清水富美加の出家で｢幸福の科学｣守
護霊インタビューを読んだよ:ドラァ
グクイーン･エスムラルダ連載142

エスムラルダの「勝手にワイドショー！」

　2月頭から、体調不良を理由にすべての仕事をドタキャンし、11日には公式に代わる、新たなツイッターアカウントを作成。そして12日、直筆のFAXで、いきなり「芸能界を引退し、新興宗教『幸福の科学』に出家する」と表明した、女優の清水富美加。公開待ちや撮影中の映画が多数あり、レギュラー番組やCMも抱えている、今まさに「売出し中」のタレントの引退・出家に、芸能界は大騒ぎ。
　それにしても、昨年は年明けから不倫や薬、解散がらみのニュースが多く、今年は「突然の引退表明」が立て続けに発生。芸能スキャンダルにも、その年の流行りみたいなものがあるのかしら。

　ちなみにアタシは彼女のこと、基本的には朝ドラ『まれ』でしか観ていないので、今回の引退劇に関して、特にこれといった感想はなし（「いい演技する女優さんだな」とは思っていたけど）。ただ、高●裕太と清水富美加が出ていたことで、『まれ』というドラマがなんとなく「触れちゃいけないもの」「黒歴史的なもの」になりそうで、土屋太鳳ちゃんがちょっとかわいそう。せっかく頑張って主役を務めたのに……。

　なお、先日、今回の騒動の発端となったといわれている本『女優・清水富美加の可能性～守護霊インタビュー～』（幸福の科学出版）を書店で見かけたので、手に取ってみたんだけど……。呼び出された守護霊が「いやー、とんでもないところにきちゃったな」とか「スカートぐらいはかせてくださいよ」とか「体当たりで、どんな役にでも挑戦してみようと思っています」みたいなことを語っていて（うろ覚え）、今まで「霊言シリーズ」を（存在は知っていたものの）読んだことのなかったアタシはびっくりしたわ。今まで自分が抱いていた「守護霊」というもののイメージが、すごい勢いで覆されていく……！　しかもこのシリーズ、おそらく絶対に本人や事務所の許可をとっていないであろう、星野源バージョンとか深キョンバージョンとかあるのね。企画した人、ある意味天才だと思うわ。

　あと、個人的に気になるのは、4月以降に公開予定だったという、何本かの清水富美加出演映画の行方。映画が企画されてから公開にこぎつけるまでの道のりの大変さはある程度知っているので、苦労したスタッフさんのためにも、なんとか上映されてほしいわ。話題性があるうちに公開しちまえば、プロモーションなんかしなくてもヒットしそうだし！　って、さすがにそんなわけにもいかないか……。

（水曜連載）

写真：3刷から帯が本人のコメントに差し替わっている「女優清水富美加の可能性　守護霊インタビュー」/大川隆法（幸福の科学出版）

【エスムラルダ：プロフィール】

えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」（ポット出版、共著）
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