【PrizmaX】『PrizmaX Level3 東名阪
    ツアー Only summer days ~スペトロ
    ボール~』2016年8月27日 at 品川ス
    テラボール

    撮影:笹森健一/取材:高良美咲

     スティーブン・スピルバーグ監督作品『レディ・プレイヤー・ワン』に大抜擢された森崎ウィン(Vo)のハリウッドでの撮影にともない、4人で開催されたツアーの最終日。

     蝉の声や風鈴の音が夏を感じさせる中、4人が登場し、「I believe」で口火を切ると、ひとりでも臆することなく力強く歌い上げる黒川ティム、それをダンスのみならずラップでも応戦する清水大樹、軽やかにクールに舞う福本有希、笑顔を見せながら全力で踊る島田翼、この4人の姿に迷いや不安はなかった。「Ready」でウィンの等身大パネルがステージを駆け抜けていく演出で会場を沸かせたり、お祭りの音に合わせてハッピを羽織り登場したダンサーの3人が、射的銃、光るヨーヨー、輪投げを手に次々とパフォーマンス。その後も4人それぞれうちわを手に花道へ繰り出したり、距離を感じさせない遊び心で楽しませてくれた。

     ティムが伸びやかで甘い歌声を響かせた「Truth」でクールダウンと思いきや、光る眼鏡をかけ、おもちゃの楽器を持って披露されたファンクナンバー「UP<UPBEAT」で一気にヒートアップ! 8月の終わりにぴったりな「Lonely summer days」で本編終了をすると、アンコールではPrizmaXから細胞分裂したマッシュルームズが登場。ザ・ビートルズの来日50周年記念カバーアルバム『Hello Goodbye』に参加した際の「Magical Mystery Tour」を披露したあと、ウィンからのコメント映像の中で彼が帰国したのちの11月20日に新木場STUDIO COASTワンマン公演開催のサプライズ発表! あまりの驚きと喜びに、ステージの真ん中で抱き合う4人。挑戦とも言える今ツアーは、確実にこれからの彼らにとっての大事なステップになった。

     そして、ライヴを終えた直後のメンバー4人にインタビューを敢行! 清々しい表情を見せる彼らに、ツアーを終えた今の冷めやらぬ気持ちについて訊いた。

    「名古屋、大阪でのこういったかたちでのワンマンライヴも初めてだったし、今日の品川ステラボールというのは3年前からすごくやりたいと思っていたところで。時間はかかったけど、このステージに立てたことに対して感じることがたくさんありました。普段は5人だけど4人でしっかり終えられたことも含めて、達成感と充実感にあふれています」(大樹)

    「今まで以上に、“駆け抜けた”っていう印象が強いツアーでした。今まではツアーというよりも一発で全てを出し切るというスタンスだったんですけど、今回はビルドアップしていくっていう気持ちで臨んだので、品川ステラボールを終えたことでようやくパズルが埋まった気がします。すっきりした気持ちです」(翼)

    「ツインヴォーカルをティムがひとりでやり遂げたんですけど、俺はオーラの部分でプレッシャーがありました(笑)。単純に普段5人でやっていることを4人でやるのはかなり大変でした。奇数のものを偶数でやるっていうのは、分かりやすく言うと、やっと掛け算を覚えたところに割り算を出された感じで(笑)。立ち位置を間違えてしまったり、みんなが右に行ってるのに左に行っちゃったりもしたんですけど。でも、投げチューをしながら右に行ったりして(笑)。転んでもただでは起きないのが福本有希ですから」(有希)

     4人でやり切ったことで前向きな感想がうかがえるメンバーだが、PrizmaXの強みであるツインヴォーカルをなしに、ティムひとりでのヴォーカルでツアーを行なうということにはやはり不安もあったようだ。

    「聞いた時は正直、“ダメだ”って(笑)。ティムひとりでワンマンのロングセットを歌い切るのは難しいと思っていたので、まずはウィンがいない部分をどうやって補うか?っていうのをすごく考えました。でも、こうやって今、無事に終わりましたけど、ちゃんとティムが補ってくれましたし、素晴らしいヴォーカリストだなと改めて思いました」(大樹)

    「認めざるを得ないけど、認めたくないことってあるじゃないですか。でも、ポジティブにこれは挑戦だと決めて。リハーサルでは大樹が構成をすごく考えてくれたんですけど、俺がしっかりヴォーカルに意識できるようにっていう、みんなのチームワークが温かかったです。セットリストも俺がやりやすいようにっていう周りの支えもあったので、気持ちもどんどん高まりました。ウィンのパートの練習もして、体力作りにも励んで…やっと本番が終わりました。メンバーとぶつかり合って喧嘩も結構しましたけど、そういうことをしないと成長できないとも思っていたので。今はやり切った気持ちでいっぱいです! 周りから、ひとりで歌っている時に開放感があるって言われてすごく嬉しかったです。もう二度とない経験になりました」(ティム)

