ベリーグッドマンの”輪”広がる、感
動とお祭り騒ぎのツアー最終
大阪出身3人組ボーカルグループのベリーグッドマンが12月14日に、東京・恵比寿LIQUIDROOMでツアー『ベリーグッドマン ワンマンライブ“てっぺんとるぞ宣言”ツアー2016-2017〜超好感男の跳躍〜』のファイナル公演をおこなった。ツアーは昨年10月にスタートし、全国12カ所で展開。この日は「はじまりの恋」などの新曲3曲を織り交ぜ、アンコール含め全25曲を熱演した。2017年3月8日に第一弾コンセプト・アルバム『Spring Spring Spring』のリリースも発表した。
「Supernova」で幕開け
ライブは、映し出された宇宙の映像を受け継ぐ形のもと「Supernova」から幕を開けた。ゆったりと、心地好く上がってゆく演奏。それは、これから一緒に全速力で走ろうとするための助走だった。
「行くぜ、TOKYO!!」、3人の歌が始まると同時に、会場中の人たちのハートに着火。彼らの歌声に想いを重ねるように、大勢の人たちが大きく手を振り出した。まるで果てしなく広がる宇宙空間を、次第に速度を上げながら飛んでゆく気分。歌が進むにつれ楽曲に力が漲れば、メンバーの“3、2、1”の掛け声を合図に、思いきりその場で飛び跳ねていく。輝く光へ向かって突き進むように、気持ちにもどんどん明るい輝きが射してゆく。そんな心地好さを覚えながら、この日の幕開けに誰もが笑顔で寄り添っていた。
「がっつり楽しんでいきますか!! ボリュームを上げてください!!」。観客たちを煽るMOCA、HiDEXはギターを手にシャキシャキっとした音色を寄り添えてゆく。カラフルな音の輝きを放つ「Color」が、眩い光の世界へ観客たちを導きだした。彼らの招きへ誘われるよう、大勢の人たちが無邪気に跳ね続けていた。
「がっつり、ここから上げていきましょうか!!」。「Oh!Yeah!!」のやり取りから、楽曲は「Get Start」へ。彼らは、触れた人たちを熱狂へ連れだした。もっともっとバイブスを上げて、一緒にパーティを楽しもうぜと言わんばかりの勢いで仲間(ファン)たちを熱を上げた宴の中へと巻き込んでゆく。
どんどん上がるバイブス。その刺激をピークにもっていこうと、彼らは「Vibes Up!!」をブースト。満員の観客たちは、手にしたタオルを頭上でクルクルまわしながら、会場へ熱風を巻き上げてゆく。場内に渦巻いた熱気を攪拌(かくはん)してやろうぜと言わんばかりに、大勢の人たちがタオルを振りまわし、場内をサウナに変えてしまわんばかりの勢いで熱を渦巻かせていた。
「どんなことがあっても乗り越えていけ、大切な仲間や家族のためにも」。「ライトスタンド」が心に勇気を与えてくれた。この歌は、青春に眩しさを覚えていた頃の気持ちを蘇らせてゆく。いや、今でもこの歌に触れていると、汚れなき想いを胸に明日へ進める勇気を抱ける。場内から突き上がる拳や熱い声の数々は、みんなが心に勇気をチャージ出来た証明だ。そうなれた自分も嬉しかった。
雄大なうねりをもって奏でたのが「まずはそこから」。4つ打ちのビートが、気持ちをどんどんアゲてゆく。大きな熱を持った唸りの中へ観客たちを巻き込みながら、意識をどんどん高揚へと導いていった。
3人の美しいハーモニーから幕を開けたのは「君に恋をしています」。なんて温もりの伝わる歌だろう。恋をしたときのときめいた気持ちが、彼らの歌を通し心のスクリーンに甦ってきた。3人も、憧れの人へ想いを告白するように、愛しき想いを持って<君に恋をしています♪>と暖かい歌声を届けてくれた。その歌に触れながら、キュンと胸をときめかせずにいれなかった。MOCAがRoverの腕を組んでスキップしてゆく中、RoverをHiDEXに取られてしまうという短いドラマには、ときめきよりも苦笑してしまったが…。
ダンサーたち(豊中CURE)を迎え届けたのが「It’s more love(Remix)」。メロウでハートフルな演奏と歌声。でも、その中には確かな躍動と力強さを覚えていた。途中、5人で肩を組みながら歌い踊る場面や、全員で後ろ向きになりガッツポーズを決める姿も投影。気心知れた仲間たちと楽曲を通し戯れてゆく姿も、イカすじゃない。
続く「Break」でもダンサーを交えた5人はゆったりと、でも、エモーショナルさをもって熱いグルーヴを届けてくれた。とてもまろやかな表情なのに、そこへ沸き上がる確かなパワーを感じれたのも嬉しかったこと。
ここで新曲「はじまりの恋」を初披露。3人の温かいハーモニーから想いを綴りだすこの曲は、恋はもちろん、何か新しいことを始めるときの気持ちに優しく勇気を寄り添えてゆく歌。恋した想いを告白するように歌う3人。温もりを抱かせる3人の歌声は、自分の弱い気持ちに寄り添っては、心の背中を優しく、ゆっくりと後押ししてくれた。ガツンとではない、さりげない優しさを持って気持ちを支えてくれたのが何よりも嬉しかった。
続く「ライオン」は、触れた人の感情を鼓舞してゆくナンバー。負けない自分へなるために、負けない自分でいれるためにも、「ライオン」は気持ちに立ち上がる勇気を注いでくれた。強い自分になれた気分!? 本当にそう成れたのかは今後の自分次第だが、そういう意識にさせてくれたことが素敵じゃない!!
