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10 有名なV-ROCKアーティストを紹介

10位

デルヒは2006年から2011年まで活動した日本のヴィジュアル系ロックバンドです。
元々はヘヴィメタル畑出身の4人組バンド、デルヒ。惜しまれつつも2011年に解散しましたが、その演奏力の高さとヘビーでメロディアスな楽曲はV系だけでなく多くのファンに支持されていました。特にギターのLedaは新世代のギターヒーローとしても注目されており、ギター雑誌でも特集が組まれるほどの実力でした。
そんなデルヒの一番のおすすめアルバムはベスト盤として解散直前に発売された「LIVE : VANDALISM [ DELUHI ]」。活動の集大成として発売されたこの作品は、楽曲の多くがリマスター、リレコーディングされ、音質的にもとてもレベルの高い仕上がりになっています。元々シングル曲のみでの発売が多かったデルヒだけに、発表された楽曲の多くが網羅されているこのアルバムは初めてデルヒを聴くという人にもお勧めできる内容です。

9位

黒夢
黒夢は1991年、岐阜県にて結成されたヴィジュアル系ロックバンド。2015年に解散しています。
今回、黒夢でオススメしたいアルバムは「tour feminism PART 1 [ 黒夢 ]」。まずジャケットの写真の画期的。それまでのヴィジュアル系と言えば、ロングヘアーに黒尽くめの服、素顔がわからない位の濃いメイクがお約束でした。しかし、このアルバムのボーカル・清春は短い髪に白い服、メイクも薄めとそれまでの彼のイメージをひっくり返しました。ベースの人時も肩辺りまで髪をバッサリ切っています。
楽曲も、それまでのおどろおどろしい閉ざされた暗い世界観から、甘く切ない耽美なもの、パンクを感じさせるものなど、リスナーが受け入れやすい形へ変化しています。また清春特有の、ビブラートを効かせた歌い方をよく活かした楽曲が多く、非常に聴きごたえがある楽曲ばかりです。
発売から20年以上経ちますが、今でもリスナーに支持されている黒夢ファンお気に入りの一枚です。

8位

メガマソは2006年に活動を開始したヴィジュアル系ロックバンド。ポップロックやダンスロックを得意としています。
ヴィジュアル系ロックバンドで大事なことといえば、声とルックス、そしてそのバンド独自の雰囲気かと思います。今回紹介するメガマソは、ボーカル・インザーギの安定して綺麗な高音の声、ギター・涼平の男性とは思えない徹底した女形ぶり、ベース・Gouの飄々としたミステリアスな雰囲気。三者三様の個性が見事に溶け合い、メガマソ独特のメタファーを多用した歌詞をバラードからハードロックまで幅広い音楽に乗せてリリースしてくれるのがメガマソです。まさに、ヴィジュアル系ロックバンド特有の雰囲気といえます。
そんなメガマソのおすすめアルバムは「M4U [ メガマソ ]」です。このアルバムにはメガマソの魅力がギュッと詰まっています。メガマソ独特の歌詞は一度聴いただけでは意味がはっきりと取れないことが多いのですが、何度も聞いているうちに「あ、そうか!」と分かる瞬間が来るかと思います。この歌詞の意味が分かった瞬間はメガマソの世界に本当に入れた気がして、何だか嬉しくなります。「M4U」は比較的、メガマソの世界に入りやすいアルバムなので、初めてメガマソに触れる人にオススメです。

7位

ムックは1997年に茨城県にて活動を開始したヴィジュアル系ロックバンドです。
2017年に結成20周年を迎えたムックが2016年に発売したミニアルバム「T.R.E.N.D.Y. -Paradise from 1997- [ ムック ]」。ムックといえば昔は密室系と呼ばれただけあって暗く陰鬱な楽曲が多かったですが、20年のバンド活動を経て様々なジャンルの楽曲を自分たちの色に染め、音楽の幅を広げてきました。ヴィジュアル系で括ってしまうのは勿体無い程です。
このミニアルバムはタイトルがTRENDYというだけあって、1990年代を彷彿させるようなメロディをムックらしく料理した、懐かしいけど新しさが感じられるムックらしい一枚になっています。30歳以上の大人なら一枚を通して遠い日の自分を思わず回顧してしまうのではないでしょうか。最後の曲”TONIGHT”は圧巻です。

