【有華 インタビュー】
愛を叫び続ける、
愛にあふれたアルバムになった
SNSで大流行した「Baby you」「Partner」を収録した、メジャー1stフルアルバム『messy bag』がついに完成! リアルな心境を描いた共感度の高いラブソングからエールソング、友情ソングなど、今の有華がたっぷり詰まった今作について訊くと、キュートな素顔が顔を出し、楽曲とのギャップにさらに彼女の魅力が炸裂。知るほどに愛おしくなる有華の素顔が曝け出されたインタビューを楽しんでほしい。
自分を作り上げているのは
“愛”だと気づいた
ついにメジャー1stフルアルバム『messy bag』が完成しました! まずは今の心境を聞かせてください。
楽しかったですね。ただ、ここまで曲数が多いアルバムを作ったことがなかったので、短い期間で制作としっかりと向き合う経験が初めてだったんです。なので、大変さもありました。
しっかりと制作に向き合うと、より“自分らしさ”とも向き合うことになりますよね。
そうなんです。そこで私は歌うことが好きなのか、曲を作ることが好きなのかと考えた時に、誰かと一緒に楽曲制作することが好きだということに気づいたんです。共作をすることにより自分では知らなかった部分に気づけますし、引き出しも増えるので、より音楽が楽しくなった気がします。
改めて制作した楽曲を聴いてみて、どんなことを感じましたか?
ずっと“愛”を叫んでいて驚きました(笑)。恋愛はもちろん、家族愛、友情など、無意識にたくさん愛を叫んでいる曲ばかりなんです。そこで、自分を作り上げているのは愛だということに気づきました。
もともと愛について深く、アツく考えるタイプですか?
そうですね。周りの友達には喜怒哀楽がとにかく激しいって言われています(笑)。嬉しくて感動したら号泣しますし(笑)。自分自身も愛にあふれた人間でありたいと思っていて。
最近はどんなことで泣きました?
私には5歳の姪っ子がいるんですが、私の曲を歌えるようになったんです。それも嬉しいですが、一緒に連想ゲームの『マジカルバナナ』をした時に、“有華ちゃんと言ったら、歌手!”って言ってくれたんですよ! 姪っ子の中で私はちゃんと歌手なんだと思ったら泣いてしまって、思わずギュッと抱きしめたら“痛い!”って怒られちゃいました(笑)。
あははは。確かに「Baby you」のSNSでの大ヒットで若い子たちへの認知度が一気に上がったと思いますが、どんな変化がありましたか?
この曲がバズってからは日本だけでなく、世界までこの曲が届き、私が行ったことがない国の方も口ずさんでくれていることに驚きました。
曲の良さがあったからこそバズったんだと思うのですが、バズらせるために何かしていたことはありましたか?
こればかりは何がバズるか分からないんですよね。私は1月18日にメジャーデビューをしたんですが、そこから1月の間は動画を毎日アップしていたんです。でも、“これは観てもらえるだろう”と思ったものほど伸びなくて、5分もかからなかったカバー動画が急に伸びたりと、本当に法則が分からなくて。となると、こちら側からは何も仕掛けようがないので、1,000本ノックのように毎日動画を上げ続けることが大事なんだと実感しました。
バズったことでより多くの人が聴いてくれたことは、大きなモチベーションになったのでは?
なりました。子供たちが歌ってくれたり、同世代の人が共感してくれたり、感想をいただけることが、本当に大きな支えになっています。
曲作りにはどんな変化がありましたか?
これまでは物語のような歌詞を書くことが多かったんですが、SNSをきっかけにサビ頭は擬音語を使ったり、繰り返して言葉を使ったりと、言葉の響きも意識するようになりました。今は短い時間で心を掴まないといけないので大変ではありますが、逆にそれが面白くもあるんです。
しかも、今作ではandropの内澤祟仁さんやCHIHIROさんなどの共作作品が多いですが、どんな刺激をもらいましたか?
「Baby you」は内澤さんと一緒に作らせていただいたんですが、最初にデモを聴いた時にとても可愛らしい曲でびっくりしたんです。男性だから、女性だからこういう曲を書くのだろう、書かないだろうという概念が覆されたんですよね。それまでは自分の年齢を意識した、28歳だからこそ書ける歌を書こうと思い込んでいたんですけど、そういうことではなく、純粋に思ったことや、自分から滲み出たことを歌詞に、曲にしようと思わせてくれたんです。
自身で歌詞を書いていても変化は感じますか?
私の性格を自分で考えた時に、人を笑わせるのが大好きですし、ポジティブだと言われがちですが、実はネガティブな部分もあるし、歌詞を書いているとどうしても暗くなっちゃうことがあるんです。でも、CHIHIROさんと一緒にポジティブな歌詞を書いていた際に、“有華ちゃんから聞きたい言葉ってこういう言葉だよ”と言っていただいて、ファンのみなさんが“アーティスト・有華”から聞きたい言葉を歌うことの大切さを教えてもらったんです。