【SUPER BEAVER インタビュー】
《人生は自由》と
歌えるくらいが面白い

L→R 上杉研太(Ba)、藤原”30才”広明(Dr)、渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(Gu)

ニューシングル「予感」は10月より放送中の高橋一生が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『僕らは奇跡でできている』の書き下ろし主題歌で、すでに称賛の声が続出! SUPER BEAVERが今“あなた”に歌いたいこととは?

今回のシングル、2曲ともめちゃくちゃいいですね。「予感」は先行配信してるので、かなり反響があるのでは?

渋谷

“SUPER BEAVERってどんなバンドなの?”“観てみたいかも”という人が増えてくれたら嬉しいなと思います。

柳沢

ライヴに来てもらえたらいいよね。“自分たちはこういうバンドです”ってもっと伝えたい。

上杉

火曜夜9時のドラマに主題歌としてしっかり使っていただけるのが僕らにとっては本当に嬉しいことで、いろんな知り合いからすごく反応をもらえてますね。「予感」は大きいライヴ会場に映えるし、今後のSUPER BEAVERの指針になりそうな曲です。

藤原

実際“ライヴで聴きたい”って声が多いよね。僕らもずっと演奏していける曲にしたいと思いながら作ったので、すごく嬉しかったです。

ドラマのタイトル“僕らは奇跡でできている”もSUPER BEAVERの曲名みたいに感じました。

全員

あはははは。

渋谷

確かに! だってね、タイアップにつなげていただいた方のことはよく知ってるから。大阪の音楽番組の企画で出会ったんですけど、SUPER BEAVERをすごく好きでいてくれてるんです。どういう気持ちで音楽をやってるのかも全部分かっている上で、なおかつドラマにはまると考えてのオファーだし、我々はインディーズバンドなので随分と各所に説得してくださったらしくて。だから、たまたま降って沸いたような話じゃなく、愛情や意志があっての主題歌なんです。

柳沢

楽曲ができる前から作用し合ってたかもね。ドラマの台本を読ませてもらって、人の心というか外には出せない内面の本音にフォーカスが当たってるストーリーだと思ったんです。僕らはずっと人と人との間に生まれる感情を歌ってきたバンドなので、今歌いたいことを歌えば自然と物語に寄り添える気がしました。

上杉

「予感」はスケールも大きいし、楽器隊も見せ場が多いし、コール&レスポンスもあって、いい仕上がりになったと思います。

藤原

いろんな方に愛されてる楽曲って人それぞれ好きな部分が違ったりするじゃないですか。そういうポイントを随所に入れられたらいいなと思って、ドラムの質感や音色は考えましたね。

渋谷

上杉が指3本でベース弾いてたり、柳沢の2番のAメロのフレーズが面白かったり、藤原は一見普通なようでそうじゃない叩き方をしてたり、音楽的な挑戦を3人がしてくれてます。

歌詞では《人生は自由》と歌ってますね。

柳沢

きっと心の奥底では誰しも思ってることというか、なんとなくそうなんじゃないかと分かってることって、僕らが歌にするからこそ大きな声で言えるようになると信じてるんです。タイトル通りに“不確定だけど、こっちに進んだほうが楽しいんじゃないか”みたいな局面ってありますよね。そこで選ぶのって結局は個人なので、“周りがこうだからこっちにしよう”よりは自分がピンとくるほうがいい。その感覚はもっと大切にしてもいい気がしてて。バンドをやりながら理解したところでもあるし、グッと噛み締めてほしいワードですね。

渋谷

答えっぽいものがいろんなところに見える時代ですしね。あらゆるフォーマットが出来上がってて、自分で何かしなくても正解が分かるようになってるから、人の行動が億劫になりがちなんだけど、そういう中で本質に目を向けて歌えてるのは嬉しいです。《人生は自由》くらい言えちゃったほうが面白いよね。

上杉

バンドマンですら不自由になってる感じ、なくはないもんな。

渋谷

あるある。自分の意思が反映された行動ならいいけど。そこは意識してないと危ないんで。

柳沢

言葉を口に出した時、人格と歌ってることがちぐはぐじゃ届かないと思うんです。キャラじゃない、身の丈に合ってない言葉じゃ駄目。削ぎ落とした言葉でも、その裏に込めた気持ちまで伝えられるのは、まさに渋谷だからこその説得力で。

