L→R HAYATO(Piano)、HIRO(Cajon)

    L→R HAYATO(Piano)、HIRO(Cajon)

    【→Pia-no-jaC←】新たな命を吹き込
    まれたクラシックの名曲

    誰もが知っているクラシックの名曲を大胆なアレンジと演奏でカバーする大人気シリーズ第四弾『EAT A CLASSIC 4』。斬新なアイディアが満載の全曲は、最早“オリジナル”と言っても過言ではない。
    取材:田中 大

    このシリーズで→Pia-no-jaC←を知った人も多いですよね。

    HAYATO
    クラシックに詳しくない人も楽しめるように、誰もが知っている曲を選んでいますからね。“こういうクラシックもあるんだよ”っていうのを感じていただきたいんです。裏テーマは、実は“クラシックの世界の人に怒られるアレンジ”なんですけど(笑)。

    (笑)。でも、音大の授業でも取り上げられているんですよ。

    HIRO
    “みんなはこうなっちゃダメだぞ”っていう取り上げられ方をしているのかもしれない(笑)。いろいろやるもんだから、“クラシック、嫌いなんですか?”って訊かれることもありますので。でも、もちろん好きなんですよ。感覚としては好きな女の子にイタズラしちゃう感じ?(笑)

    確かに、そういう感じもありますね(笑)。大胆なアレンジの数々ですから。例えば、1曲目「交響詩 禿山の一夜」はとてもスリリングでした。随所に散りばめられた独特なタメと、ふたりの演奏の一体感がカッコ良いです。

    HAYATO
    メロディーの1カ所をピックアップしてリフを作って、ふたりでセッションをしました。前回のツアーで即興コーナーをやったんですけど、あの感じを活かそうと思ったんです。何百回…もしかした1000回に届くくらいセッションを重ねて、そこで生まれたキメ、ブレイクが反映されています。
    HIRO
    たくさんやったので、呼吸も合わせやすかったです。でも、セッションはバトルですよ。“レコーディングでも新しい何かが生まれるかも?”という感じでした。

    何が起こるか分からないっていう緊張感やスリルは、→Pia-no-jaC←の重要なスパイスですよね。

    HAYATO
    聴いている方にハラハラ、ドキドキしていただきたいと思っていますから。やっている僕らも油断できないですし。
    HIRO
    “ここでこう来るだろうな”と思っていると、いきなり裏切られるんですよ(笑)。
    HAYATO
    お互いに仕掛け合ってバトルをしています(笑)。

    「組曲『惑星』から木星」は、ついにきましたね。でも、こういうアレンジもハマる曲だとは、想像したことがなかったです。

    HAYATO
    いろいろな方々がカバーしているからこそ、思いっ切り→Pia-no-jaC←らしくやっています。和のテイストを入れてみたりしていますから。

    収録曲の中で、すでにライヴでやったものはあります?

    HAYATO
    「ハンガリー舞曲 第5番」と「エリーゼのために」「交響詩 禿山の一夜」は一度だけやったことがありますね。あと、「ジムノペディ 第1番」はライヴの終了後に音源で流しました。

    「ジムノペディ」って気持ちが落ち着く音楽の代表格ですけど、躍動感にあふれたアレンジになりましたね。

    HAYATO
    そのままやるとヒーリングミュージック的なものになるので、→Pia-no-jaC←ならではのやり方をいろいろ考えました。
    HIRO
    こういうのは、他にないでしょうね。
    HAYATO
    うん。やっぱり、他にないものをやりたいので。

    あと、このアルバムを聴いて改めて思ったんですけど、→Pia-no-jaC←の演奏ってふたりの熱いエネルギーが醍醐味だなと。さっきHIROさんから“バトル”っていう言葉が出ましたけど、本当にそういうガチンコ感にあふれていますよ。

    HIRO
    “体育会系”ってよく言われますし(笑)。アスリートに近いところは、あるんだと思います。

    実は僕、ライヴをふたりの“試合”として観ています(笑)。

    HAYATO
    いや、ほんと試合ですよ。“親しき仲にもバトルあり”っていうものですから。
    HIRO
    そうだね(笑)。“→Pia-no-jaC←をカバーするのに、何が大事ですか?”っていう質問をよくいただくんで、“体力です”と答えていますし。今、カホンのことをレクチャーするクリニックをしているんですけど、みなさんは当然ながら“手が痛い”と(笑)。まぁ、やっぱり手は腫れますよね。

    HIROさん、素手でクルミを割れるんじゃないですか?(笑)

    HIRO
    試したことはないです(笑)。
    HAYATO
    今度、いろいろ試してみようか?

    (笑)。音楽の話に戻りましょう。「2つのアラベスク 第1番」は、行ったり来たりするさざ波のようなメロディーが印象的でした。

    HAYATO
    これはゲームミュージックみたいなイメージ。強弱を付けずに無機質に、一定のテンポで弾いたりしていますから。これはかなり難しかったです。

    ライヴで早く聴きたい曲ばかりです。「エリーゼのために」は、やっぱりいろいろな音が出る小物を使うんですよね?

    HIRO
    賑やかな感じになると思います。ステージ上に置く小物がどんどん増えていきそうですが(笑)。あれ、大変なんですよ。ひとつでも手順を間違えると、間に合わない。床に落ちちゃったりすることもあるから、それに対するリカバリーも毎回スリリングなんです。
    HAYATO
    観ても楽しめるだろうし、みなさんの参加型の曲になっていくんじゃないですかね。

    年明けのツアーを楽しみにしています。CDとはまたひと味違う、その日ならではの演奏がたくさん飛び出すんでしょうね。

    HAYATO
    そうなるはずですよ。自分たちでも、あらゆるライヴで毎回いろいろな発見をしてきましたから。ライヴで弾いたのを後で聴いて、そこから新曲が生まれたこともあるんですよ。
    HIRO
    今度のツアーのタイトルは、“JACKPOT TOUR”。言い得て妙ですよ。“ここから新しい曲が生まれました”っていう大当たりの日もあるでしょうし。何が起こるか分かりません。期待していただけたらと思います。
    『EAT A CLASSIC 4』2012年12月05日発売PEACEFUL RECORDS
      • 【初回限定盤(DVD付)】
      • XQIJ-91005 2300円
      • 【通常盤】
      • XQIJ-1008 1800円
    →Pia-no-jaC← プロフィール

    ピアノジャック:ピアノ担当のHAYATOとカホン担当のHIROによるインストゥルメンタルユニット。グループ名はふたりがそれぞれ担当する楽器、ピアノとカホンを組み合わせたもの。2005年に結成し、08年9月に1stアルバム『First Contact』をリリース。ピアノと打楽器というシンプルな構成ながら、ジャズとクラシックを融合させた音楽性、重厚な力強さと跳ねるような繊細さを併せ持った楽曲が話題を呼ぶ。→Pia-no-jaC← オフィシャルHP

    OKMusic編集部

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