「水中、それは苦しい」脈々と続く現
代コミックバンドの系譜
実は実力派ベテランバンド!『水中、そ
れは苦しい』が放つシュールな笑いの音
なんだか文学的な表現のようにも見えるバンド名。「名前は知っているけれど、どんな音楽を奏でるミュージシャンなのかは知らない」そんな人は、意外と少なくないのかもしれません。今回は、「水中、それは苦しい」について掘り下げます。
『水中、それは苦しい』はどんなバンド
?
「水中、それは苦しい」名義となって、1stアルバム「ひと目見て憎め」(93年)、2ndアルバム「ひとりで生きる」(97年)と、マイペースながらリリースを続けますが、その後は長い活動休止期間へ。その間に前身バンドであるシネシネ団のオリジナルメンバーはすべて脱退。2004年の再始動時には、ジョニー大蔵大臣とセクシーパスタ林三の2人からなるツーピースバンドとなりました。現行メンバーのひとり、アナーキー吉田が加入したのは、翌年2005年のこと。そうした背景から、2004年の再始動以降を「水中、それは苦しい」の活動として振り返ることが多いようです。
なんと彼らは、バラエティ番組や映画への出演歴もあります。2008年、当時人気のバラエティ番組だった「あらびき団」にメンバー全員で出演。「安めぐみのテーマ」を披露し、お茶の間の爆笑を誘うと、続く2011年には、映画「モテキ」にも本人役で出演。それまでのアンダーグラウンドな活動から、一転、注目を集めるメジャーバンドとなりました。「安めぐみのテーマ」は、彼らの楽曲の中で唯一、カラオケでも配信されています。
この項の冒頭で紹介した動画、「農業、校長、そして手品」は、彼らの代表曲とも言える一曲。農家に生まれ、教員として校長まで務めたのち、マジシャンとなったジョニー大蔵大臣の父をモチーフとしています。スリーコード+αほどのコードで構成されているため、バンドでのコピーにもぴったり。余談ですが、MVの監督を担当したのは、映画「あんにょん由美香」で知られる映画監督の松江哲明です。
『水中、それは苦しい』のメンバー
ジョニー大蔵大臣(ギターボーカル)
セクシーパスタ林三、さと子
最近のマイブーム
「仲よさそうな写真」
シャッターをきる直前、おすまししてるひとにスキンシップすると笑顔の写真が撮れます。 pic.twitter.com/psDZhChXDh
— ジョニー大蔵大臣(水中、それは苦しい) (@j_ookura_daijin) 2019年1月20日
1972年生まれのA型。言わずと知れた「水中、それは苦しい」のギターボーカル。シネシネ団に加入した当初はボーカルのみを担当していたが、メンバーの変遷にともない、ギターボーカルとなった。交友関係が広く、親交の深い山本直樹やリリー・フランキーなどは、バンドTシャツデザインにも携わっている。
ジョニー大蔵大臣公式Twitterアカウント
セクシーパスタ林三(バイオリン)
— セクシーパスタ林三(水中、それは苦しい) (@viorinzo) 2018年11月13日
1980年生まれのO型。「水中、それは苦しい」のバイオリン担当。構成上唯一のリード楽器であるため、花形でもある。「水中、それは苦しい」が持つメロディアスさは、彼のバイオリンによるところ。
セクシーパスタ林三公式Twitterアカウント
アナーキー吉田(ドラム)
— アナーキー吉田(水中、それは苦しい) (@yoshida_sk) 2019年5月2日
1984年生まれのA型。「水中、それは苦しい」のドラマー。ミュージシャンでありながら、現役の徳島大学医学部生という顔も。実は「水中、それは苦しい」のメンバーは全員インテリである。(ジョニー大蔵大臣は早稲田大学第二文学部卒、セクシーパスタ林三は早稲田大学理工学部卒)
アナーキー吉田公式Twitterアカウント
さと子(※サポートドラム)
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— さと子 (@satoko_s24) 2019年6月5日
1993年生まれ。「水中、それは苦しい」のサポートドラマー。アナーキー吉田不在時(学業のため?)には、彼女がドラムを叩く。彼女に加え、ベースでえらめぐみ(@era_dots_hack)が参加すると、「水中、それは苦しいSP」というバンド名になる。
さと子公式Twitterアカウント
「水中、それは苦しい」脈々と続く現代コミックバンドの系譜はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。