渋谷さんじゃないとカップリングの「まごころ」もしっくりこないと思います。

柳沢

そうですね。楽しいことの反面にはそうじゃないこともいっぱいあるけど、いろんな人が僕らに関わってくれてたり、人と人とが会話をする中で生まれる喜びみたいなものを何度も感じさせてもらってるので、“嗤う”ではなく、“嗤われる”でもなく、一緒に笑い合うのが一番楽しい。「まごころ」ではそれを今一度ちゃんと言葉にしたいと思ったんです。

上杉

「まごころ」は30代になった自分の心境ともリンクするというか。今だから響くような歌詞、歌、音色で、新しく作るものに感動できてるんですよね。あと、みんなで歌うのがSUPER BEAVERのアレンジの中でもキーになりつつある気がします。

渋谷

そういうパートは絶対に分かりやすいほうがいいよね。一聴して覚えられるメロディーが楽しい! 僕たちを知ってる人しかライヴで参加できないんじゃ、排他的で意味がないんです。

バンドがどんどん楽しくなってきてる感じですね。

藤原

楽しい感情はやればやるほど増えてますね。一歩一歩やって来たからより思えるのかな。もっと音楽で遊べるようになっていきそうです。

柳沢

ライヴ後に“今日、なんか楽しかったね!”って言うのが増えてきたし(笑)。

上杉

“楽しい!”って言葉にする回数がすごいよね、最近。

渋谷

昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日を良くできるような生き方をしたいよね。楽しいことを自分たちで先に用意して、自分たちでしっかり転がせるバンドでありたいです。昔よりもちょっとセールスの結果が良くなったのも、ライヴ会場の規模が大きくなるのももちろん嬉しいけど、そこに一喜一憂しすぎたくはない。僕らが音楽をやることの真髄って、たぶん数値化できないもののほうが多いので。揺るぎない芯があれば、ずっと楽しく続けていける。「予感」も「まごころ」もそういう軸をしっかり歌えてると思います。

取材:田山雄士

シングル「予感」 2018年11月21日発売
[NOiD]/murffin discs

  • NOID-0030
    ¥1,000(税抜)



『都会のラクダ“ホール&ライブハウス” TOUR 2019 〜立ちと座りと、ラクダ放題〜』

3/05(火) 愛知・Zepp Nagoya
3/07(木) 大阪・Zepp Osaka Bayside
3/13(水) 東京・Zepp Tokyo
3/29(金) 東京・中野サンプラザ
3/30(土) 東京・中野サンプラザ
4/17(水) 愛知・日本特殊陶業市民会館フォレストホール
4/18(木) 大阪・オリックス劇場
5/17(金) 広島・BLUE LIVE 広島
5/19(日) 広島・広島上野学園ホール
5/23(木) 新潟・新潟LOTS
5/25(土) 新潟・新潟県民会館 大ホール
6/07(金) 宮城・仙台GIGS
6/09(日) 宮城・東京エレクトロンホール宮城
6/14(金) 北海道・札幌 PENNY LANE24
6/16(日) 北海道・札幌市教育文化会館大ホール
9/19(木) 香川・高松 festhalle
9/21(土) 香川・サンポートホール高松 大ホール
9/23(月) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
9/25(水) 愛知・Zepp Nagoya
10/10(木) 福岡・福岡DRUM LOGOS
10/13(日) 福岡・福岡サンパレス

SUPER BEAVER

東京出身4人組ロックバンド。メジャーデビューから自主レーベル設立まで様々な経験をしつつも、 [NOiD]に所属してから人気が再熱。2018年4月30日には、日本武道館での単独公演を開催し、即完売で約10,000人を魅了した。同年6月30日には2年ぶりとなるフルアルバム「歓声前夜」をリリースし、過去最高のセールスを記録。ツアーも全公演即日完売。インディーズバンドながら、カンテレ・フジテレビ系10月連続ドラマ「僕らは奇跡でできている」の主題歌に「予感」が抜擢。2019年3月よりバンド初となるホール公演を含む全国ツアーを開催し、全公演ソールドアウトを記録。2019 年11 月には、神戸ワールド記念ホール 2Days と2020 年1 月に国立代々木競技場第一体育館でのワンマン公演も即完売。4月8日にメジャー再契約を表明し、ニューシングル「ハイライト / ひとりで生きていたならば」のリリースを発表。2020 年9 月からはライブハウス、ホールをワンマンで周り、さらに仙台ゼビオアリーナ2Days、大阪城ホール、日本ガイシホールとアリーナ公演も決定。12 月にはツアーファイナルとして横浜アリーナ2Daysを控えている。今最も注目のロックバンド。

「予感」MV

アーティスト