【八王子天狗祭クイックレポ】BRADI
O 全員夢中! 若きキング・オブ・フ
ァンク、圧巻のステージ
聴いてまず「そのまんまじゃねえか!」と笑い、でもその次の瞬間「じゃあなんでほかのバンドはやらないの?」「できないんじゃないの?」「つまりそのまんま鳴らせること自体がすごいし、それがかっこいいってさらにすごいってことなんじゃないの?」と気がつくわけだ。
というのは、彼らがルーツとしている音楽に親しんできた人の聴き方で、そうではない人にとってはただひたすらに新鮮にかつ魅力的に響く、というのもある。今日のこの『ハチテン』でも、その両方の人たちを一瞬にして虜にする、楽しくて果てしなくディープなステージを見せた。
BRADIO
「もっともっと、みんなとパーティの向こう側へいきたいんだけど、どうだい!」と、「FUNKASISTA」でさらに腕をブンブン振らせていく。続いては、出た、「そのまんまの究極」ともいえる最新シングル「LA PA PARADISE」。スイートなメロディに、快楽の塊のようなリズムに、フロアがまるで染まるように魅せられていくのがわかる。
「dance section」では「September」(EARTH WIND AND FIRE)のファルセット部分を引用して真行寺とオーディエンスで延々とリピート。天狗ステージの熱がますます高まっていき、それがピークに達したところでラスト・チューン「Back To The Funk」を投下。まさに昇天状態、6曲1本勝負圧勝、そんな空気でした。
真行寺、最後にマイクなしでそう叫んでから、ステージを下りた。
取材・文=兵庫慎司 撮影=佐藤 広理(@hilf_ntlo)
1. Flyers
2. FUNKASISTA
3. LA PA PARADICE
4. スパイシーマドンナ
5. dance section
6. Back To The Funk
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