【THE MODS】『THE MODS TOUR 2012
    「JACK & JOKER」』2012年12月15日
    at SHIBUYA-AX

    撮影:斉藤ユーリ/取材:石田博嗣

    時刻はまだ開演時間に達していない。しかし、会場ではすでに“モッズ”コールが発生し、ただならぬ熱気に満ちていた。とはいえ、これはいつもの光景だ。モッズのライヴはこうでなければ…と思いつつ、高揚感を抑えて開演の時を待っていると、突然客電気が落とされた。フロアの壁が震えるほどの大歓声が起こったことは言うまでもないだろう。
     十分すぎるほど温まっている会場に投下された1曲目は、ニューアルバム『JACK & JOKER』のオープニングを飾る「ARE YOU READY」。痛快なロックナンバーにオーディエンスの興奮度はいきなりマックスに! さらに、「LET'S GO GARAGE」や「CRAZY BEAT」といった初期のナンバーや苣木寛之(Gu&Vo)がフロントに立って歌った「GOOD TIME BAD TIME」、ドラムの佐々木 周ヴォーカルの「WAS 17」などがフロアを何度も爆発させていく。そして、中盤に入ると裏打ちのギターが印象的なミディアムチューン「無法者の詩」で観る者を酔わせ、60'sの流れを汲む「OPERATION BOP」で踊らせ、2011年以降の時代をリアルに切り取ったバラード「あの日」では言葉を胸に響かせる。貫禄もあれば、ヒリヒリするぐらいの刺々しさもあり、いい意味での荒さだったり、キャリアを重ねたからこそのユーモアもあり、その圧倒的なステージングはさすがだ。もちろん、森山達也(Vo&Gu) の存在感&カリスマ性も絶対的で、どこか余裕を感じさせるのに尋常じゃない緊張感を漂わせ、まったく息が抜けない。
     終盤の幕開けは、ベースの北里晃一がヴォーカルをとったR&Rナンバー「BOOM OR BUST」から。再び会場が熱く盛り上がる中、本編ラストを飾った「PRISONER(野獣を野に放て)」で大合唱となり、フロアではいくつもの拳が高く突き上げられた。アンコールでも“ここにいるどうしょうもない野郎たちと数少ない女の子のために”と「バラッドをお前に」がしっとりと届けられるも、「ロックをトメルナ」はニューアルバムの曲とは思わせない熱狂を誘い、“ここにいるロックがずっと好きな連中に贈ります”と披露された代表曲のひとつ「LOOSE GAME」では再び大合唱に。大興奮の中、ライヴは「TOMORROW NEVER COMES」で大団円を迎えるが、終演後もなかなか“モッズ”コールは鳴り止むことはなかった。とはいえ、これもいつもの光景だ。モッズのライヴはこうでなければ…と思いつつ、抑え切れない高揚感で胸が熱くなっていた。

    セットリスト

    1. ARE YOU READY
    2. LET'S GO GARAGE
    3. DESTRUCTION BABY
    4. CRAZY BEAT
    5. TEENAGE BLUE
    6. GOOD TIME BAD TIME
    7. SHE'S THE C
    8. WAS 17
    9. 無法者の詩
    10. OPERATION BOP
    11. Trump
    12. あの日に
    13. BOOM OR BUST
    14. PISTOL SLAPPER
    15. PRISONER(野獣を野に放て)
    16. バラッドをお前に
    17. ロックをトメルナ
    18. MADE IN U.S.O
    19. what a wonderful world
    20. CIRUS DRIVE
    21. LOOSE GAME
    22. LONDON TIME
    23. TOMORROW NEVER COMES
    THE MODS プロフィール

    ザ・モッズ:1981年にアルバム『FIGHT R FLIGHT』でメジャーデビュー。以来、時代に流されることなく、音楽に対する真摯な姿勢を貫き、ファンのみならず多くのアーティストたちにも多大な影響を与え続けてきた。技術や理屈だけでは作り出せないバンド然とした強靭なサウンドと、リーダーである森山の類稀なる歌唱力とカリスマ性が最大の魅力である。 THE MODS オフィシャルHP

    OKMusic編集部

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