さらにこの日は、3人それぞれが今だからこそ伝えたい母親への感謝の想いを歌に込めた「おかん~yet~」を届けた。若い頃は照れるあまりに反発しながらも、自分のため必死に頑張る母親の姿に実は感謝の想いを抱いていた。そんな心模様を、大人になり、いろんな経験を重ね続けてきた今だからこそ、素直に「ありがとう」の想いを告げられるようになれた自分たち。だからこそ、この歌に詰め込んだ3人の「おかん」への感謝の想いが涙wo誘うくらいに愛おしかった。
ファンへの想いを、“ありがとう”の感謝の気持ちをリアルに綴った「シンクロニシティ」も、胸に優しく響いてきた歌。この曲ではRoverがギターを、HiDEXがエレピを奏でていた。2人の奏でる音色にも、温かな温もりを覚えずにはいれなかった。続く「Eye to Eye」でも彼らは、大切な人へ向け、想いを告白するようにゆったり優しく歌いかけてきた。会場中に大きく揺れ動く数多くの手は、相手に想いを寄せてゆく波のようにも見えていた。
新曲「さくら」を披露
ここでラジオ番組風のトークを挟み、メンバーは着替えへ。後半は、ここから一気にぶち上がり、最後まで騒ぎまくろうとばかりにパーティチューンの「TTS」を披露。トロピカルな輝きの中で、大勢の人たちがタオルをくるくる廻しながら、楽しくはしゃぎ続けていた。気持ちをガンガン煽ってゆく歌や演奏へ触発され、会場中の人たちがその場で跳ね続けてゆく。そう、何時しか会場は祭りの場に変貌していた。
昂った感情をさらに熱狂の中へトリップさせようと、彼らは「Trip」を突きつけた。3人の煽りに触発され、右へ左へと跳ねてゆく満員の観客たち。今宵の祭りは、とことんまでアガり続けなきゃ収まらない!! 身体が弾むままに、気持ちに熱を注ぎながらはしゃぎ続けた「ベリーグッド」。「新しい世界へ出発しましょう」の言葉に導かれ、心地好く笑顔で跳ねながら、気持ちを上げ続けた「Brand New World」。3人と熱いコール&レスポンスを繰り広げた「ミクロコスモス」と、熱狂を止めることなく興奮を届け続けてくれた。
最後は、やはりこの歌だ。3人の美しいアカペラから幕を開けた「コンパス」が、一人ひとりの心に温かい熱を持って寄り添ってゆく。この歌を未来への指標にしながら明日を迎えられる。この歌が、先へ向かう勇気と希望と力となる熱意を優しく心に注ぎ込んだ。
アンコールは、ふたたび気持ちをウキウキと騒がせる「Freedom」からスタート。さらに、青春の1ページを思い返すように歌った新曲の「さくら」も披露してくれた。この歌の、なんて甘酸っぱかったことだろう。でも、胸をキュッとさせるその想いが愛おしかったのも事実だ。
頑張る人たちを、頑張ろうとしてゆく人たちも全力で応援しようと力強くエールを送った「ファンファーレ」。最後は、会場中の人たちと眩い光となった音の中で満面の笑顔ではしゃぎ続けた「Good Time」を通し、ベリーグッドマンは笑顔に満ち満ちたライブとして今宵の楽しいパーティを締め括った。
この日のライブでも初披露した新曲「はじまりの恋」がTBS系『恋んトス season5』の主題歌として流れることを発表。さらに、初のコンセプトアルバム『Spring Spring Spring』を春に発売し、新しい全国ツアーをおこなうことも告げた。どんどん規模を拡大に仲間を増やし続けているベリーグッドマン。君も、そろそろ仲間に加わらないか!?(取材・長澤智典)
セットリスト
ベリーグッドマン ワンマンライブ“てっぺんとるぞ宣言”ツアー2016-2017〜超好感男の跳躍〜 1月14日@恵比寿LIQUIDROOM 01.SE アンコール |
ライブ情報
<3X UP Tour 2017> 2017年3月23日(木) 会場:SHIBUYA CLUB QUATTRO 出演:ベリーグッドマン/ SPiCYSOL / MOROHA 2017年3月24日(金) 会場:NAGOYA CLUB QUATTRO 出演:ベリーグッドマン/ SPiCYSOL / MOROHA 2017年3月27日(月) 会場:UMEDA CLUB QUATTRO 出演:ベリーグッドマン/ SPiCYSOL / MOROHA <“てっぺんとるぞ宣言”ツアー2017~超好感男の証明~> |
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