6位

ディルアングレイは1997年に活動を開始したヴィジュアル系ロックバンド。大阪にて結成されました。
アルバム毎に雰囲気が変わるバンドとして知られるディルアングレイですが、その中でも最近ではヴィジュアル系色はあまり無くなってしまいました。元々、ハードロック色の強い楽曲を得意としていますが、「ARCHE [ DIR EN GREY ]」というアルバムはまだディルアングレイ初期の激しさが残っているため、おすすめです。
今で言うヴィジュアル系ロックバンドといえば、ポップさや一般受け寄りな雰囲気の楽曲を多くリリースするバンドが多いかと思います。しかし、ディルアングレイは媚びずに独自路線を貫いており、そのお陰か国内だけではなくそれ以上に海外でも注目されています。
多くのバンドが初期に築き上げた世界観をそのまま引きずることで劣化してしまったり、商業的指向性が強くなってしまい古参ファンが離れてしまうのですが、ディルアングレイはロックバンドとして常に挑戦しているので、常にファンを楽しませてくれます。

5位

アシッドブラックチェリー、通称ABCはロックバンドJanne Da Arcのボーカルyasuのソロプロジェクト。2007年に活動を開始、2017年に活動を休止しています。
アシッドブラックチェリーは固定のバンドメンバーではなく、yasuをボーカルにその時々でサポートメンバーが変化するバンドです。最近は、ギター・YUKIDUSTAR-3)、HIRO(Libraian)、ベース・SHUSE(tЯick)ドラム・淳二(BULL ZEICHEN88)と実力者ばかりでライブパフォーマンスも正式なバンドメンバーではないのか、と感じるほどの一体感です。
そんなアシッドブラックチェリーのオススメアルバムは「L -エルー [ Acid Black Cherry ]」。2015年にリリースされたコンセプトアルバムです。一人の女性エル、愛を求め続けた女性の生涯を綴った作品です。そして彼女を思い続けたオヴェスの一途な愛。一度聴けばその情景の壮大さ、せつなさ、悲しさ、温かさなど、エルでなくともおそらく聴いている誰しもが自分に照らし合わせたり、身近にある愛、もう近くにはない愛の尊さに気づかされるはずです。ヴィジュアル系という枠を超えたyasuの作品は、その後映画監督である下山天さんからのオファーがあり、広瀬アリスさん主演で映画化されました。
2017年はアシッドブラックチェリー10周年という節目の年であり、「Blood」という新しい企画のアルバムではまた新しいクリエーターが参加して新しい血が注がれています。進化し続けるアシッドブラックチェリーから目が離せません。ぜひアルバム「L-エル-」の愛を感じてください。

4位

ルナシーは1989年に結成した4ピースヴィジュアル系ロックバンドです。
今回、おすすめしたいアルバムは2000年発売の「LUNACY」です。
このアルバムは、ルナシーのメンバーが時間に捉われず本当に満足出来る作品を作るという信念のもと制作されました。
彼らはV系というジャンルに一纏めにされることを嫌い、化粧を捨て音楽だけで勝負しました。残念ながらセールスは伸びませんでしたが、今でもルナシーファンの中では忘れることの出来ない1枚です。
ルナシーの与えた影響はとても大きく、1990年代のバンド系音楽雑誌を開くとほとんどが彼らの見た目を真似たフォロワーばかりでした。その中では現在プロとして活躍しているミュージシャンも多く、彼らも多大な影響を受けたと話していることを良く耳にします。
2000年に一度終幕(解散)するのですが、その年のラストライブは本当に気迫に溢れ圧倒されます。演奏力の高さやステージング、全てが完璧にパッケージされたDVDも発売されていますので是非とも一度見て頂きたいです。