    「正直、ちょっと動揺はしましたね。ワンマンツアーをやると発表した時はウィンくんがいるという前提だったので…。4人でやることになって、僕らは立ち位置や振り付けを覚えるんですけど、やっぱりティムくんの負担が一番でかかったと思いますよ。構成とかを考えている時にメンバー内で意見を出し合って、ぶつかったこともありました。4人だけど5人の時と見劣りせずに、ホリック(PrizmaXのファン)の期待を裏切ってはいけないっていう思いもあったし」(翼)

     メンバーが語るように大きな挑戦であったことはもちろんだが、5人の信頼や絆があってこそ成り立ったツアーであると感じさせられた。

    「今回は4人で頑張りましたけど、ツアーをやってみて思ったのは、PrizmaXは5人いてPrizmaXだなと。今回は期間限定のレアなライヴだと思ってほしいです。新木場STUDIO COASTはウィンが戻ってきて5人なので、もっとクオリティーを上げないといけないですね。絶対に来てほしい。俺にも期待してほしいです!(笑)」(有希)

     11月20日に行なわれる新木場STUDIO COAST公演は、ウィンも帰国し5人でのステージとのことで、個々がパワーアップしたPrizmaXに期待が高まる。

    「ウィンが帰ってきたら今日のライヴの映像を観ると思うんですけど、絶対に悔しいと思いますよ。やっぱりヴォーカルとしてのライバル意識があるんで、俺はウィンに何も言わないです。きっとウィンも俺に何も言わないです!(笑) ウィンは勝手に悔しいと思って、勝手に成長する人なんで。ツアー中も“ひとりは大変だよ”ってウィンに言ったりはしていたんですけど…実際に帰ってきた時にはそういうことは言わない。俺とウィンの関係って、悔しいと思ってどんどん相手の上にいく、兄弟喧嘩みたいなものだと思うんですよ。それだけのライバル意識があるので“超楽しかったよ”って言います! ウィンも今はあっちで役者をしていますけど、絶対にレベルアップして帰ってくるので、俺もそのために準備をしています。ぶつかり合っていきたいですね」(ティム)

    セットリスト

    1. I believe
    2. REBORN
    3. Ready
    4. Just Revolution
    5. OUR ZONE
    6. DANCE NUMBER
    7. GO!
    8. Sing it!
    9. FANTASISTA
    10. Truth
    11. Without you
    12. Three Things
    13. UP<UPBEAT
    14. Pleasure
    15. HUG&KISS
    16. Lonely summer days
    17. <ENCORE>
    18. Magical Mystery Tour
    Tsubasa Shimada(PrizmaX) プロフィール

    シマダツバサ:幼少の頃よりダンサーとしてのキャリアを積み、高校生の時にニューヨークへ単身短期留学に発つ。現在はダンス&ヴォーカルユニット、PrizmaXのパフォーマーとしてステージに立つかたわら、DJや写真などのカルチャーに没頭する。縦横無尽にさまざまな音楽体験を経た中で、現在はダンスミュージックに着地し、ミニマルな繰り返しの中で独自のグルーヴを紡ぎ出すDJプレイで空間を彩る。ハウスミュージックの疾走感と共に、芸能界屈指のDJ/レコード・ディガーを目指し音の旅を続ける。

    プリズマックス:2002年結成。メンバーの入れ替わりや増員などで10人組の時もあったが、10年からスターダストプロモーションの男性タレント集団EBiDAN(恵比寿学園男子部)に参加し、13年には現在の5人体制になる。結成10周年を迎え、2013年3月にダンス&ヴォーカルユニットとして「Mysterious Eyes/GO!」でCDデビューを果たした。PrizmaX オフィシャルHP

    PrizmaX プロフィール

    プリズマックス:2002年結成。メンバーの入れ替わりや増員などで10人組の時もあったが、10年からスターダストプロモーションの男性タレント集団EBiDAN(恵比寿学園男子部)に参加し、13年に現在の5人体制となる。結成10周年を迎え、13年3月にダンス&ヴォーカルユニットとして「Mysterious Eyes/GO!」でCDデビューを果たした。PrizmaX オフィシャルHP

    OKMusic編集部

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