【亜咲花 インタビュー】
個性を出していかないと、
亜咲花が歌う必然性がなくなる
ライヴが再びみなさんにとって
身近なものになったら嬉しい
「夏夢ノイジー」はTVアニメ『サマータイムレンダ』の2nd オープニングテーマですね。これも戦士のような亜咲花さんの姿を感じる曲です。
これは戦っていますね(笑)。原作の漫画を全部読んでレコーディングに臨んだので、私はストーリーがどう展開していくのか分かっていたんですけど、アニメだけを観ているみなさんは先のことが分からないじゃないですか。だから、この曲が2nd オープニングテーマとして最初に流れた時、戸惑った方も多かったみたいです。“この曲、強すぎないか?”と。そういう反応を見ながら“あと3話だけ待って!”と思っていました(笑)。3週間後には“亜咲花しか勝たん!”となっていたので嬉しかったです。最初は戸惑っていた方々からそういう反応をいただけた時点で勝ちなんですよ。最大級のお褒めの言葉をいただけたと感じています。
プレイステーション 4/Nintendo Switch『サマータイムレンダ Another Horizon』オープニングテーマの「燈火」はいかがでしたか?
「夏夢ノイジー」に通ずるベクトルのロックの曲になるのかなと思っていたんですけど、意外としっとりしているという印象でした。逆境のど真ん中にいながらも希望の光を見据えなければいけない歌だったから、声のバランスが難しかったです。激しいサウンドの中で儚さと切なさも表現しなければいけなかったので。
作品毎にその世界とシンクロして歌っていますよね?
「BELIEVE MYSELF」もアニメ『シキザクラ』の世界に入り込んでいると思います。
これはアニメのオープニングテーマの作詞を初めてさせていただいた曲でもあります。12話分の脚本を全部読みました。いろんな細かいト書きとかがあって、とても勉強になりましたね。アニメの製作のスタッフさんにもお話をおうかがいしたんですけど、それも初めての体験でした。この経験は後に「Ready Set Go!!」の歌詞を書く時の参考にもなりました。“アニメに携わっているみなさんはこういうことを考えながら制作していらっしゃる”と分かると言葉を見つけやいんです。
プレイステーション 4/Nintendo Switch『シンスメモリーズ星天の下で』のオープニング主題歌「光と影のラプラス」はものすごくドラマチックな曲ですね。
これも歌うのが大変でした。1番のAメロ、Bメロとサビの音域がものすごく幅広いんですよ。ライヴを見据えてファルセットで歌うことを提案したら“ここは地声で”ということになり、“今は歌えますけど、ライヴではキツいですよ”と(笑)。
(笑)。ライヴで見事に歌ったら拍手喝采が欲しいですね?
本当にそうですよね。サビは特にキツいので、ちゃんとライヴで歌えたら褒めてください(笑)。
(笑)。ゲーム『ANONYMOUS;CODE』の「Mob's God's」はインパクトがありますね。バグが起こったかのような独特なムードを醸し出す曲ですから。
曲をいただいた時に“どういうこと⁉”ってなりました(笑)。歌詞も《政府国債 1630兆》ですからね。歌うのも大変でした。間奏のリズムが不規則で、どこで歌が入るのか分からなくなるので、ライヴのリハでは何回も間違えました。ゲームの世界にすごく忠実な曲になっていると思います。志倉千代丸さんが作詞作曲をしてくださっていますからね。
新曲の「No.1」「Life Goes On」も素敵です。「Life Goes On」はソウルミュージック的なサウンドが気持ち良いですね。
「Life Goes On」はゴスペル感が強いですね。亜咲花がリードヴォーカルで、後ろに5、6人のコーラスがいるイメージです。“マイナスなことを考えずに全部プラスに持っていこう!”というポジティブソングになりました。
『超次元ゲイム ネプテューヌ Game Maker R:Evolution』のエンディングテーマ曲「Trust My Heart」はさわやかなシンセサイザーのサウンドですね。
これもサビが難しいんです。作詞もしたんですけど、実はコンペでした。
自分の曲の歌詞のコンペに本人が参加するってなかなかないでしょうね。
“歌詞を書きたいです!”と言ったら“オーディションです”と言われて(笑)。“落ちたらどうしよう”と思っていたんですけど、無事に合格できてひと安心しましたね。先方には名前を伏せていたみたいなんですけどね。このゲームのシリーズはかなり前からプレイしていたので絶対に歌詞を書きたかったんです。
今回のアルバムは作詞の面でも大活躍ですね。
アルバムの制作期間がとてもタイトで、毎週1曲を録っていたんです。歌詞も同時並行だったから、歌詞を書いては録って…というのを1カ月半くらい繰り返していました。
作詞の依頼とかも今後はいただけるかもしれないですよ。
歌詞の提供とかもしてみたいです! 作品のことを考えて歌詞を書くのもすごく好きなので。グローバルに展開していくためにも英語は必要になっていくと思うんです。特にアニメ、アニメソングは海外にも近い存在ですからね。私は全編英語詞も書けます。日本語の歌詞の曲もありつつ海外に配信する際は英語版に差し替えるとか、さまざまな方法があると思うので、グローバルに展開するアニソンの歌詞を書ける人を探している方がいらっしゃいましたら亜咲花にぜひご一報ください(笑)。
(笑)。アルバムのリリース後は東名阪ツアー『亜咲花 3rd Tour Who's ME? Triple Crown』がありますが、ツアーは2年振りですよね?
