【諏訪ななか インタビュー】
“お洒落な楽曲を歌いたい”と、
私の直感で選んだ楽曲揃い
諏訪ななかが春から初夏に届けるさわやかなミニアルバム『Starry Garden』のコンセプトは“bloom”。これまでの可愛い路線の作品とは違い、“お洒落な楽曲を歌いたい”という想いで選ばれた全5曲は、時に散歩中の足取りを軽やかに、また時には失恋にそっと寄り添ってくれる多彩なポップスやヒーリングバラードなどが出揃った。そんな強い想いを持って完成させた同作を解析すべく、本人を直撃した。
お花にまつわる単語や情景描写が
全ての楽曲に登場している
新作『Starry Garden』について、まずはコンセプトから教えてください。
諏訪さんご自身がコンセプト決めをされたのですか?
それこそ前回のコンセプトミニアルバム『Winter Cocktail』(2021年11月発表)のテーマが“いろいろな冬を混ぜ合わせる”だったので、この流れだと近いうちに夏の作品集もありそうですね。
来年の夏が待ち遠しくなりますね。ちなみに、諏訪さんの思うお洒落の定義が気になります。
なるほど。諏訪さんの先ほどの言葉どおり、今回はお洒落な楽曲が勢揃いといったところで、これまでの作品とは雰囲気ががらりと変わっています。全5曲あるうち、ファンの方の予想をいい意味でもっとも裏切りそうなのは?
せっかくですので、今回はアルバムの収録曲を後ろから順にうかがっていきましょう。「夢十夜」は夏目漱石の小説をモチーフにしているのかと思われますが、この楽曲が生まれた経緯が気になります。
なんと豪華な! タイトルはコンペの段階から“夢十夜”だったのですか?
曲中には《こんな夢を見た》という小説内での有名な書き出しが引用されていたり、《百年待っていて》など作品に絡む重要な言葉が散りばめられていたりと、夏目漱石リスペクトが随所にうかがえました。レコーディング時には歌詞に感情移入をしましたか?
レコーディングの話のつながりで、Bメロはリズムも変則的で歌唱が難しかったかと思います。振り返ってみていかがですか?
「Fine Days」でのインタビュー時にも感じたのですが、諏訪さんはいい意味で、そつなく音楽活動をこなしますよね。本当に超人なんじゃないかと思います。
そう思いますよ。前回の取材で作家の松坂さんについてお話をしていた際、諏訪さんから“もう10曲もご一緒しているし、すでにバラエティー豊かな楽曲が揃っているのではないでしょうか?”という発言に、私が“松坂さんならもっとやれると思います!”と返した場面もありました。
松坂さんから逃れられない運命なのかもしれないですね(笑)。
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