北欧の鬼才振付家テロ・サーリネンと
韓国国立舞踊団による『VORTEX(渦動
)』の上演が決定
振付し、2014年にソウルにて初演された大作。かねてよりアジアの身体に関心のあったサーリネ
ンにとってはまたとない機会となり、初演以降カンヌ・フェスティバルやパリ(シャイヨー宮劇場)、ニューヨークなど各地で上演され続けている。
“渦動”を意味するタイトルの通り、本公演には瞬時に変化する敏捷な動きで舞台を構成する力強い振付けが施されており、ソロからデュエット、群舞へと変化していく多彩な踊りの“渦”が、観る者をスリリングに巻き込んでいく。
プロフィール
振付家・ダンサー Tero Saarined Company 芸術監督
舞踏や武道からクラシックバレエ、コンテンポラリーダンスまで、多様な身体表現の影響を組み合わせたバランスとオフバランスで語るユニークな表現が特徴。テロ・サーリネンのダンスは有機的、独創的で「翼を持った舞踏」と表現される。
1985年にフィンランド国立バレエ団でダンサーとしてのキャリアをスタート。1988年にConcours international de danse de Paris で Lauréat du Grand Prix de danse Classique を受賞するなどダンサーとして活躍し1992年に退団。その後1年間、日本の伝統舞踊と舞踏を学ぶため日本に滞在。1996年自身のカンパニーTero Saarinen Company を設立し2018年4月までに46作品を創作。ネザーランド・ダンス・シアター(NDT I)、バットシェバ舞踊団、リヨン・オペラ座バレエ団、フランス国立マルセイユ・バレエ団、グルベンキアン・バレエ、ヨーテボリ・バレエ団、フィンランド国立バレエ団をはじめ、世界の著名なダンス・カンパニーやバレエ団から作品を委嘱されているほか、多くのカンパニーが彼の作品をレパートリーとしている。2001年フィンランド賞、2004年モヴィメント・ダンス賞(ドイツ、最優秀男性パフォーマー賞)のほか、同年フランス文化省よりシュヴァリエ賞を受賞。
2005年フィンランド獅子勲章プロ・フィンランディア・メダル(フィンランドの芸術家に贈られる最高位の勲章)、2008年にはフィンランド文化財団がサーリネンの業績に対し賞を授与。
1950年に開館し、首都ソウルの南山にある大韓民国の国立劇場。オーケストラコンサートやオペラを上演する約1,600席の大劇場(日の出劇場)、伝統舞踊や演劇、小規模なミュージカルを上演する約500席の中劇場(月の出劇場)、実験的な小規模の公演を行う約100席の小劇場(星の出劇場)、約600席の野外劇場のほか、カフェやレストラン、売店、チケットオフィスを擁する、韓国が誇る複合文化施設である。また、国立歌劇場・国立楽団・国立劇団・国立舞踊団が劇場に所属しており、優れた作品を提供し続けている。
1962年創立以来、韓国国立舞踊団は伝統的な韓国のダンスとその歴史に根ざした作品を観客に紹介すると共に、伝統的な韓国舞踊に革新的な見解を提示しながら、ユニークかつ芸術的作品も紹介している。近年、韓国伝統舞踊と音楽に現代的要素を加えた作品、『墨香(ムッキャン)』やテロ・サーリン振付『VORTEX(渦動)』を発表し、世界中の多くのダンスファンから注目を浴びている。
SPICE
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