そうなんです。ワンマンはやっていたんですけど、東名阪は久しぶりで。この2年の間にリリースをたくさんして、アニソンもたくさん歌わせていただいたので、こうしてツアーができるのが嬉しいです。今回のアルバムの曲を歌うのは大変ですけどね(笑)。ライヴでは続けていろいろな曲を歌うので、てんこ盛りにしすぎたのかもしれないです。
今できることを最大限に注ぎ込めた手応えがあるんじゃないですか?
悔いはないです! “やりきったな!”っていう感じがあります。今年はライヴを中心に活動して、“亜咲花の生歌って、やっぱすごいよね?”って、ひとりでも多くの方に感じていただきたいです。この2、3年でライヴが遠い存在になった方も多いと思うので、亜咲花をきっかけにライヴが再びみなさんにとって身近なものになったら嬉しいですね。
取材:田中 大
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アルバム『Who’s Me?』2023年6月28日発売
MAGES.
- 【DVD付属盤】(CD+DVD)
- USSW-0413
- ¥6,050(税込)
- ※亜咲花オリジナル生写真(プリントサイン入り)
- 全5種類のうち1枚をランダム封入
- ※亜咲花直筆サイン入りCD(盤面に本人サイン) をランダム封入
- 【通常盤】(CD)
- USSW-0414
- ¥3,850(税込)
- ※亜咲花オリジナル生写真(プリントサイン入り)
- 全5種類のうち1枚をランダム封入
『亜咲花 3rd Tour Who's ME? Triple Crown』
7/01(土) 大阪・ROCK TOWN
7/02(日) 愛知・ell.FIT SALL
7/16(日) 東京・duo MUSIC EXCHANGE
アサカ:1999年10月7日生まれ。愛知県名古屋市出身のアニソンシンガー。幼少期の3歳より5年間をアメリカ・ミシガン州で過ごす。2016年4月から芸能活動を始め、10月に17歳の高校生アニソンシンガーとしてTVアニメ『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』EDテーマ「Open your eyes」でデビューした。その後も『セントールの悩み』『ゆるキャン△』『ISLAND』『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』『へやキャン△』『ひぐらしのなく頃に 業』『ゆるキャン△ SEASON2』『シキザクラ』『賢者の弟子を名乗る賢者』などのTVアニメ主題歌や、さまざまなゲームのテーマソングを担当。18年よりアニソンライヴイベント『Animelo Summer Live』に連続出演。その他、グラビア、競馬、麻雀など幅広いジャンルでマルチに活躍している。22年4月から放送開始のNHKラジオ第1放送『アニメ・ステラー』のパーソナリティを担当し、同年6月にアルバム『Who's Me?』をリリース。7月からは東名阪ツアー『亜咲花 3rd Tour Whoʼs ME? Triple Crown』を開催する。亜咲花 オフィシャルHP
「Triple Crown」 short ver.
「夏夢ノイジー」MV
「Sun Is Coming Up」MV
「バラッド」Lyric Video
「Ready Set Go!!」MV