3位

グレイは1988年に北海道の函館にて活動を開始、現在も活動を続けているヴィジュアル系ロックバンドです。
ヴィジュアル系ロックバンドと言えばこのグループを忘れてはいけません。
デビューして30年近く経つ今でも、常に音楽を通してファンに元気を与えてくれます。
彼らは北海道の函館で育ち、GLAYの原型はまだ高校生の頃、同じ学校のTAKUROとHISASHI、そしてTAKUROとは小中学校が同じTERUが作り上げたバンドです。当時、TERUはボーカルではなくドラマーでしたが、たまたま家で曲に歌を入れたものをTAKUROに聴かせたところ、とても気に入りボーカルを探すよりドラマーを探すほうが簡単ではないかとのことでボーカルTERUが誕生しました。
高校時代、GLAYは函館のライブハウスでかなりの人気を誇っていました。しかし、高校卒業後、彼らはプロを目指し上京しますが現実は思ったほど簡単ではなく、仕事に追われバンド活動どころではなかったそうです。思い切って就職した会社を辞めバイト生活をする傍らバンド活動、しかしライブを開催してもお客さんは集まらず、舞台に立つメンバーの方がお客さんより多い時期がありました。
そんな中で、メンバーに一つ年下のJIROがベースとして参加することになります。JIROも一度は会社員として働いていましたが、自分が夢見てきた事とは異なる会社を辞めた辺りで元々よく知っていたGLAYに誘われ活動することになります。JIROが参加し、今のGLAYが作られた頃からあちこちにデモテープを持ち販売店などを周りはじめ、段々人々に曲を聴かれ、ライブも観客が入るようになり、ついにあのX JAPANYOSHIKIの耳にも入り、GLAYがデビューすることとなります。
その後は音楽シーンでは有名な、伝説の20万人ライブ等数々の伝説を作り上げるまでに成長をはたしました。最近ではTAKUROが全ての楽曲を作るのではなく、四人の個性ある音楽も出し始め、GLAYのさらに新しい顔も見え始めています。
北海道の函館の小さな町に、同じ時期に育ったのも奇跡と思えるぐらいのバンドです。ファンが悲しむから解散はしないという彼らのこれからの活動を楽しみにしているファン。そんなファンを大切にするGLAY。ロックバンドとして最高の形に仕上がっているバンドこそGLAYではないでしょうか。
おすすめしたいアルバムは「SUMMERDELICS [ GLAY ]」。気に入ったら新しい曲から昔の曲まで聞いてみてください。

2位

L’Arc~en~Ciel
ラルクアンシエルは1991年に結成された日本の4ピースヴィジュアル系ロックバンド。現在も活動しているモンスターバンドです。
1990年代中盤、コテコテのヴィジュアル系バンドが多いなか、ヴィジュアル系と言ってもソフトな見た目、楽曲もロックでありポップスであり、アーティストとしての評価も高かったラルクアンシエル。人気に火が着いたかと思った矢先の、ドラムのSakuraの逮捕・脱退&活動休止。今でこそ国民的なロックバンドとして知られていますが、その過程は簡単なものではありませんでした。
今回おすすめしたいアルバムは、Sakuraの騒動を経て、見事復活を果たした1曲”虹”が収録されているアルバム「ラルク・アン・シエル/HEART」。活動休止期間中に作られた楽曲の数々が、さらにラルクの音楽性を高めて、こんな歌もいけるのか!と、ますますファンの心を虜にした1枚です。
彼らのキラーチューンである”虹”の出だしの半音ずつ動くメロディーラインは、当時すさまじいインパクトがありました、かと思えば”winter fall”ではキャッチーなメロディーを奏で、とにかく全ての楽曲が文句なしにカッコいいです。MVも多くリリースされており、1曲1曲にこだわりが感じられます。

1位

X JAPAN
X JAPANは1982年に活動を開始したヴィジュアル系ロックバンドです。日本唯一のロックカテゴリ、ヴィジュアル系ロックの始祖とも呼ばれている伝説的なバンドです。
X JAPANといえば何と言ってもYOSHIKIの作り上げる曲ではないでしょうか。そして、その曲を完璧に仕上げるボーカルToshiの金属と金属をこすり合わせた様な高音の歌声、PATAのギター、HEATHのベース、HIDEとHIDEに代わってメンバー入りしたSUGIZOのギターとバイオリン、YOSHIKI本人によるドラムとピアノ。世界的な、日本を代表するロックバンドという以外表現ができません。
ドキュメンタリー映画「We Are X」を観れば彼らの生き様を画像として観ることができますが、きっと、もっともっと深いものを抱えているに違いないだろうとも感じることができます。その深いものが何なのかはわかり得ませんが、その想いが曲に見え隠れしているのは間違いないでしょう。
解散をし二度とX JAPANの新しい曲は聴けないだろうと思っていた頃もありましたが、時代がそれを放ってはおかなかったようです。彼らの知らないところでフツフツと湧き上がっていた名曲達が当時のX JAPANを知らない世代から受け入れられるようになっているなどと、バンドメンバーたちも予測していなかったと話していました。どんなに好きな名曲でも毎日毎日何回も聴いていると普通は飽きてくるものだと思いますが、X JAPANの曲に関してそれを感じたことはありません。
特におすすめしたいアルバムは「Jealousy(通常盤) [ X ]」。今の新曲ももちろん素晴らしいのですが、あえて解散前の曲をおすすめします。

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