「endless 山田正亮の絵画」展が東京
国立近代美術館で - 初の本格的回顧
展を最大規模の作品数で

山田正亮は1970〜90年代に特に活躍した日本の画家だ。生涯で約5,000点もの作品を残した彼は、自らを世間から隔離し、孤独の中で来る日も来る日も絵を描き続けた。そんな彼の作品は、線や色面のみで構成された抽象的なものが中心だが、それらにはドラマチックな物語を描いた具象画以上に観るものの感覚を揺さぶるものがある。

本展は山田の初めての本格的な回顧展となる。彼の膨大な作品の中から約200点の油彩画と紙作品約30点を厳選した個展史上最大規模の約230点を紹介。また、スケッチが描きこまれた制作ノートを初公開し、孤高の画家の真意に迫る。初期に描かれた静物画「Still Life」シリーズと、直線で構成された「Work」シリーズ、そして単一な色彩で塗りこめた晩年作「Color」シリーズで構成。

「Still Life」シリーズは、ワインやフルーツといった静物画の典型的な題材を使用しながらも、それらは一つの個体として存在するのではなく背景に溶け込むように描かれ、画面全体が一体に。抽象と具象の間を彷徨うような不思議な世界が広がる。彼の代名詞である直線で構成された作品は、シンプルな枠組みにも関わらず、その色彩や筆触、線は静と動や強弱、リズムを持っている。

さらに、会場にもこだわりが。50年もの画家人生で、様々な様式で描いた彼の画業の変遷を一望できる、様式展開の見取図を本物の作品も使って展示する。また、最新型高演色性 LED 照明を用いた空間演出や、彼のアトリエの雰囲気を再現したスペースも用意した。

【詳細】
endless 山田正亮の絵画
会期:2016年12月6日(火)〜2017年2月12日(日)
会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
住所:東京都千代田区北の丸公園 3 - 1
開館時間:10:00〜17:00 (金曜は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(1月2日(月)、9日(月)は開館)、年末年始(12月28日(水)〜2017年1月1日(日))、1月10日(火)
料金:一般 1,000(800)円、大学生 500(400)円
※全て税込
※( )内は20名以上の団体料金。
※高校生以下および18歳未満は無料
※障害者手帳の提示で付添者1名を含め無料
※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示で団体料金
※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」(4F - 2F)、「瑛九1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす」(2Fギャラリー4)も観覧可
■ストライプ割引
開催期間:2017年1月11日(水)~1月15日(日)
※期間中に何か1点、一部でもストライプを身につけ、チケット購入時にその旨を自己申告された方に限り、通常観覧料から100円割引。

【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)

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