコ良く言うと“ピエロ”かなって。そもそもライヴは道化芝居みたいなものだし、道化として踊っていたいし、踊らされていたいと思う。

いつかと思っていたのが、どうして今だったのですか?

KISHOW
昨年のツアーが以前とは違った感覚で回れたと思っていて、すごく手応えを感じたんです。そこで改めて、やっぱりGRANRODEOは道化でいいんだと思えたので。

さまざまな経験を重ねながら12年目を走り出したところで、“ピエロ”という言葉が腑に落ちたと。

KISHOW
そうです。だから、区切りがどうみたいなことは気にしなかったし。今の僕らの象徴的な言葉だと思いますね。

今回の曲作りはどんな行程で?

e-ZUKA
アルバムに入れる新曲は7曲で、ほとんど同時進行でした。だから、きーやん(KISHOW)には7曲いっぺんに渡したんですよ。
KISHOW
すげぇ来たなって(笑)。なかなかのプレッシャーでしたよ、締め切りがギリギリだったし。実際に最初の歌詞を書き終えてから新曲7曲を全部録り終えるまで、1カ月経ってないほどですから。まさに弾丸! GRANRODEO流アルバムの作り方が、ついにここに極まったかなって。

新曲を聴いた時はどんな印象でしたか?

KISHOW
「Pierrot Dancin’」は仮歌を聴いた時、ぶっ飛ぶくらいカッコ良いと思ったし、他の曲も全部聴いたら、どれも粒が立ってるというか、バラエティー豊かだったので、これは良いアルバムになるな!と思って、一気にやる気が沸いてきましたね。とても素直なメロディーばかりで、本当にe-ZUKAさんの好きなものを出してきたんだなって感じました。「メモリーズ」や「TRASH CANDY」などのシングル曲は、ちょっとこねくり回している感じがあって…逆にその良さもあって受け入れられたわけだけど。アルバムは原点回帰でもないけど、気持ち的に立ち返ったところがあったんじゃないですかね。だから、僕もすごく受け入れやすかったし、やる気が感化されて「Pierrot Dancin’」の歌詞も、さっき話したコンセプトがあったこともあって言葉が浮かびやすかった。それで、じゃあ次は何を書こうかな?とワクワクしながら歌詞を書いていった感じでした。

新曲にはアニメなどのタイアップがないゆえの自由さがあったということでしょうか?

e-ZUKA
それもあるし、今回は制作にかけられる時間がいつも以上にタイトだったこともあって、今の音楽の流行りは何だとか音楽シーンがどうだとか、そういうことを気にしてる余裕があまりなくて。実際に自分の中から素直に出てきたものがすごく多かったと思います。それと、僕の中でひとつテーマみたいなものがあって…それは和テイストなんですが。

「ナミダバナ」は、まさにですよね。

e-ZUKA
そうそう。打ち合わせの流れでスタッフにMONKEY MAJIKさんが三味線とコラボしている音源を聴かせてもらったんですけど、三味線はともかく、和のテイストを入れるのにはいいなと思ったんです。ラジオのコーナーにもファンから“和ロックを聴きたい”というメールが来ていたし。僕自身としても以前に六三四Musashiという三味線、尺八、和太鼓を加えたインストのロックバンドをやってたことがあったし。だから、「Pierrot Dancin’」のメロディーは僕の中では何となくそんなイメージがあったんですよ。「ナミダバナ」はもろにそうだし、「FAT SHAPER」も聴きようによってはそんな感じを受け取ってもらえるんじゃないかな。

表題曲の「Pierrot Dancin’」は、いきなりヴォーカルで始まる…つまり、アルバム自体、歌で始まるんですよね。

e-ZUKA
そうなんです。今までの僕らだと、頭にSEを付けたりして思わせぶりに始まっていたけど。“いきなりKISHOWキター!”ってなるのも面白いなと思ったので。

曲はどんなイメージで作られたのですか?

e-ZUKA
ちょっと変わった構成の曲を作りたいというアイデアだけ先にあって…AメロとBメロの雰囲気とか、サビがこうなったらいいのにな~くらいのイメージだけがあった。最初はサビがなくて、“Pierrot Dancin’”とタイトルを上がったり下がったりしながら連呼しているところがサビみたいになっていたんですけど、それじゃ物足りないと足していって…。
KISHOW
そこは僕も聴いた時、印象的でしたよ。“Pierrot Dancin’”という言葉に対して、《消えろ 慢心 癒えろ 乱心》というふうに、韻が上手くはまったなと思いますね。

歌詞で言うと、「ナミダバナ」は曲調同様に和で。

KISHOW
自ずと歌詞も古風な言い回しになりました。俺にもこういうのが書けるんだって、自分でも意外でしたね。

タイトルをカタカナにしたのは?

KISHOW
曲の雰囲気にも合ってると思ったし、曲名を並べた時にカタカナが「メモリーズ」だけだったからバランスも考えました。あまり和ばっかりでもな~とか、すごく悩んだけど、これが一番座りが良かったので。

1番の歌詞で“もう”となってるところが、2番は“脳”になっていて面白かったです。

KISHOW
どうやら僕は2番のAメロをガラッと変えたくなるらしくて。突飛なものがここには表れてますね。それも“らしさ”ということで、ご容赦いただきたいです。脳みそがあっちゃこっちゃ行って、でも結局それが人生だ!みたいな。我ながら、よくここに飛んだなって思います(笑)。

OKMusic編集部

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