AnimeJapanで「マクロスΔ」
のスペシャルイベントを開催 総監督
の河森「シリーズの集大成にしたい」

 同作は、2008~09年に放送されたテレビシリーズ前作「マクロスF」から8年後の世界が舞台。人間が我を失い凶暴化する奇病「ヴァールシンドローム」が銀河系辺境の星々で猛威をふるい始め、歌で病気を鎮める戦術音楽ユニット「ワルキューレ」の少女たちが、星々をめぐりライブ活動を展開していた。17歳の少年ハヤテ・インメルマンは、ある日、ワルキューレに憧れる少女フレイア・ヴィオンと出会い、ヴァールシンドロームが発端となった騒動に巻き込まれる。一方、時を同じくして、風の王国の「空中騎士団」と呼ばれる謎のバルキリー部隊が動き始める。

 シリーズ最新作の放送を記念して歴代テレビシリーズのうち、1982年に放送された「超時空要塞マクロス」からはマクシミリアン・ジーナスを演じた速水奨、ミリア・ファリーナ・ジーナスを演じた竹田えりが登壇。このほか、「マクロス7」からはミレーヌ・ジーナスを演じた櫻井智、「マクロスF」からランカ・リーを演じた中島愛、「マクロスΔ」からは主人公のハヤテ・インメルマン役の内田雄馬、フレイア・ヴィオン役の鈴木みのり、ミラージュ・ファリーナ・ジーナス役の瀬戸麻沙美、『マクロスΔ』の総監督を務める河森正治を加えて、時空を超えたキャラクターたちが共演するトークショーを展開した。

 河森は、「『超時空要塞マクロス』放送当時は、歌姫のリン・ミンメイが戦争で歌うことに対して非難の声も多かったが、シリーズを続けていくうちにみなさんの応援も増えてここまでこれた」と、生誕から34年を迎えた「マクロス」シリーズの成長を感慨深げに語った。恋の三角関係をひとつのテーマとする同シリーズについて、当時の戦闘モノのアニメに恋愛要素がほとんどなかったため、ほかとは違うことをしようと三角関係を持ち込んで「壮大な宇宙戦争で繰り広げられるもっとも狭い物語になった」と会場の笑いを誘った。

 「マクロスΔ」について話題が及ぶと、河森の口から「ヴァールシンドローム」という病気や戦術音楽ユニット「ワルキューレ」を設定したが、物語のさわりにすぎないことが語られ、「ここに謎の空中騎士団が登場することで物語が大きく加速していく。シリーズを通して約50万年前に人類を作ったという“プロトカルチャー”の謎にも触れる。シリーズの集大成と呼べる作品にしたい」と展望も明かされた。

 最後は、鈴木が「『マクロスΔ』ではフレイアを演じることができて幸せ者です。中島さんと同じステージに立てて光栄。全力で頑張るので応援お願いします」と嬉しさのあまり、涙をこぼしながら感謝の言葉を送った。

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