L→R 野月平イオ、七々扇ツバキ、流鏑馬アヤメ、雲林院カグラ

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【Broken By The Scream
インタビュー】
“BBTSってこういう感じだよ”って
私たちらしさが詰まった
アルバムになった

“BBTS”ことメタル系スクリーミングアイドルのBroken By The Screamが、1年振りの新作となるミニアルバム『Whitewater Park』を完成させた。お笑い芸人のサンシャイン池崎とのコラボ曲を含む超話題作でもあり、デスヴォイス&キュートな歌声が混在する破壊力は唯一無二。アイドルとデスメタルの垣根を取っ払う斬新な一作だ。

コラボレーションをきっかけに
もっとBBTSを知ってもらいたい

1年振りとなる新作が完成しましたね。

アヤメ
今回はコラボレーションが多くて。よくライヴを一緒にやっているバンドさんとコラボした曲もあるし、お笑い芸人のサンシャイン池崎さんとコラボした曲もあって。コラボ自体が初めての試みなので、それだけでも新しい内容になっているんじゃないかと思います。前回の『RISE into CHAOS』(2022年7月発表のアルバム)はメジャー1枚目ということでいろんな挑戦をしたんですよ。ファンの人たちもすごい新しいってびっくりしてたし、そのアルバムでBBTSを知ってライヴに来てくださっている方も多くて。そこからの2枚目なのですごく期待されていると感じていたんですけど、完成して、前回のアルバムよりも進化したなっていう自信はあります。
ツバキ
前回はメジャーからの1枚目っていうことと、私が加入して新しい体制になって最初のアルバムだったので、そのBBTSを知ってもらうための大事な一枚だったと思うんです。今回のアルバムはコラボをきっかけに、今のBBTSをもっと知ってもらうための作品だというのをすごく感じていて。まだBBTSを知らない人たちにより知ってもらおうという気持ちがかなり強いですね。

今までTVしか観ていなかった人にも興味を持ってもらえそうですよね。

ツバキ
それこそアイドルもよく知らないとか、メタルもバンドも聴いたことがない人にも見つけてもらえる可能性だとか、きっかけになるっていうのはすごい感じています。バンドさんとコラボすることで、アイドルは聴かない、バンドしか聴かないっていう人にも聴いてもらえるきっかけになるだろうし。
カグラ
知ってもらえるきっかけが増えるのは嬉しいことですよね。特に芸人さんのファンの方がBBTSをどんなふうに感じるのかはちょっと興味あります。
イオ
デモを聴いた時点で“おっ、また新しいことしている”と思ったので、録る前からすごいワクワクしましたね。「陽炎」ではいつも一緒にやってくれているMAKE MY DAYのIsamさんや、自分が学生の時にめっちゃ聴いてたアイリフドーパのアイガーゴイルさんもコラボしてくれて、めちゃくちゃエモくて激アツな展開で。「Rising sun」もフィーチャリングがまさかのサンシャイン池崎さんだって分かった時の“これはどうなってしまうんだ!?”っていう期待感がハンパなくて。BBTSのスクリームは低音も高音もそれぞれ極めていて、そこにさらに新しい叫びの達人が加わるわけだから、これはすごいコラボだなと。想像できないし、面白そうだし。

叫びをリスペクトし合う者同士のコラボですね(笑)。

イオ
サンシャインさんの声がメタルコアの音に超合うんですよ。レコーディングも凄まじかったですね。私たちは別室にいて、しかも音量を切っているタイミングでも全然聞こえてくるんですよ。声量がハンパない。モニターで観ていたんですが、完全に顔も入っていて…降臨していましたね。“これはもう戦わなきゃ!”って思いました。叫びの達人なんで、私も負けられない(笑)。
ツバキ
本当にテレビで観るイメージまんまの方でした。気さくで面白くて、その場をすごい盛り上げてくれて。レコーディングなのに、衣装も表情もアクションも全部やってくださっているんですよ。裸足でレコーディングルームに入っていって、結構何テイクもやり直してくださって。

では、各自レコーディングの手応えは?

アヤメ
今まで入れたことない可愛い台詞が入っている曲があったんですけど、BBTSの曲でこんな声を出すと思わなかったみたいな可愛い声を出したりとか。曲によってキーが違うのですごい苦戦した曲もあるんですが、完成したものを聴いて頑張って良かったと思いました。あとは、今回力強く歌う曲が多いなって。前回のアルバムはバラードとかもあったんですけど、今回は結構直球なので、早くライヴでやりたいと思ってます。
ツバキ
私は前作が初めて参加したアルバムだったので、初めての経験が多すぎて戸惑ったり苦戦したりも多かったんですけど、今回はもう1年経ったっていうことで気持ち的にもちゃんと自分を出しながら歌えたと思います。前回は“もっとできたな”と思った部分はあったんですけど、今回のアルバムでそこは改善できたのかなって。今回のアルバムはコラボがあるっていうのもそうなんですけど、曲によってキャラを作りやすい印象があって。台詞が入っている曲は全体的に可愛い部分が多いので、意識的に声を高くしていたり、“この台詞の部分はちょっと病んだ感じにやろう”とか“この台詞の部分はちょっと強気で怒っている感じでいこう”とか…実は台詞って苦手なので、いったん紙に書いてちょっと意識的にやってみたりしました。「荒れた海路はキミ日和」は海賊のイメージというか、自分の頭の中でキャラを作ったりすると入りやすいのかな? あと、“コラボの曲は力強く歌おう”みたいな。曲によって雰囲気が全然違うので、そういうのを作りながら歌うのが面白かったですね。
アヤメ
特に「Rising Sun」は、ここまで力強く歌った曲って今まであるかなってくらい新鮮でしたね。BBTSの楽曲ってデスがカッコ良く歌ってくれて、サビではクリーンがめっちゃ可愛く歌うっていう、そういう分かりやすい曲が多いんですけど、これはひとつにまとまってるというか。歌っていて発散できた感じですね。デモを聴いた時から、この曲は力強く歌おうと決めていました。“私、こういう曲も歌えるんだ!?”っていう発見もありましたし。
イオ
一番印象に残ったのは「荒れた海路はキミ日和」なんですけど、まさかあの曲にこの歌詞がつくとは思っていなくて。“めっちゃ海賊やん!”みたいな。《俺たちは》とか言ってるし、めっちゃ“Yo ho!!”って言っているし(笑)。すごい新しくて、やっていて面白かったですね。ライヴではこの曲でみんなで船漕ぎモッシュをやりたい! 船漕ぎモッシュを浸透させていきたいと思います!(笑) あとは、「くちびるにロマンス」の最後に台詞があるんですけど、イオだけ少年漫画の男性登場人物の台詞なんですよ。“俺が結婚してやんよ!”とか(笑)。フェードアウトしていくんですけど、ギリギリまで聴いてください。新しいキャラが爆誕しているんで。新しい自分を開放できて楽しかったです。
カグラ
私自身はどんな曲がきてもやるべきことは変わらないと思っていて。一曲一曲“こんな感じでやったらどうかな?”とか、時間をかけてレコーディングしてきたので。今回もいろいろな挑戦をしていますし、ぜひシャウトにも注目してほしいですね。
L→R 野月平イオ、七々扇ツバキ、流鏑馬アヤメ、雲林院カグラ
野月平イオ
七々扇ツバキ
流鏑馬アヤメ
雲林院カグラ
ミニアルバム『Whitewater Park』【TYPE-A】(CD)
ミニアルバム『Whitewater Park』【TYPE-B】(CD)

OKMusic編集部

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