【星野 源】『星野 源 ワンマンライ
ブ “STRANGER IN BUDOKAN”』2014年
2月6日 at 日本武道館

撮影:三浦知也/取材:柴 那典

 “本当に嬉しかったです”。ライヴ終盤、星野源はそんなふうに万感の思いを伝えた。集まった1万1000人もまったく同じ気持ちだったはず。昨年7月から病気療養のため延期となっていた初の武道館公演。人前で歌うのは1年2カ月振りだという。待っていたファンの思いに100パーセントの音楽愛で応える、完全復活のステージだった。

 定刻を少しすぎると、星野はミニスカ姿のナースふたりに抱えられて登場。“おかえり!”という歓声が飛ぶ。MCの第一声が“ただいま○こー!”だったり(病院のベッドでずっとこれを言おうと考えていたらしい)、曲中の転換で数々の“一流ミュージシャン”になりきったレイザーラモンRGや椿鬼奴など芸人たちのビデオレターが届いたり、ところどころ笑えるネタを放り込んでくる星野らしいユーモア満載の展開だ。それでも曲が始まると雰囲気は一転、時に躍動感たっぷりで、時に胸が一杯になるほど切ない、彼独特の豊かな音楽の世界に包まれる。演奏陣は、バンドに加えてペダルスチールやマリンバ、ストリングス、ホーンセクションも登場する豪華な編成。

 中盤では「電波塔」やナンバーガールのカバー「透明少女」を弾き語りで披露、ギター1本で会場の空気を掌握する。終盤は「フィルム」「知らない」「夢の外へ」と、人懐っこいメロディーに幸福感あふれる楽曲を連発。アンコールでは布施明に扮した“ニセアキラ”としてカバー曲「君は薔薇より美しい」を歌い、最後は「地獄でなぜ悪い」で華やかに終幕。サービス精神満点の約2時間半、音楽の喜びを詰め込んだようなステージだった。

セットリスト

  1. 化物
  2. ダンサー
  3. ギャグ
  4. パロディ
  5. くだらないの中に
  6. 湯気
  7. ステップ
  8. 季節
  9. くせのうた
  10. スカート
  11. キッチン
  12. 電波塔
  13. 透明少女
  14. レコードノイズ
  15. ワークソング
  16. フィルム
  17. 生まれ変わり
  18. 知らない
  19. 夢の外へ
  20. ある車掌
  21. <ENCORE>
  22. 君は薔薇より美しい
  23. 地獄でなぜ悪い
星野源 プロフィール

1981年1月28日生まれ、埼玉県蕨市出身。インストゥルメンタル・バンドSAKEROCKのリーダー兼ギタリスト、マリンバ奏者の星野源。バンド活動と並行して、舞台音楽制作や弾き語りライヴも行う。07年、自身の弾き語りを収録したCDフォトブック『ばらばら』を発表。

俳優としても活動しており、近年では、映画『ノン子36歳(家事手伝い)』、映画『少年メリケンサック』、NHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』など、多数のドラマや映画に出演。また、作家として著書『そして生活はつづく』を刊行し、雑誌『POPEYE』にて映画エッセイ『ひざの上の映画館』を連載。『TVBros.』にて『地平線の相談』を細野晴臣と共に連載するなど様々な分野で活躍中である。

そんな中、本格的にソロ活動を開始。10年6月に<SPEEDSTAR RECORDS>より1stアルバム『ばかのうた』をリリース。本作には、ファンの間では名曲との呼び声も高い「ばらばら」のバンド・アレンジ・ヴァージョンや、SAKEROCKの楽曲もヴォーカル入りで収録されている。星野源 オフィシャルHP(アーティスト)
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OKMusic編集部

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